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公認心理師試験合格のイメージ

試験が終わりました。あなたは不安です。でもやることは全てやり尽くしたのです。そしてその日のうちに解答速報が出ます。解答を見ると、だいたい合格点に達しているようです。

ひょっとしたらぎりぎりの点数で合格点となっているかもしれません。そうすると解答が分かれていて、あなたは1点の差で合格なのか、それとも不合格なのか、その境目にいるのかもしれません。じっと解答速報を見ていてもその答えは出ません。なぜならば、解答速報の方が違っていて、あなたの選んだ選択肢の方が正しい、そういったことも十分にあり得ます。

きっとあなたは穴があくように解答速報を見ます。しかしその答えは出ません。そこであなたは不安になります。解答速報はあくまで解答速報です。それを見ると多少解答が割れていて、あなたが解いた問題も2問ほどそれに引っかかっています。あくまで予備校等が出した速報なので「絶対に当たる」ということはない、そう思うとなおさら不安になります。

あなたは手ごたえがそれなりにあったような、なかったような気がしています。さて、あなたはまた通常どおりの仕事を毎日するようになります。

いつの間にか試験を受験したことを忘れて夢中になって仕事をするときもあれば、ふっと試験のことを思い出して「どうなったんだろう。合格できればいいなあ」と思います。試験結果がいつも頭の片隅にあって、忘れ切っているということはありません。

さて、合格発表の日が来ました。10月29日、午後2時、一斉に発表になりあなたは手持ちのスマホで日本心理研修センターの合格者番号を探します。そこにはあなたの番号はあるか。やった、あなたの番号はありました。

受験票とあなたはあなたの番号を必死で何回も見直して見比べます。確実にあなたの番号はあるということがわかります。番号は飛び飛びになっていて、やはり難しい試験だったということがわかります。

合格率を見るとだいたいあなたが予想していたとおりの合格率でした。同じく受験をした勉強仲間に LINE をしようと思いましたが、ためらった末にやめておきます。合格していたらいいのですけれども万が一落ちていたら、なんと言って声をかけたらいいのかわからない、そう思ったからです。

考えてみれば、忙しい仕事の中でなんとか時間をやりくりして夜も勉強、朝早く起きて勉強、昼休みも勉強、休日には一日中勉強をしていたこともありました。過去問を解いて、テキストを見て、またその復習をして、とインプットとアウトプットを繰り返してやっとここまでたどり着いたのです。感慨もひとしおです。

さて、あなたの元には翌々日に合格通知がやってきます。点数はきちんと合格点の138点は超えています。そうするとなんだかもっと点数を取りたかったなあ、そうすればひょっとしたら合格できたみんなに自慢できたかもしれない、と思って苦笑します。

でも不合格だった知人に悪いなあ、ということも反面ふっと頭をよぎります。

さて、あなたは早速登録の手続きをします。すこし鈍い色のピンク色の中に入った公認心理師資格登録証が2カ月ぐらい経ってから送られてきます。

指定登録機関日本研修センターセンター長、村瀬嘉代子先生の印とともに文部科学大臣、厚生労働大臣の印が入った少し薄黄色の賞状に似た縦書きの証明書。間違いありません。あなたは合格したのです。これであなたは公認心理師「○○」という名を名乗れます。さて、この資格を使って何をしよう。

あなたが初受験者だったとしましょう。努力をして合格したのですから、それは十分に誇れることです。また、あなたが再受験者だったとしましょう。前回(前々回)の試験では悔しい思いをしましたね。

○点足りませんでした。それは(とても合格点には届きそうにない)or(合格まであと一歩)の点数でした。よく頑張って勉強をしたのですね。それは素晴らしいことです。晴れて合格できた、今この証書を手に入れることができたので間違いなくあなたも公認心理師です。

138 点ギリギリで合格できた人、140点で合格できた人、その人も公認心理師に間違いはありません。なぜならばこの試験の合格基準点である6割をきちんと満たしたからです。大手を振って公認心理師を名乗ってもいいのです。あなたは勘でつけた選択肢でたまたまそれが当たって合格できたのかもしれません。

しかしながらそれはどの受験生にとっても同じことです。勘で当たった選択肢、勘で間違った選択肢を誰しもが持っています。ですからそれは運ではなくて実力のうちなのです。

堂々と自信を持って「自分は公認心理師だ」と名乗る権利があるのです。

さて、現在に戻ります。とりあえず今は前に進むことを考えるのみです。今勉強して復習をした点数が貴重な1点になるかもしれません。そして忘れていた知識をもう一度復習することでまた1点取れるかも知れません。

過去問を見ていると、ハッと閃いて「こういう考え方もあったんだなあ」と何かを見つけ出すかもしれません。大丈夫です。あなたは十分にやり尽くし、そしてこの一週間、たとえ多忙で勉強が空白の期間がこれからできたとしてもこれまで努力してきたのですから。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_