グラドル臨床心理学専攻学生
1.はじめに
こういうブログを書いているとあちこちから色々な情報を僕に流してくれる人たちがいるわけで「自称心理カウンセラー」は無資格なのだから倫理的にゆるくても許されてしまう(ことが許されるわけでもない)ことが多いですが、自称臨床心理学を専攻している大学院生のグラドルとしてのあらわな姿が写っているTwitterのアカウントを送ってくれました。
それも単独の女性ではなくて複数人、一体この人たちは大学院で臨床心理学の倫理観として何を学んでいるのだろうと大いに疑問に思ったわけです。
2.起こりうるリスク
この人たちは容姿で「女」であることを売り物にしているわけで、それじゃあ実際に現場に出た時に「あ、この人だ」ということがわかる人にはわかる可能性があるわけです。
病院のカウンセラーとして働いて、患者さんから信頼できる臨床心理士として頼られることができるのか、また、スクールカウンセラーにでもなろうものなら子どもたちに与える影響や保護者からの信用は?と思うわけです。「あーこの人は色んな意味で倫理的にゆるいのかな?」と思われていいはずがありません。
3.対処は?
臨床心理士の場合、日本臨床心理士資格認定協会がビシッとした二次試験を行うわけですが、この人たちを臨床心理士にしてしまっていいのだろうかと思います。そして僕がもし試験委員で、その事実を知っていれば迷うことなく落とし、次年度にもその情報を引き継ぐだろうと思います。
しかしながらグラドルネームで活動しているこういった人たちの本名はわからないわけです。本来なら資格認定協会がこの人たちの本名を探り当て試験には通さないということも必要と思います。
実際、下着撮影会などを行っていた臨床心理士が資格認定協会に通報されたことがあるのですが、本名がわからなかったせいでしょうか。何もおとがめなしに活動しているのを知っています。
臨床心理士倫理綱領を見てみたのですが、ここは明文化されていないところで、まあこういった信用失墜に当たる行為は想定の範囲外だったと思うのです。
Twitter内には確かに臨床心理学専攻と書いてある。また、二次試験(臨床心理士試験?)を受けたと書いてある。こういう人たちが臨床心理士になってしまい、現場で活動することを大変憂います。
4.おわりに
この記事には敢えてリンクを貼りません。僕はそれを臨床心理学を学んでいて、将来心理職につくことを「恥」と考えていて、その人たちの名前を流布することにも大きな心理的抵抗があるからです。
臨床心理学徒にはお金がなくて大変な苦労をして学び、やっとの思いで資格を取得した人たちは多いです。確かにこういった、タレントもどきの活動は一時的に儲かる、あるいは自分自身の女性としての魅力を売り物にすることに快楽や誇りを感じているのかもしれません。
ですが心理職のコンピテンシーとして、10年後、20年後の自分を見すえた時、こういった活動はできないはずだと強く感じるのです。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
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