ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: カウンセリング

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枯れる瞬間まで
咲き誇れたなら༻


◯ 頼れる認知行動療法家・原田隆之さん再登場

1.序

Yahooニュースに掲載されていたのですが、筑波大学で心理学を教えている原田隆之さんという人がいます(知らない人も多いでしょうからあえて所属を書きました…)。

さて、原田さんの記事「ニセカウンセラーに要注意 - 心のケアを誰に任せればよいのか・・・」を読みました。印象的な事柄が多く記載されていたので今日は原田さんの記事の内容を紹介しつつ、僕が感じたことを書いてみます。

Yahooニュースのurlを貼ってもいいのですが、著作権法上は合法でも、強い倫理観を持つ原田さんから訴えられると困るのであえて貼らないことにします。

2.記事感想文

これはあくまでも僕の単なる「個人的な感想」で事実やその効果を保証するものではありません。

⑴ 臨床心理士、公認心理師とその他のカウンセラー

原田さんはとりま「ニセカウンセラーに注意」という趣旨で記事を書き始めています。カウンセリング、カウンセラーという行為や言葉は名称独占ではなく、業務独占でもないので臨床心理士や公認心理師といったしっかりした資格でなければ信頼性がなく、症状が悪化することもあるぽよという指摘をしているのです。

僕はこの主張に対して確かにそれな!と納得する部分もあったのですが、資格がないカウンセラーに満足して通うこともその人の自由であって止めることはできないと思いました。

以前乃木坂46を引退してオンラインカウンセリングサロンを行っている中元日芽香さんのことを記事にしました。彼女は現在早稲田大学人間科学部で臨床心理学を学んでいます。

彼女がカウンセリングを始めた時には無資格だという批判もあったのですが、中元さんのファンがたくさんこのオンラインカウンセリングを利用したということは、それだけ顧客満足度が高いということを示しています。

病院で働くカウンセラーは、ほとんど臨床心理士か公認心理師の資格を保有していますが、必ずしも専門的な技量が患者さんを納得させることができるわけではありません。

心理テストに拒否的な感情を持っていてもカウンセリングルームの中でそれをなかなか言い出すことはできません。

インテーク(初回査定)面接で根掘り葉掘りいろなことを聞かれて嫌な思いをしてカウンセリングアレルギーになる人もいるかもしれません。

その点、薬品の匂いがして白衣の人たちが歩いている病院のカウンセラーよりは民間のカウンセリング事務所でティーサロンのような場所で家庭的な雰囲気、話したいことを自由に話せてうんうんと聞いてくれるカウンセラーを好む人もいるでしょう。

また公的に認められたものとしては遺伝カウンセラーも学会認定資格としてあります。

公認心理師、臨床心理士は確かに心理学の素養があり、知識が豊富です。しかしながら心理学史、精神物理学、多変量解析の知識がそのままカウンセリング能力に反映するわけではありません。

資格が絶対かというとそういうわけではなく、例えばLGBTの人が性別適合手術を受けるに当たってはそのクリニックには専門のカウンセラーがいます。たいていその人もLGBTで、やはり性別適合手術を受けていることも多いです。どの程度別の性に身体を変えていくか、そのコストは、健康上もたらされるリスクと性別違和に関するメンタルの影響など、何も知らない院卒の公認心理師、臨床心理士がぽんと入ってもそういった専門的な話には対応できないでしょうし、真の共感も難しいと思うのです。

⑵ 認知行動療法推し

原田さんは認知行動療法にはエビデンスがあるから信頼性があるけれどもその他の精神療法、例えば精神分析にはエビデンスがないと言います。

僕はどうしたらいいんだろう、1人でいることの能力を獲得しなければならない人や依存する能力を必要としているクライエントさんに精神分析的な概念なしにどうやって説明したらいいんだろう、そして愛着障害を抱える人に対する精神分析を援用したメンタライゼーションMBTは使ってはいけないのだろうかと泣きそうでつらたみが深くやばみんな気持ちになりました。

そもそも精神分析は境界性パーソナリティ障害概念を作り出しその有効性はアメリカ精神医学会でもエビデンスは出ています。

そしてメンタライゼーションのエビデンスもあるのに原田さんは知らないのか、いやまさか国立名門大学の先生なのにそんなことはないだろうと不思議な気分です。

精神分析箱庭芸術療法をやらせるようなカウンセリングは全部ダメそういうカウンセラーにかかったら別のカウンセラーを探した方がいいと書いてあるのを見て、「あ、そうか」これは納得したのです。

きっと原田さんは前世療法、ホメオパシー、チャクラヒーリングを勧めているんだなと理解しました。心理学で扱う精神療法に限らずヒーリングも効果があるということがわかりました。

さて、箱庭、描画もよくないと書かれていましたがこうしたプレイセラピーに近い心理療法は教育相談所などで子どもが喜んで行ってから不登校の子どもたちがやがて教室復帰していくのを見てきた僕としては原田さんの「子どもは遊んではいけない、首根っこを掴んででも泣き叫ぶ子どもを学校に連れて行けば不登校は治る」という戸◯ヨットスクール流の手法にエビデンスがあるというんだなあとも思いました。

箱庭療法の脳科学動態研究で脳血流量が増加して活性化されるという研究は最近かなり多く出てきているのは知らないのかな、いやこれはもし調べて知らなかったようなことがあったらその人は勉強していない証拠だろう(反実仮想)と心理学徒を試していることにはっと気づきました。

イライラ、いや色々と意義がある原田さんの記事を読んでこの人は認知行動療法ではなく、「The HARADA therapy」というまだエビデンスのない精神療法を創設したいという、生きているうちには誰にも共感されず、死後その業績が認められるようなアートを打ち立てていく大望があるのだということがわかりました。

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それを棄てたら
大切な何かが消えてしまいそうで ༻


◯ 公認心理師試験事例には出ない・か?「自殺予防」院生と話してみたぬ

1.序

僕もこの業界が長くなってくると、もちろん自分が研修を受けることや先達に指導されることもあるのですが、後輩に指導、というよりもカウンセリングの手法について話し合う機会があります。

この前現役美人院生(たまたまそうだっただけで、狙って若い女性と話す意図はありませんでした。)と話す機会がありました。ふと自殺予防とカウンセリングにおける対応について話題になり、彼女からカウンセリングにおける希死念慮の扱いについて質問されました。

2.実際の会話

院生:ぴゃ?おはみざわとしひこ

僕:おはみん

院生:ね、ひなたん希死念慮が高い人の希死念慮を止めるとかえって高まるんでしょ?

僕:ちょwおま先生って呼ばなくてもいいからさん付けぐらいとりましてみん。場合によるかな?みおみん

院生:この前ね、先輩たちのやってるケース検討会出席してちょっと思ったことがあってね、ワタシ自分で考えてみたんだけど希死念慮を家族やカウンセラーから否定されると内にこもって言い辛くなってなおさら希死念慮が高まるんじゃないかって。あきらんどう思う?

僕:いやだから、ま、あの、みおみん鋭い視点だね。児童虐待も同じような問題抱えててね。例えば性的虐待を女の子が学校で話し始めて学校の先生が「ナニソレ!」的な対応をすると子どもは「まずいこと話しちゃった!」とそれ以上話さなくなる。こっちの反応はダイレクトにカウンセリングのプロセスに影響する。希死念慮を止めた方がいいのはきちんと止める側の真意や熱意や愛情が伝わる時。この見極めが難しいぬ

院生:それな!家族から泣きながら止められたり、カウンセラーから否定されると内攻するクライエントは「ワタシ家族をこんなに苦しめてる。カウンセラーさんも困ってる。ワタシは悪い子だから死にたい」ってなるんじゃないかなぁ。カウンセラーは仕事でやってるってことは投影同一視するような子には区別つかないんじゃないかぬ?

僕:そんなつらたんなんだったら死にたくなるのも無理ないよ、よく頑張って来たねと言うこともあるよ

院生:うん、クライエントだったらほっとするんじゃないかな。ここでは希死念慮をカウンセラーの先生が受け止めてくれるし、自由に死にたい気持ちやつらみを話せるって泣いちゃうと思うぽよ

僕:よく頑張ってきたね、そんなに辛いのにどうして生きてこられたんですか?っていうのは教科書的なセオリーだけどみおみんどう思う?

院生:どうしてそんなにつらいのにやってこられたんですか、と言われたら、「分かりません。やるしかなかったんです。進まなければ社会に捨てられると思ったんです。」と怒りを表出するかもぽよ。でも怒りを表出できたらカタルシスになっていいかもしれないぬ

僕:みおみんすごいね、臨床的なセンスあるみん。ちな、僕叱りつけることもある

院生:どんな?

僕:死ぬなんて甘えるんじゃねえ、一流会社クビになっても土木作業でもなんでも地を這いずって泥をなめても働け。お前はまだ役に立てるだろ

院生:すごみん

僕:頭くる?

院生:いや、泣くと思う。がんばるかぁって。その言葉で、すぐ立ち直れるわけじゃないけど、力にはなるかな

僕:治療アドヒアランスやコンプライアンス低いクライエントには怒鳴ることもある。治る気がないならカウンセリング来なくてもいいし病院も行かなくてもいい。いい加減にしろ。明日また来い病院には今予約すると言ってその場で家族と病院に電話。

院生:うん

僕:飲酒で崩れていたら高い利子払うなと言う。昨日一億借りて今日三億払うのかと言う。どっかで聞いてパクったけどすごい言葉。

院生:一理ありみんぽよ

僕:スパルタカウンセリングぬ

院生:あきらんは本当にクライエント助けようとしている感じがあるぬ

僕:あとね、医療者はいつも救命を考えているから未遂した患者には陰性転移が起こることもある。プロでも言いかねないのは未遂をした患者に向かって「そんな方法じゃ死ねないよ」と言うこと。カウンセラーは死なないで欲しいから「そんな方法じゃ無駄だからもうやらないで生きてて」と思って焦る。クライエントはそんな方法じゃ死ねないんだったらどんな方法だったら死ねるのかとすぐ頭の中でぐるぐると死に方を考える。

院生:あとさ、実習でケース持った時気づいたのは、こっちが何かでメンブレな時には面接終わるとつかれみが半端ない。きちんとコンディション整えておかないとダメぬ

僕:みおみんはえらいぬ。僕だけじゃなくていろんな人に聞いてみるといいと思うみん

院生:そうするぬ

3.結語

僕の対応は習ったものもあれば自分で身につけたものもあり、まともな心理職の人から見るとかなり変わっていたり、反論もありよりかもしれません。

僕は美人で可愛い彼女に限らず、他の院生や、なりたての心理職の人とも話す機会があるのですが今時の若い人たちはものすごくよく頑張って勉強している。しかも想像力も臨床的センスも高い、とこの会話を通じて感心しました。

現役院生や卒後間もない若い心理職の方々にはこれからどんどんいろいろなことにチャレンジしてよく学び、僕なんぞのような「心理シカやる仕事ない」「心理職デモやるか」というデモシカな、ぐうたら心理職をどんどん乗り越えて活躍してもらいたいものだと思ったのです。

※ この会話を校閲して下さった上で記事にすることを快く了承してくださった美人大学院生みおみんさんに謝辞を表したいと思います。

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きょうも
君の紡ぎたい景色を信じて ໒꒱⋆゚


◯ ケーススタディ・重い男女が心理職

夏休み期間なので少し軽い読み物でも書いてみます。

世の中には重い男、重い女というものがあり、試しにtweetしてみたら思いのほか、5ふぁぼぐらいバズったので心理職編でやってみます。

ちな、元の僕のtweet内容を抜粋しておきます。たまちゃんがちびまる子ちゃんに話しかけるというシチュです。

「重い男編」
たまちゃん→まるちゃん
「LINE1行飛ばしたら秒で20行ぐらい返ってくるのは間違いなく重い男ね、いつどこで誰と何をしていたとかいつも問いただされるからね。振る時もひとかけらの希望もなしにボコボコにしとかないとストーカーになるから注意してね。」


「重い女編」
たまちゃん→まるちゃん
「彼の行動が気になったときはiPhoneの6桁の暗証番号解読して夜中に見ておこうね。LINEに返信なかったら秒で電話して出なかったら会社に電話して。街中では誰にも見えるようにべったり彼にしがみつくのよ。重い女って愛が深いだけなんだから気にしないで。」


ま、人によってはこれは重いと思うかもしれませんし、「ま、これはこれでありかな?自分もそうだし、こうされたら嬉しいし」と後者を選んだ人は間違いなく横綱級の重い人です。

さて、心理職になりたいという考えを初志貫徹させるために大学院を無事退院した人を考えてみます。

「自分は精神分析もみっちりと勉強したからスタートから素晴らしい精神療法家になれるに違いない。みるみるうちにみんなよくなっていくだろう」と思う人はすでに何か道を間違って走り出そうとしています。再入院が必要かもしれません。

なぜこのようなことを書いているかというと、心理職に限らず対人関係援助職は優しい人・も多いです。自らの空虚な満たされなさを何とかしようと心理の道を選ぶ人は、優しさの返報として与えられる賞賛で自分を埋めようとしている、いわばクライエント・患者さんを利用している、危険なメサイアコンプレックス(救済者妄想)を持つ人です。

例えば、若手の男性心理職が思春期を過ぎたばかり、自分と数歳ぐらい離れた年下の女性クライエントを担当したとしましょう。カウンセリングというのはごく限られた特殊な空間で行われる、相手への侵襲性が世間よりも少ないであろう癒しの営みです。なので別にセラピスト側が転移を起こさせようとしていなくても、クライエントさんは「この人は自分のことを認めてくれる人、こんな素晴らしい気持ちになったことはない。」と思うこともあります。

実際成田善弘先生もその著作の中で、若い男性クライエントさんから恋愛性転移を起こされたことを書いていました。カウンセリングは賞賛と承認という人間性原理によって成り立っています。

カウンセラーは思春期の若いクライエントがどうしているか、死んでいないだろうか、眠れているか、今何をしているのか、職場に何か救いを求める電話でもかかって来ないだろうか、やきもきします。

いやむしろ救いの手を求める電話がかかってこないだろうかとまで思ってしまいます。そうすればまたクライエントさんと話すことができるからです。

こうなるとこのカウンセラーは立派な重い男心理職確定です。

心理職の7〜8割を占める女性カウンセラーが恋愛性逆転移counter transference loveと無縁かというと「クライエントのことが人間的にすこ」という範囲を超えてしまうことがあります。

男児小学生のケースを実習で持ち始めた女子大学院生もケースにひとかたならぬ思い入れを持ってしまうことがありますが、成人男女でも同じようなことが起こり得ます。

クライエントさんのこの先を見据えて、どういう水準にあるのか、そして今後どのような支援をしていくのか真剣に考えるのは望ましい、というか必要なことです。

ただ、その一線を超えてこの世界から転落して去って行った心理職がどのぐらい多いことか。職場を追われて転職した心理職はまだマシです。心理の仕事をもう諦めなければならない局面も出てくるでしょう。

あとこれは僕の周りに限るかもしれませんが、男性心理職の約40パーセントが性格的・人間的・その家庭が破綻しています。

特に異性関係や結婚はめちゃくちゃです。えらく歳下のさびしんぼの女性と一緒になって職場では女性クライエントにのめり込み彼女がさびしさのあまり実家に戻ったら秒で彼女の実家近くに転職した人を知っています。

という創作半分のラノベのような軽い話を書いてみましたので夏休みのおともにご家族でお楽しみください。


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掴めるはずの未来があるのなら
きっと手を伸ばすべきなんだよね ☪︎⋆


◯ オンラインでカウンセリングも学会も新規事業立上げも何でもできる

1.序

オンラインカウンセリング、オンライン学会、オンライン研修と新型コロナ開催以降世の中オンライン化の波が押し寄せています。さて、政府は自由に都道府県を行き来していいよと言っているものの、実際には医療関係者は自分が感染するのも患者さんに感染させるのもコワイ、患者さんもコワイということでは安全なカウンセリングはできません。

さて、そこでオンラインの今後の可能性について考えてみました。

2.オンラインカウンセリング

コロナが流行する前からオンラインカウンセリングや電話カウンセリングは存在、結構な利用者はいました。

「それでいいの?非言語的なコミュニケーションはどうなの?」とカウンセラー側は思います。確かにオンライン、Zoomだと細かなニュアンスが伝わりにくい、誰か(誰かか失礼ながら忘れましたが)カウンセリングにおいて大事なのは「匂い」や「雰囲気」の事があります。

1カ月お風呂に入っていない人、酔ってる人、ぼろぼろのよれよれになっていて、Zoomの画面には映らない部分が大切なのかもしれません。

ただし、クライエントさんからすれば「なんでもいいから助けて欲しい」という要望は強く、電話で話を十分聞いてもらったと満足するという事は多いです。

逆にZoomだと部屋の中が見えてしまう、すっぴん見せるのヤダ、カウンセラーに転移している人は自分の姿を見られたくないという人ももいるかもしれないです。

オンラインカウンセリングの限界はあります。芸術療法、心理検査や催眠やEMDRはできません。クライエントさんの満足につなげることが大切です。

遠隔地でもカウンセリングが受けられるのが魅力です。取りっぱぐれかないようにカウンセラーは前もって銀行振込みやクレジット払いにしないとならないでしょうか。

3.オンライン学会・研修・ワークショップ

オンライン学会の難しいところは、心理学の中でも基礎研究にかかわる分野はよしとして、臨床研究だと事例にかかわる発表やケース検討会はできないということです。

また、独自の視点から研究をしました、口頭発表はいいけれどオーディエンスに記録を残されたら困るという場合も難しいです。

ポスター発表も画像を保存される可能性があります。

外に出しても大丈夫ですよという内容の純粋な理論・調査研究なら可能かもしれません。

実技をともなうような臨床動作法のワークショップは不向きと思います。

4.ビジネスと研究

カウンセリングも多様化しつつあります。オンラインだと全国(海外も)含めたさまざまな事業形態が考えられます。この辺りの立ち上げをどうするか、カウンセリングをビジネスとして(もちろん社会的貢献活動はしますが)始めてインターネットビジネスコンテンツを作る、面談やオンラインカウンセリング、グループワークをやるなどいわば臨床心理学のコングロマリットという形態も十分考えられます。

5.結語

新型コロナウイルスの影響は私たちの生活を不便にして不安に陥れています。これはカウンセリングという、対面の営みにはかなりの制約がつくことになりますが、ピンチを勝機に変えるチャンスとも言えます。オンラインカウンセリング、セミナーなどは開業心理士(師)の北川清一郎先生のホームページ にも詳しく、参考にしてみてはいかがとも思います。

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◯ オンラインカウンセリングってどう?無料or and有料カウンセリングはどっちがいいの?その可能性と利用法

コロナウイルス電話相談を厚生労働省や各保健所で行っていると書いたばかりですが、その人が今一番心配なことを聞くことがカウンセリングの本旨だと思います。心理カウンセリングだけでなく広く「相談」は多くの人に必要とされています。

さて、オンラインでカウンセリングをしますよ、とLINE、Skype、ZOOMなどさまざまなツールを利用してカウンセリングをしていますよ、というサイトが公認心理師、臨床心理士、なかなかの経歴がある旧帝大院卒者等も参入しているのを散見します。

という話を知人の精神科医に話したら「そんな時代になったんですねえ、ひなたさんはどうです、やりますか?」僕:「うーん」という会話を最近しました。

以前書いた元乃木坂の中元日芽香さんも予約制のSkypeカウンセリングを行っています。こういったオンラインカウンセリングで満足度が高ければそれはそれでクライエントさんは構わないのですが、オンラインカウンセリングは臨床心理士、公認心理師以外のいわゆる無資格カウンセラーも多い。

さて、これをどう解釈するべきでしょうか?対面カウンセリングでも同じですが、僕はカウンセリングのクオリティを

1.いいカウンセリング、2.毒にも薬にもならないカウンセリング、3.クライエントさんが不満を抱いてドロップアウトしていくカウンセリング4.有害でクライエントが除反応を起こしてもケアできないカウンセリング。5.自分を神格化して信奉させるカウンセリング

の序列なのではないかと思っています。「2.毒にも薬にもならないカウンセリング」はクライエントさんが「こんなものかあ」と思いながら通い続けていて、「3.」に移行してドロップアウトするかもしれません。それはそれでいいのです。クライエントさんには自己治癒能力があります。

さて、対面でも起こりうる「4.」「5.」の激しい抵抗や神社を作り上げるような、いわば有害事象をオンラインカウンセリングでは防ぐことはできるでしょうか?どんなクライエントさんでもトラウマを負ったPTSDの人はどんな精神療法でも除反応を起こすことがあります。僕はPTSD、あるいは適応障害の患者さんでも目の前で激しい除反応を起こすのを見たことが何度かあります。

元々そういうクライエントさんが多く来る機関で勤務していたからでしょう。泣きながら土下座したり床を叩いて転げ回ったりと壮絶なものですが、僕のカウンセリングを知っている他職種勤務員は慣れっこで「またか」と思っているのですが、除反応が起きると途中で慌ててセルシンを静注してもらうのは下策と僕は考えます。

除反応が起こったら徹底して除反応を出し切らないとトラウマ体験が不全感を持ったまま残ります(現代催眠原論)。除反応は出し切った方がいいのです。オンラインカウンセリングでEMDRをおこなう心理職はさすがにいないでしょう。催眠はどうやって解催眠をすればいいのでしょうか。

自我状態療法は?ブレインスポッティングは?ブレインジムは?ソマティックエクスペリエンスは?どの心理療法もトラウマ処理にはかなりの高い専門性があり、除反応が起こってもおかしくないです。

それならばトラウマ処理には認知行動療法を暴露療法として刺激の洪水、フラッディングを使おう、とか、トラウマが隠されている主訴の人にフォーカシングを行ってみようとすると実はとんでもない侵襲性があって、それをオンラインだと処理し切れないことが十分に考えられますし除反応も起こりえます。

オンラインカウンセリングで可能なのは「1.よいカウンセリング」は、クライエントさんが話ができてよかったなあという満足感を得られるもの。誰かに聞いて欲しかったから聞いてもらった。これはスッキリしたという意味ではいいカウンセリングです。

実際多くの有資格者や無資格者でもこういった電話カウンセリングは頼りにされていますが、クライエントさんからのクレームも多く「勝手に決めつけられた」「入院しろと言われた」など腹を立ててドロップアウトするのならばまだマシなカウンセリングと言えます。

怖いのは侵襲性があってもそのケアができないカウンセリングです。また、カウンセラーを信奉したクライエントさんが「私が全てあなたを助けてあげましょう」と困窮して藁にでもすがりたいところにそう言われると頭の奥が麻痺したようになり、カウンセラーを絶対視するようになります。

こういったことはトレーニングをきちんと受けた有資格者はやりません。しかしながらオンラインカウンセリングでも悪意を持ったカウンセラーがやろうと思えばできるでしょう。電話カウンセリングでもできるかもしれません。

とここまでオンラインや非対面カウンセリングについてネガティブな意見を書いてきてしまいました。しかし遠隔地、僻地居住でなんとかカウンセリングを受けたいと希望しているクライエントさんはいます。そういった方になんのチャンスも与えられないというのは酷だと思うのです。

無資格者を含んだオンラインカウンセリングには何のガイドラインもありません。有資格者についてもオンラインカウンセリングをしてはいけないというルールもないのです。せめて有資格者についてはプライバシーポリシーやガイドライン、コンプライアンスやインフォームドコンセントをしっかりと整備した上で掲載し、カウンセリングを行なって欲しいとも思います。

カウンセリングを受けられる環境にいない、または心身の不調で外に出ることができない方々の潜在的なカウンセリングのニーズは高いものと思います。

日本臨床心理士会では実は無料カウンセリングを行っています。

http://www.jsccp.jp/about/tel.php

また、各地方公認心理師協会でも無料で電話カウンセリングを行うことがあります。

官公庁や企業では従業員支援プログラム、EAPの一環として24時間体制で産業カウンセラーも含めた電話カウンセリングを行っている事業所も多いです。

今後SNSカウンセリングやオンラインカウンセリングはかなりの地歩を占めていく可能性があります。

メールカウンセリング、電話カウンセリングなど対面でないカウンセリングも多いので、望む人が専門的なサービスをできれば安価、もしくは生活困窮者の方には無料で受けられるようなシステムを作り上げて欲しいと思います。

ご存知でしょうか。東京都には年間7万2千円までカウンセリングを無理で受けられる制度があります。他自治体でも多く行っているようです。

警察庁では性的虐待へのカウンセリングを含めた性被害への全般的な支援を行っています。

https://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/shien_soudan.pdf

ワンストップ支援センターも全国展開しています。

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html

全国市区町村役場や社会福祉協議会(社協)、無料相談窓口の案内は都道府県精神保健福祉センターでも行っています。無料カウンセリングはSNSでの青少年相談は今も行われています。

無料カウンセリングを僕が力技で押しているわけではなく、例えばこうしたカウンセリングの公的支援サービス機関として私的カウンセリングオフィスはその任を行っていることも多いです。ボランティアでこういった方々への無料カウンセリングを医師や心理職が行っているカウンセリングオフィスもクリニックもあります。医療者や心理職の責務は社会貢献なので、利用したい方々はどんどん問い合わせて欲しいと思います。

医療機関における、本来保険診療外カウンセリングも地域貢献、社会貢献が母体となる団体が無料化して行っている場合があります。(済生会はほぼ満員状態だそうです。by知人。ですが問い合わせてみる価値はあるでしょう。)

支援を必要としている人がカウンセリング受けたいという要望が多ければ、それは僕らのような心理職にとってもそれだけの社会的ニーズがあるという追い風になります。

元々カウンセラーとクライエントさんは対等で、二人三脚でカウンセリングという構造を作り上げていくものだと思っています。

さまざまなカウンセリングの形態や価格を現代社会は選択肢を提供しています。臨床心理経済学的にクライエントさんがコスパの良いものを選ぼうとすることは心理職にとってもより洗練される機会を与えられることになるのです。

カウンセリングする側は経験を積み、技を磨き、クライエントさんはどんどん自分の思うままに快い選択をして欲しいと思うのです。

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