
○ 公認心理師試験高得点を誇る人々への厳しい目
1.はじめに
こんなやくたいもないブログを書いていても、メッセージやメールをくれる人はいます。そんな中で知り合った就労継続支援施設兼グループホーム経営、サービス管理責任者のPさんと知り合いましたので、せっかくなので情報収集のかたわら、ついこの前、Zoomで話す機会がありました。
2.内容
Pさん:ひなた君、Zoomでは初めまして
僕:LINEでたまに様子聞かせてくれるけど、Zoomは初めてですね。Pさんいつもエネルギッシュでパワフルですねえ
Pさん:社会福祉関係の事業やってると、いろんな人たちと接するからこっちもビシッとしてないとね。堂々と相手に正論を言えないとなめられるし
僕:なるほど、Pさんの領域の仕事ってのはやること沢山あるし、交渉力も必要ですからね。去年第3回公認心理師資格取ってどうでした?何か変化あったとか?
Pさん:元々ワタシ、精神保健福祉士の資格は持ってたけど、社会福祉士は学校行く時間がなくて取らなかったのね
サビ管は持ってるけどそれだけじゃいろんな人と折衝するのにねえ。うん。公認心理師取ったら国家資格ってことで名刺に書いたらすごく、じゃないけど一目置いてくれるようになった。まず「この公認心理師って何ですか?」って言われるところから話始まるし、話弾む
僕:なるほど、Pさんは去年第3回試験は他職種Gルートにしては○点で結構高得点叩き出して合格したのはすごかったですよね
Pさん:そそ、グループホーム拡大しようとあの時してたから、もう目が回るような忙しさで。でもあれだけ高得点取ったのは失敗だったわね
僕:え?失敗?なんかTwitterとか見ると今回の第4回試験で△点取ったとか誇らしげな書き込みよく見るから、高得点はまあよく頑張ったんろうなあって
Pさん:で、ひなた君それ見てどう思う?
僕:うーん、なんかちょっと?って感じはするかな。なんだろう。この違和感って
Pさん:そそ、ワタシもね、第3回試験で結構いい点取れたけど、それを誇る気はなかったのね。公認心理師って人の心に入り込んで行く仕事じゃない?どんな試験だって資格試験である以上、不合格者は出てくる。いろんな予備校なんなで採点して不合格だった人があの書き込みを見てどう思うんだろうね
僕:うーん、確かに。いい気分にはならない
Pさん:福祉や心理の仕事ってのはいろんな人たちと会う。資格取ったことまではワタシも必死だったし、仕事に役立つから名刺には書くけど、心理や福祉職で、よく話題になっているようなスキマ世代の人や福祉関係だとものすごく勉強しなくちゃいけない
ああいう、高得点だったっていう書き込みをして、読んだ人はどう思うかだよね。心理職の人でも福祉、教育職で受験資格がなかったり、受験したけどダメだった人は「お前、挫折した人の心をさらにへし折るのかよ」って思わない?
僕:あ、そうかあ
Pさん:人の心を理解してわかろうとする人はああいう書き込みはしない。ただ自分のために自分が浮かれているだけ。ワタシは聞かれたことはないけれども「よく公認心理師取りましたね」って言われたら「いやあ、たまたまです。本当にギリギリで受かったんです」って言おうと思ってる
僕:うん、その方が印象はいいよね。自慢するより
Pさん:あとね、高得点が失敗だったって言ったじゃない
僕:うん
Pさん:それはね、別に人に自慢するしないってことに関係しているわけじゃないの。忙しい中、夜11時に寝て朝3時に起きて猛勉強したワケよ
僕:うん、そう言ってたよね。だから高得点取れたと思うし、その努力はすごいと思う
Pさん:第3回試験はいろんな人が言ってるとおり、難しかったと思う。だけどさ、あれだけ猛勉強したらもう本業にも支障が出て大変だったのよ、夢中になってやり過ぎたかなって
僕:うん
Pさん:なだらかな、よく舗装された坂道を上がるのに4WDのツインターボ要る?
僕:そこまでは
Pさん:だからギリギリの合格点で良かったワケよ。ターボじゃない軽でアクセル思い切り踏んで、それでやり過ごせたらいい。合格はギリギリの点数で通過できた人が一番コスパがいいわね。そっちの方が要領も頭も良かったって思う。だからワタシ、3回目の勉強やり過ぎたなって
僕:Pさん頭いいし、元々理系だから統計とかも得意だったから、理系問題良くできたって言ってたもんね
Pさん:だから高得点取ったっていう事実は、ある意味失敗だったって思う。それを他人にひけらかすって、デリカシーに欠けるって意味だけじゃなくって、自分の不効率さを自慢しているだけだって思っちゃうの。ひなた君どう思う?
僕:俺は✖️点だったからまあそこそこだけど、ブログ書いてるし、もし不合格点取ったらもうこのブログやめるって公言してるし、それは本気だから
Pさん:まあひなた君は予備校講師ってワケでもないけど、これがひとつの自分のアイデンティティの証明みたいなもんだからね。点数晒さないのはまあいいんじゃない?ほかのプロの人たちもそうだし
僕:はい
3.おわりに
人によって感じ方は違いますが、Pさんの考え方もまあもっともだと思うわけです。心理の道を歩む人たちは確かに他人に対しても優しくあって欲しいなあ、とこの記事は反発も買うだろうなあ、と思いつつPさんの考え方を示してみました。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
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コメント
コメント一覧 (8)
喜びを誰かと分かち合いたい、その気持ちに共感して欲しいならやればいい。それはここで問題としている不適切な自己顕示とは異なると思いますが…。
自分よりも低い点数しかとってない人がさも自慢げに受験生向けYouTube始めたりして上から目線の発言してるのを見るとそれは滑稽ですが。
「喜びを誰かと分かち合いたい、その気持ちに共感して欲しい」というのはメッセージの送り手側の意図ですよね。
しかし、ひなたさんが問題にしているのは、あくまでもメッセージの受け手側の気持ちです。
自分がどういう意図でメッセージを発信するかよりも、それを目にする人がどう思うかを重視するのであれば、「喜びを誰かと分かち合いたい、その気持ちに共感して欲しいならやればいい」ということにはならないでしょう。
「不適切な自己顕示」とはどのようなものなのか、私にはよく分かりません。
しかし、このPさん自身の言動はどうなのでしょう?
本当は猛勉強して余裕の高得点だったのに、それをただ隠すのではなく「たまたま」、「ギリギリ」で合格したのだと偽ってことさらに謙遜してみせ、さらに猛勉強して高得点だったことも誇るどころか、逆にそれを「失敗だった」とまで言って自ら貶めてみせるというのは、これはむしろ卑下自慢の類だと感じる人もいるのではないでしょうか?
一生懸命頑張って勉強して、それでも試験に落ちた人にとっては、合格者から「たまたま」受かっただけだなんて言われたら、よけい浮かばれない気持ちになることもあるのではないでしょうか?
同様に、猛勉強したにも関わらず高得点どころか合格ギリギリの得点にさえ達することができなかった人にとっては、合格者が「猛勉強して高得点をとったのは失敗だった」なんて言っていたら、何とも嫌味な言い方だと感じることもあるのではないでしょうか?
そして、それだったらむしろ、猛勉強して頑張ったら予想以上の高得点で合格できたと素直に言ってくれほうがよいと感じる人もいるのではないでしょうか?
私には、このPさんの言動はいわゆる目くそ鼻くそのように見えてしまいます。