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第5回公認心理師試験・Gルート受験者が今やっておくべきこと

1.はじめに

あくまで私論ですが、Gルートの人たちがどんな勉強法を取れば合格への切符を手に入れられるかを考えてみました。

統計を取っているわけではないのですが、第5回受験者の中でGルートの人たちは大きく2つに分かれているような気がします。

⑴ 再チャレンジ組

⑵ 自分にも受験資格があると思って聞き伝えて今回初めて受験をする人たち→(今回の現任者講習受講者数2万6千人〜2万7千人程度)

第1回試験は平易な国語問題が多かったと言われていたにせよそれなりに苦戦したのは覚えています。

2.出題傾向分析

この試験を独断で解析すると

第1回→現任者優先とする出題レベル
第2回→合格者をかなり絞るレベル(オーソドックスな心理学問題多し)
第3回→知識に重点を当てた問題
第4回→過去問知識中心の出題

だったのではないかと思います。

僕から見ると出題傾向はかなり迷走していたようにも思われるのですが、多く出題されていたのはPTSD、認知症、心身症、精神薬理学とその副作用あたりは必須と思えました。

だいたい第4回レベルの過去問中心の試験が第5回も出題されるような気がします。

3.学習スケジュール

僕はかなりスロースターターで3カ月ぐらいひか勉強をしなかったのですが、第1回試験が現任者救済レベルだったこと、曲がりなりにも心理プロパーだったことは大きなメリットだったと思います。

6月までのほほんとして慌てて9月の試験に臨んだのですが、小川俊樹先生が出題委員だからとロールシャッハを一生懸命勉強したりしていました。

Gルートに限らずですが、今度は第5回試験についてみなさんの大きなアドバンテージはなんと言っても過去5回分の問題が集積していることです。

ですので過去問をやることをまずおすすめします。

実際問題として、心理職でない方々が基礎心理学、そして事例問題でも臨床心理学的センスで正答を選び出すのはなかなか難しいことです。

心理職、心理専攻者にとっては簡単な国語問題に思える事例問題は他領域の方の現場感覚とは明らかに異なっていますので、そのあたりの事例センスを身につけておくことも必要になります。

Gルートの受験生の人たちと話すことがたまにあるのですが、まだ過去問解析まで進んでいない人たちの割合がかなり多いです。

心理プロパーでない方々で仕事、家庭に多忙なのはよくわかりますがまずは過去問を解いておかないと自分が今置かれているレベル、弱味と強味がわかりません。

なかなかまだ過去問までたどり着いていない人たちが多いのは知っていますが、テキストをイチからやってやり尽くすことができなくなってしまう危険性を考えたら過去問中心の学習が望ましいです。

※ 手前味噌ですが過去問は買わなくても手に入るのでブックマークするなり、できれば本番さながらに解けるよう、印刷しておいてください。

公認心理師試験過去問・解答等まとめ 無料

ハイスコア合格者の話を聞いていると「絶対の自信があって」正答選択ができていたわけではなく「これは感覚的に(絶対に)違うな」と誤答を取り除いて正答にたどり着いたようです。

したがって過去問をやってみる、過去問の正答選択肢がなぜ正答だったのかを調べる、誤答選択肢の用語を調べていくという方法が有効ではないかと思います。

3.具体的学習方法

自分が何も考えずにすらすらと解ける問題(は少ないと思いますが)、とにかく解けなかった問題は解いてみましょう。

統計法・実験法の扱いをどうするかは大きな問題です。受験生のみなさんは文系が多く、イヤイヤながらも統計法を叩き込まれた心理院卒生とは違います。

ですけれども全て統計・実験法を捨ててしまうのはもったいないことです。

古典的テスト理論は読んで覚えてしまえば特に数字は使いませんし、過去問にも出ています。

公認心理師試験テスト理論・ワタシをキライにならないで。

公認臨床対策統計はやっぱりやっとうけい

統計実は気楽みん。とりま主成分分析とか分散やるぬ

構造モデリング方程式も別に数字で理解しなくてもできます。

今だからできることです。

さて、統計に限らずわからない設問はテキスト、ネットで徹底的に調べることをおすすめします。

4.おわりに

Gルートの人にとってはあと半年ぐらいと言ってもその期間はあっという間に過ぎてしまうでしょう。とにかく空いた時間があれば勉強に集中すること、空いた時間がなかったらなんとか時間を作り出すこと。

厳しい戦いになると思いますがぜひ頑張ってください。ご健闘をお祈りしています。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_