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○公認心理師試験Gルートの健闘(付録・all今までの過去問付)

さて、上図はウサねずみさん@usanezme という好きモノの人が作ったのですが、毎度のように思うのはGルートの人たちはものすごくよく勉強して健闘しているな、ということです。

Gルートの人たちはTwitterを見ると他職種(教師、看護師、3福祉士)の人たちが多いように思われますが、実際のところは平成18年までの経過措置で臨床心理士を大卒で取得していた人たち、大学院で科目読み替えが不可能だった人たちも含まれていました。

僕の予測では本当に公認心理師資格を必要としてしている心理職の人たちのほとんどは、Gルートを含めてもうかなりのパーセンテージで資格を取り切ってしまっているのではないか?というのがガチな推測です。

僕の周囲の現役心理職の人たちは特に資格がなければクビになるというわけではない職場でも相当必死で勉強していて、1回目で9割、2回目でリベンジして結局は全員公認心理師を取得していました。

それから最初からわかっていたことですが、難関と言われた第2回、第3回試験では新卒Eルートの人たちが8割を超えるかなり高い合格率でした。この人たちの多くは予備校も通わず自学自習で勉強していた人たちが多いです(「お金がなかったから」と言っていました。)。

その意味では心理学を学部からみっちりと勉強していた人たちを選抜するというこの試験の検出力は十分にあったと言えるでしょう。どの回の試験を見ても心理職や心理新卒者がGルートよりも有利なように見えます。

ここで拙ブログ

公認心理師試験過去問・解答等まとめ 無料

を参考にして考察してみまました。(受験生のみなさん、過去問は買わなくてもこれを見れば大丈夫ですよー。と手前味噌)

D、C、E、Fルートの人たちは一生受験資格があります。本題ですが、僕はGルートの人たちは相当に努力をして頑張っていた、現在進行形で勉強していると思います。

他職種の人たちは医学、関係法規などの知識のアドバンテージがあったとしても6年間叩き込まれた心理統計、心理学史、基礎心理学などの知識、そして臨床心理学的な事例の解き方などのセンスは心理職ならではの感覚がないと回答できないものが多かったです。

それにもかかわらず5割前後の合格率を叩き出しているのはかなりすごいことだと思うのです。Twitterを見ていると1回目、2回目、3回目、4回目の試験で初めて合格できたという人もいます。ひとつひとつ知識やセンスを積み重ねて合格に至ったのではないかと思うとその努力には感服するところがあります。

だから他職種の人々の合格者の人たちは相当な勉強をしてきたのだと思います。今回の現任者講習会は26,000〜27,000人程度が受講したと聞いています。なぜ今回の試験について現任者講習会を受講した人数がこれほど多かったのかはわからないのです。

駆け込みで受験するのか、これまでコロナ禍で移動を自粛していた人たちが移動できるようになったからなのか、あるいは資格が有名になって、自己啓発のために受験をしようとしているからかもしれません。

どういう動機で受験しようとしているのかは詳細にはわかりませんが(一人一人の動機付けは異なるでしょう。)合格率を見れば第5回公認心理師試験Gルートの方々の本気度合いはわかるのではないでしょうか。

ただし、作成された図を見ると回数を重ねるごとにGルートの占める割合は増えています。
Twitterを見るたり、ボランティアでさまざまな受験対策講座に出ていると(もちろん統計は取っていないのですが)最近では小中高教員や3福祉士、栄養士の方々が受験しようとしていることがわかります。

これについても何度かブログで書いているのですがあくまで「経過措置」なので、公認心理師法第2条に規定された心理的支援を行ってきま現任者ならば受験資格は十分にあるのです。

とんな資格でもそうですが、資格は取得しただけでは十分にその価値を生かすことはできません。資格を取って「こんなことができる」「今までこういうことをやってきたから○○の役に立てることができる」というものがないとその先に何かを特技として主張することは難しいと思います。

心理職が心理専門家として働いているのとは異なって、他職種の人たちはまた違う形で資格を生かして欲しいとも思っています。

この図表を見ているとさまざまな人たちがさまざまななバックボーンがあって、それを生かしてやっていこうとしているのだろうと思います。実際、ツイートでも児童生徒を理解する上で公認心理師試験の受験勉強をしたおかげでそのやり方が深まったというものも読んだことがあり、これも資格のひとつの生かし方だも思いました。