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第5回公認心理師試験

※ 前回スペースをやった時の内容の抄録(というか書き散らし)です。

1.公認心理師試験のヤマ

僕は今回の公認心理師試験についてヤマを3つ張っています。公認心理師試験は最新の知識が出題される試験です。

そこで僕は「特定少年」「パワハラ」「WISK-5」がヤマではないかと考えています。少年法が改正されて令和4年4月から18才、19歳の少年を特定少年と呼んで懲役1年以上の犯罪を犯した少年について原則検察官送致とすることになりました。

「18歳以上の少年のとき犯した死刑,無期又は短期(法定刑の下限)1年以上の懲役・禁錮に当たる罪の事件

で、下限刑罰金刑は適用されません。

これで強盗、強制性交罪、組織的詐欺罪(オレオレ詐欺)などが家裁の調査・審判を経て検察官送致が原則となることになりました。

特定少年が検察官送致されて刑罰を受ける場合、第5種少年院が新設れました。

少年事件の保護処分(少年院送致、保護観察、児童自立支援施設等送致)は前科になりませんが検察官送致にされて有罪が確定すれば前科になります。

ここで復習ですが検察官送致は14歳以上からできます。16歳以上で人を故意に死に至らしめた場合も原則検察官送致事件です。

少年事件はなかなか奥が深く、観護措置は中間審判決定で2週間から最大限8週間まで少年を鑑別所に措置することができること、中間審判には家庭裁判所の調査官による在宅試験観察と補導委託試験観察もあると熱く語り始めたらはちみつさんからマニアック過ぎるとコメントが入りました。

なお、少年事件では被害者が記録の閲覧、コピーができて意見陳述もできます。

特定少年に話を戻すと18、19歳の特定少年は推知報道が認められ、実名報道が可能になりました。18、19歳の少年が全て特定少年となるわけではないということに引っかかりそうです。

パワハラに着目したのは、令和元年6月に改正された労働施策総合推進法で中小企業にパワハラ対策が義務化されたのですが令和4年4月から全ての事業主に対してパワハラ対策が義務付けられたというところからです。

労働局に電話確認したところ従業員3人の零細企業でも適用されるということ。

パワハラの6類型(身体、精神、過大な負荷、過小の仕事、個の切り離し(仲間外れ)、個の侵害(業務に関係のない))とともにパワハラの定義、① 優越的な関係を背景とした② 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により
③ 就業環境を害すること全部を満たす事が必要だと覚えておきたいところです。

部下からの上司に対する優越性を使ってのパワハラもあり得ます。

パワハラ対策には定期的研修、社内外に相談機関設置、相談したことによって相談者が不利益処分を受けないことが定められています。

対価型セクハラ(地位、昇給をちらつかせて)とそうでない環境型セクハラ、職場とは出張する時の車内や取引先の打合せ中も職場に当たる、取引先社員がセクハラを自社社員にした場合にも相互に協力関係を結ばなければならないことが定められています。

2.基礎心理、心理検査等

こんな話をしていたら1時間、心理検査についての話にもなりました。心理検査は新しくなったWISC-5、そう言えばWAIS-Ⅳもあったな、とか頻出のBDI-Ⅱ、Y-BOX、NEO-PI-R、IES -R等は押さえておきたいところです。

統計の話にもなりました。キライだから全捨てというより、文章問題としてわかるところは覚えて欲しい、過去問に出た独立変数、従属変数、剰余変数は、例えば同じテストを小4と小6にやらせたところ小6の方が成績が低かった。

これはどうしたことだろうと調べてみると小6が試験を受けた時には暑い夏でクーラーのない部屋でテストを受けた、この余計な環境が剰余変数で、邪魔なので取り除かなければならないものです。

尺度や古典的テスト理論も文章題と考えれば解けますし、t検定と分散分析の違いなども読んで欲しいですが統計はハマるとドハマりする上に公認心理師試験では基礎的知識のさらに上を行く出題がされるのでほどほどがいいのかなと。

基礎心理学も大切です。基礎心理学を知る上では心理学史を知ることをおすすめします。心理学の潮流を見ていると新しい学説が出てくるのを経時的に見ることができます。

頻出トールマンの認知地図と潜在学習はラットは報酬がなくともいつの間にか迷路の中の認知地図を作り上げて潜在学習しているというものです。

僕は第1回受験者なのでブループリント用語を片っ端からWikipediaなどで調べていたのですが、インプットだけしていると最初に学んだところを忘れてしまうという罠があります。

赤本や過去問を何周かすると言うことにはそういったインプットの繰り返しという必要性があるのでしょう。

心理学検定の使い方についても話題になりましたが心理学検定だけやっていれば10点は底上げできる、ただ学部から心理をみっとりとやってきた人には心理学検定は読めるものですが、やはり初学者には難しい。

僕もキャリコンの過去問を見た時にあまりにも訳がわからないのでそっと閉じたのを思い出しました。

現任者講習会テキストからも毎年数問程度出ます。

こうやって書いているとどこがヤマなのか訳がわからなくなります。

脳は毎年マニアックな問題が出ます。向精神薬の種類と副作用は僕は自然に身についていて頻出の賦活症候群、衝動性がSSRIでは高まるとか、ジスキネジア、ジストニア、アカシジア、まだ出たことがない高プロラクチン血症はどうか、悪性症候群とセロトニン症候群はどうかなど覚えることは山積しています。

3.勉強法・モチベーションの保ち方

僕は合格した受験生さんたちから聞いたのは覚えなければならない事項はふせんに書いて部屋や机やトイレにペタペタ貼っていたというもので、はちみつさんもやっていたとのことでした。

まだ3カ月前なのでインプット中心、アウトプットは1カ月前からかなという話にもなりました。

試験前のメンタリティというかモチベーションの保ち方ですが、ないない時間がないと焦る時通勤通学家事の合間に山﨑先生、橋口先生やえいめい学院、LECの YouTubeを流し聞きするなどながら勉強で補完していくと少しずつ焦らなくなるのでは等の話もしました。

実に3時間半語っていたわけですが、受験生のみなさんは僕よりも上を行く知識を身につけている人もいるでしょうし、今正に焦っている人はここが正念場なのでなんとか工夫をしなければなりません。

今とても大変な時期だと思いますがみなさんのご健闘をお祈りします。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_