ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: カウンセリング

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melt クラファン返礼品「初回カウンセリング無料チケット」とは?

※ 今回の記事は謎の天才ブレーンS女史の全面的寄稿で、僕は全く手を入れていません。以下寄稿文

(S女史)

カウンセリングを受けたい人とカウンセラーをつなぐ、マッチングプラットフォームmeltがクラウドファンディングで運用資金を集めています。

meltの説明によれば、サービスとしてはあくまで「マッチング」。「カウンセリング」を提供するものではないとのことです。
しかし、クラウドファンディングの返礼品には「初回カウンセリング無料チケット」なるものが。

(【自分用】は購入受付を停止していますが、【紹介用】はまだ受付けているようです)

自サービスで「カウンセリング」を提供しないのに、「カウンセリング無料」とはどういう事でしょうか?
従来のカウンセリング提供サービスだと
クライエントは「カウンセリング料」をサービス提供事業者に支払い、サービス提供事業者が「カウンセリング料」収入の何割かを担当カウンセラーに支払います。
そして担当カウンセラーが「カウンセリング」をクライエントに提供します。

melt本来のサービスは
クライエントが登録カウンセラーを自由に選び、クライエントが登録カウンセラーとの間で「カウンセリング契約」を結びます。
クライエントは「カウンセリング料」をカウンセラーに払い、カウンセラーはクライエントに「カウンセリング」を提供します。
meltはクライエントとカウンセラーが「出会う場」を提供するだけです。

ではmeltのクラファンはどうなのか
出資者は、meltの運営を支援するために寄附を行います。
その寄附への返礼品(リターン)の一部に「初回カウンセリング無料チケット」があります。
カウンセリングは、クライエントとカウンセラーの二者間契約なので、第三者であるmeltが無料にしますという権利はないはずです。
実際にmeltが行うことは、クライエントの「カウンセリング料支払い」という債務をmeltが肩代わりする、という仕組みだと思います。

「カウンセリング無料」でカウンセラーを安く買い叩くのではなく、クライエントが支払うはずの「カウンセリング料」をmeltが代わりに支払うということですね。

なので、「カウンセリング」が無料になるわけではなく、クライエントが「カウンセリング料」を負担しないで済む。ということです。

「カウンセリング無料」というのは、クライエントの立場であればそう見えるのですが、ちょっと誤解を招く表現の仕方だと思います。

(以上)

※ S女史にmeltのシステムについて改めて考察してもらいました。というわけでカウンセラーがサービスで無料でカウンセリングを行うというわけではない、ということです。

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臨床心理士のさとうさんのクラウドファンディングはおけ丸なの?

1.序

臨床心理士のさとうさんがクラウドファンディング

を始めました。

これについて僕が思ったのは

これってありなの?

ということでした?
オンラインカウンセリング、対面カウンセリングエージェントは星の数ほどあります。
しかしクラウドファンディング(クラファン)を始めたのは話を聞いたことがありません。

確かにオンラインカウンセリングには初期投資が必要です。カウンセラーとクライエントさんがいれば始まるものでもありません。

秘密を守るためのシステムも必要です。しかしだからといってクラファンとは…

meltのカウンセリングは一回二千円の破格値。自営カウンセリングなら安くても10分千円が相場です。

経営は一回二千円は確かに安い。ただしカウンセラーに払うお金も安い。クラファンは60万円ですね。

要するに経営が上手く行っていない。

60万円のクラファンを求めて現在129,000円(2021.7.3現在)

あの、経営が上手く行っていないならクラファンにお金出すのはクライエントさんかもしれませんし、従業員のカウンセラーかもしれませんね。

もちろんコメントにはいい事しか書いてありません。

2.問題点

自営でうまくいっていないのはそりゃ経営方針がうまく行っていないからです。例えば僕が使っているケータイ会社のauがクラファンを始めたとしましょう。

ええ、出しますよ、かなりお金を出しますよ。それと同じことが言えると思うのです。

倫理については臨床心理士間で何回も話し合って来たといいます。はい、おしまいです。臨床心理士は臨床倫理の専門家ではありません。

たとえ弁護士を入れても違法性なしで終わります。

しかし臨床心理士資格認定協会は最も厳しい倫理審査機関です。どう判断するでしょうか?
僕は面倒なので通報する気もないのですがあなたたち協議に加わった臨床心理士全員審査にかけられるだろうなあと思います。

クライエントからの不法な金銭寄付の強要になるとみられても仕方ないでしょう。

さて、こういった格安運営?組織はうまくいかないとまたクラファンをやります。

誰が?無関係者がどんどんお金を出してくれるとでも?関係者しかお金は出さないわけです。

あの、これ、新たな搾取構造と見られてもおかしくありませんよ?

「誰もが “カウンセリング” をもっと気軽に受けられる日本にする」

理想は立派です。でも自営業として破綻してるんだったら…

はい終了。これが僕が倫理、多重関係について感じた意見です。クラファンにクライエントさんや従業員が入っている可能性があるこういった事業はもうおかしいとしか思えません。

経営は甘くないっす。

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パワーストーンを売る公認心理師・臨床心理士

1 .はじめに

本当にそんなことがあるか、というと「ある or 高い確率で有り得る」という答えです。ちょっと用事があって僕の勤務先以外の精神科クリニックに行った時ですが、院長にそっくりの顔をした娘さんとおぼしき若い女性がちんまりと椅子に座ってブレスレットやらなにやらいろんな物を売るコーナーを出していました。

彼女が心理有資格者かどうかはわからなかったのですが「おお、こういう医療機関もあるのだな」とちょっと驚いたことを覚えています。

実は僕は代替医療を全否定する人ではなく、キネシオロジー(筋反射精神反応)は僕自身もイメージワークの一環として取り入れることがあります。エビデンスがないイメージワークをカウンセリングの中に取り入れて目の前でクライエントさんがみるみるよくなっていき、継続してカウンセリングに来ているクライエントさんを見ているとまた取り入れています。

じゃあ、ホメオパシー(百万倍に薄めた毒を使って体内を浄化する)ための砂糖玉(レメディ)での治療はどうか。公的には効果が否定されていて保険適用もないのですが、西洋医学との組み合わせで治療をきちんと受けていればホメオパシーを行っている医療機関もありますが、構わないと思っています。

2.さまざまな代替医療

代替医療というのは西洋医学によらない医療ことで、広くは保険適用が正式に認知されている漢方医療から、厚生労働省が存在を少なくとも認めているリフレクソロジー、カイロプラクティックも代替医療のひとつに入るでしょう。鍼灸治療を代替医療と認める説もあります。数々の論文でその効果が認められている瞑想、また、ソマティック心理学でPTSDなどの治療に勧められている気功、太極拳、ダンスなど代替医療かそうでないか線引きが難しく、プラセボかそうでないかという議論は常に代替医療をめぐって行われています。

それでは何をしてもいいかと言われると、それはさすがにまずかろうというのが僕の私見です。先述ホメオパシーにしてもアメリカで保健師さんがホメオパシーだけによる治療を行って乳児に重大な健康被害を与えたりしたので禁止している州もあると聞きます。

エビデンスがある西洋医療との組み合わせがあってこその代替医療と思っています。PTSD を
含めるさまざまな精神疾患はじゃあ持続エクスポージャー法を(かなりきつい) 含むCBTだけで治るかというとそういうわけではなく、EMDR もあれば催眠と EMDR を組み合わせた精神療法もあり(この辺りはエビデンスあり)、多重人格障害に「じゃ、この薬飲めば治るからね」という西洋薬もないわけです。

性被害を受けて自殺可能性が高い人に対しての
カウンセリングは根掘り葉掘り聞くとかえって悪化するわけですし、従来のカウンセリングでも上手な人は精神療法も可能なわけですが、代替医療的なかかわりも治療を加速するでしょう。

スクールカウンセラーをした人はご存じのことと思いますが、不登校の子どもや学級不適応の子どもが学校に来ていると体中ががちがちで全身疼痛に近い症状を訴えることがあります。それだけ緊張していれば体もそりゃ痛くなるでしょう。身体性というのは心理臨床の中では忘れてはならない概念だと思います。

カウンセリングの歴史というのは精神分析を創始とすれば 19世紀後半、ロジャーズのような職業指導から発展したものと考えても、1900 年代初頭、歴史はとても浅く、代替医療の長い歴史には到底かなわないわけで、エビデンスはあとからついてくるか、そもそもエビデンスを取ろうとも考えていない身体性を礎とした精神・身体療法もあるわけです。

3.倫理

それでは身体性を重視して代替療法を誰に対して何をやってもいいかというとそれは間違った考えだと思います。「例えば」でショッピングモールでアクセサリーとして売っていることもあれば、専門のヒーリングサロン(ヒーリングも僕は全てを否定しません)で売られているパワーストーン、値段「時価」のものもあります。これは値段がどうとでもつけられるもので、試しに Google 先生で検索してみたらパワーストーン(値段標記なし)で「当サロンには公認心理師・臨床心理士がおりまして〜」と書いてあるサイトがいくつかあってびっくりしました。

どの代替医療にしてもあまりに高額な金額をクライエントさんに突きつけるような「商法」は倫理にもとるものだと思います。特にパワーストーンは「モノ」なので磁気ネックレスのように身に付けていれば肩こりが治るとか、「マイナスイオンマットレス」のようにこの布団で寝ていればどんな重病人でも回復する、とか怪しさ満載の倫理違反と直結しそうな気がしますし、営利のためにクライエントさんを利用するとみなされても仕方ないのではないかと思います。

そう書いていると僕が上記代替療法もどこまでが治療的行為かどこまでがプラセボなのかと突っ込みを受けそうですが。

4.おわりに

カウンセリングを新興宗教的なものとごっちゃにすれば無資格カウンセラーはそりゃ儲けることができるでしょう。G ルートで占い師が合格したという話は僕は全く信じていないのですが、その逆パターンとして公認心理師が加担してクライエントさんを利用する、食い物にすることは可能かもしれません。

常勤職はない、給料は安い、金がない、ないない尽くしの心理職ですが、ともすると人の心をコントロールするだけの技法を持ち合わせているわけですから、決して悪用してはならないし利用されてもいけないし、矜持を持って仕事をしなければならないなあと思うわけです。

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ɢʀᴀᴄᴇ.

今を誇れることはとても貴いこと。でもそれと、過ぎ去りし日々をないがしろにすることとは全く別。いまこうして美しいと感じられる景色を目の当たりに出来るのは、紛れもなくこの場所へと辿り着かせてくれた数多の足跡のお陰なのだから。
#PositiveFinder

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cotree 社は改革によって社会的責任を取ったのか?


1.はじめに

まず、cotree 社のことについて書くときにいつも注記していることですが、僕は cotreeを頼りにしているクライエントさんや、そのクライエントさんを支えるオンラインカウンセラーを非難するつもりは毛頭ないということです。

2. cotree 社変革の内容

cotree 社は 2021年6月11日付で社内体制を変革、今後半年間にわたって

(1) 組織改善チーム、セラピスト・サクセスチーム及び調査室を新設した

(2) COO と経営会議を廃止、社長室および各チームリーダーから組成されるチームリーダー会議を設置 

(3) 社外相談窓口を設置

ということですが、今回の鈴木悠平氏の性加害を擁護したのはCEOである櫻本真理氏、なぜ COO である、今回の櫻本氏の舌禍事案には責のない平山氏が降格されて詰め腹を切らされるのか疑問に思うわけです。

3. 元々の事案の概要

この事案の概要についてあらためて説明しますが、当時 NPO法人の鈴木悠平理事が複数の女性に対して性的加害行為を加えたもので、それに対し、NPO法人の理事でもあるcotree 社 CEOの櫻本氏が鈴木氏擁護の発言をしたというものです。

その発言は大きな物議を読んだので櫻本氏によって消去されてしまったのですが、加害行為を許せない、ということについて「怒りによって誰かを傷つけることは、背景がどうあれ新たな加害です。」「『許せない』の連鎖でさらなる不幸を生むよりも、許した上でより良い未来をつくることに向き合えるといいと思う。」これらの発言により cotoree 社そのものが炎上しました。

4.今回のcotree 社の改革について

cotree は半年にわたって「組織改善」を行う、その端緒となるのが平山氏のCOO解任なのでしょうか。オンラインカウンセリングについて、カウンセリングの質を上げることはいわば社としての宿命で、常に必ずやらなければならないことですが、それが櫻本氏の発言の責任を取ることと何の関係があるのでしょうか。組織改善についても同様で、当の櫻本氏は社長室でチームリーダー会議の中で今回の舌禍事案には関係のない会議を延々と行い続けるだけでしょう。

cotree 社がなんらかの責任を世に示さないとならないのは本当のことだと思います。しかし、あまりにも方向が明後日過ぎて、しかも代表取締役として cotree 改革をする、と本来責任を取るべき櫻本氏の役割がうやむやになっているような気がするのは僕だけでしょうか。

cotree についてそれを頼りにしているクライエントさん、そのクライエントさんがいる限り、カウンセリングを中途で投げ出すことはできないセラピストも多数いるわけです。

cotree がこのままであれ、「被害」は肩身の狭い思いをしながらカウンセリングを受ける、そしてカウンセリングをする側、性被害を受けた人々、その支援をする人々など、限りなく多くの方々の心を傷つけていくことを、心を救うための企業が行い続けることに疑問を感じるのです。

社外相談機関の設置はしているものの、元々の依頼主はcotree 経営陣のわけですから、社外相談機関もどこまで健全に機能していくのか疑問を持つばかりでしょう。

この機会に何が人々の気持ちを納得させる刷新なのか真剣に考えて欲しいと思うのです。

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sᴋʏ.人生、曇り時々雨のち晴れ。

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えむゆみ「狂ったカウンセラー」

(画像リンク一切なし)
ツイッターやえちえちなサイトであんなことやこんなことをいつも動画配信しているえむゆみカップル、多くの職業カウンセラーがこれには憤慨しているもので、というのは、「えむ」男性がカウンセラーとしていて「ゆみ」のカウンセリングをしていてイケナイ関係になってしまい、あろうことかそれを全世界に動画として配信しているというもので、大変僕はこういうことに憂う=(ボケいい加減にしろこのエロガキどもが)と心理職は多いでしょう。

実際開いた口がふさがらないプロの心理職方々の声も聞いています。こいつらがカウンセリングをウリにしているのがまた腹が立つところで「カウンセリングから生まれた素晴らしい愛情=エロ」でカウンセリングの名前を汚すなと思います。

まあそりゃ表現の自由、と言えばそうなのか?誰でも見られるツイッターでアダルトな動画を投稿していいの?(このあたりはどうもグレーゾーンらしい)、私的な趣味のそういった画像や動画は御用のある人が御用がある時に探すからイイネ!やリツイートする人々もいるので(双方ともアカウント停止してしまえとも思う。ので見ると片っ端から報告しています。)

そもそも当該えむゆみがタイムラインに流すのは止めてくれない?と思うわけです。

それよりも大学院レベルまで学んできた心理職としては、「多重関係の禁止」ということでクライエントとカウンセラーの私的関係禁止、外に食事に行ってもいけないわけですし、そりゃ職業カウンセラーなら即資格剥奪だわな、ということです。

ちなみにこの男性が何の資格を持っているのか、そもそも資格を持っているのかわかりませんが、職業カウンセラーだったとのこと。百歩譲ってこれがただのカップルだったら「ああ、視床下部に狂い咲きしている花がてんこ盛りになっとるわい」でも済まされないような気がするのですが、学部のころから厳しい職業倫理で鍛えられた対人援助職としてはみなカウンセリング、カウンセラーという言葉を使っているこのカップルに一様に腹を立てても当然と思うわけです。

別に頭が沸いたカップルがどういう行為を隠されたマニアックな海外のサイトでやろうがそれは構いません。

思えばカウンセリング、カウンセラーという言葉はあまりにも安売りして世の中にたたき売られています。よくわからないカウンセラーの民間資格はたくさんあるわけですし、通信講座でひょいっと取れるものもあります。美容業界でもカウンセリングは多用されている言葉ですし、「もういい加減にしてよ」と思っています。

ドイツではカウンセリングは業務独占名称独占資格ですし、もう日本もいい加減そうしてもいいし、こういう輩が出たらカウンセリングそのものが誤解されるおそれがあります。

安易にカウンセリング、カウンセラーと名乗ったらきちんと罰則規定を法律上で定めてもいいのではないかと思います。もちろん相談業務そのものは福祉士やほか専門職も行うわけですし、それはとても大切なことです。

ただ、こういった社会通念上、「カウンセリング」の名を地に貶める倫理にもとる行為を取り締まる現行法はいまだ存在しないわけですし、今後も大変難しいだろうなあと思うと、いつ死なれるかわからないクライエントさんを複数抱えていつも緊張しているカウンセラーとしてはひどく悔しさを感じる次第です。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

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