0697C40D-4DC4-411F-9A3D-CFB5743D7E73

○ 令和3年度臨床心理士試験の総括第1報

今回の臨床心理士試験の情報はのんちゃん
jungpsychology7 なしには成り立たなかったもので、彼女には感謝のしようがありません。

ということで今晩はのんちゃん主催のスペースに僕も混ぜてもらうということにしました。

さて、なかなか今回の臨床心理士試験も昨年に引き続いてなかなかハイレベルなものでした。

基礎心理学の中でも発達心理学の中にマーラーという分析学者を出してくるのはさすがだと思いました。リンシ独特の色を出しているのでしょう。

複雑性PTSDはDSMでは認められていない概念ですが、ICD-11ではフラッシュバック、回避、過覚醒にプラスして情動調節障害、対人関係障害、否定的自己概念をプラスしています。

この辺りの診断基準の知識はなかなか難しいものです。

HMの事例というのはご存知でしょうか?

難治性てんかんのHMという患者さんが海馬と内側側頭葉を切除、そして重篤な健忘が起こったことから「HMの事例」としてのちの脳局在と記憶との関係について研究がなされたもので、これを知っている学生さんはあまり多くはない?かもしれません。

動的家族画、KFDもやったことがない人にはわからない。星と波テストなんぞはやった事がなければわからないその代表です。PFスタディも決して簡単なものではありません。

知識問題が難しければ今回も事例で点を稼いでいくのが正解なんでしょうか。

一次試験突破には関係ないものの論述試験として「個人SVと集団SVについてあなた自身の経験を踏まえて、その共通点、相違点について述べ、今後の臨床心理士実践における必要性について論じなさい」というものでした。

SV、お金がないから受けられなくて…ということで済む話ではありません。なかなかエグいなあと思ったのはみなさん集団SVと個人SV両方受けたことがあるのでしょうか?

僕ならこんな理論構成にします。どちらもケースのあり方について見直すということには変わらず、洞察ができる。個人SVは治療ではないもののより深いカウンセリングへの示唆やケースディスカッションが可能。

集団SVは他のグループ構成員の目も入ることでバイジーの共通課題をみる事も出来るしバイジー同士での見方の相違をほぼ同じレベルの経験者同士でお互いの自己研鑽をすることができる。

個人SVはケースひとつについて徹底して解析するというものであり、ケース対応能力を深めるためには不可欠。

そして集団SVは個人がケースや個人SVから学んだ経験値や質の相違をそれぞれのバイジーが学ぶことによって相互に学びの場を持つことができる。

個人SV、集団SVは相互にケース対応した能力を補完し合うものであり双方とも不可欠。

というこころでしょうか。

あくまで限られた時間にサクサクと情報をくれたのんちゃんの記述を元にした第一報です。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_