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海外移住の臨床心理士のさとうさん・クラファンは許されるのか?

まず、臨床心理士のさとうさんが
海外移住
するそうです。

佐野氏はクラウドファンディング(クラファン、寄付による運営)について同社エンジニアの佐野氏が以下のように語っています。つまり佐野氏が全ての責任があると語っています。

このツイートではエンジニアの佐野氏が全ての責任を取る、返礼品としてカウンセリングチケットを渡すことについて多重関係に当たるのではないかという指摘にしたがって「寄付」としてクラファンを行うことにする、佐野氏の全責任としてを行っていると記載されていますが、本当にそれだけでいいのか?

という疑問が残ります。というのも
meltのクラファンのページ
には当然ながら「初めまして、melt運営者の佐野(エンジニア)と、さとう(臨床心理士)です。」の記載があります。
meltは、カウンセラー(臨床心理士)と相談者を繋ぐプラットフォームを運営しております。」とあり、臨床心理士のさとう氏(以下、「さとう氏」という。)も当たり前ですがカウンセリングアプリmeltのクラファンにリツイートもしていて、「知らなかった」では済まされないからです。

やはり、と思われる指摘があったことですが、クラファンによる返礼品としてのカウンセリング無料チケットは寄付=カウンセリングを無料で受けられる、という多重関係に当たります。

そこでエンジニア佐野氏が全ての責任は自分にあると言明しているわけですが、さとう氏は臨床心理士であり公認心理師、カウンセリングにおける多重関係について知らなかったでは済まされません。

「ちょっとうちのカウンセリング事務所、経営が大変なんだけど、寄付してもらうと助かるなあ」
「しょうがないなあ、じゃあ5,000円渡すよ」
「ありがとう!じゃあカウンセリング一回無料でやるよ」

…とどう見ても多重関係に当たるとしか思えません。

しかも当のさとう氏は来年から海外に移住する、ということをTwitterで明言しているのですが、これは海外逃亡?と見られても仕方ないことでしょう。

というのもこのカウンセリングアプリmelt、そして
さくらこころのカウンセリングルーム

の両代表でもあります。心理職にはクライエントを「見捨てない」という原則があるのですが、ここまでの私事都合でクライエント-カウンセラー関係を打ち切るというのはあまりにも身勝手過ぎるのではないか、やはりこのクラファンが理由で海外移住を決めたのではないかという印象を与えるばかりです。

さとう氏のプロフィール写真を見ると若いのでしょうけれども、心理職に限って、若いから倫理を甘くしてもいい、若いから多重関係ビジネスに加担してもいい、ということは決してありません。

資格を取得した途端に年齢関係なく、プロはプロとして活動しなければならないからです。

クラファンをやらざるを得ない、それでは経営的な裏付けはどうなっているのか?

初回2千円のカウンセリング、気にいるまでカウンセラーを転々として2千円だけ払い続けてもいい。これで採算は取れるのか?

ここは多くの人々が疑問に思うところでしょう。見ている僕にも「わからない」としか言いようがありません。

カウンセリングプラットフォームはほかにも数多くありますが、割とありきたり(言い過ぎかもしれませんが)のこのプラットフォームはどうやって他のエージェントと差別化を試み、どういったメリットがある、そのためにクライエントさんがお金を出していく、そのプロセスがわかりませんが格安販売には疑問があります。
少なくとも僕はそういった印象を受けます。

臨床心理士には臨床心理士資格認定協会の厳しい倫理綱領があります。倫理に反していると判断されたら最も重い処分として登録抹消もあるほどです。

今回のさとう氏が(軽々しく)クラファンに加担or主催したのか、それは決して許されないことだと思うのです。

エンジニア佐野氏に全てをかぶせる形を取って、残ったmeltとカウンセリングルームは代表を務めていながら放置、自分は海外移住、というのはあまりにも無責任と思われるのですがいかがでしょうか。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_