第4回公認心理師試験合格率予想(試験前 2021.6.18)
従前、S 女史と予想していた第3回合格率を合格発表日の2月12日 13 時 50 分に記事にして発表したのですが(あまり前に記事にすると炎上すると思ったため)、以前から合格率予想を発表してみたのですが、見事に大外れでした。
S女史と第3回公認心理師試験合格率予想をした2月11日
受験者数予想
2,3000
実際
13.629
総合格率予想
32パーセント
実際
53.4パーセント
D1 予想(既卒心理院卒)
35 パーセント
D1実際
55.4パーセント
D2 予想(2回目試験の新卒者)
40パーセント
D2 実際
61.6パーセント
E 予想 (3回目試験の新卒者) 50パーセント
E 実際
81.0 パーセント
F 予想
60パーセント
(家裁・法務省大卒ルートか?)
F 実際
受験者なし
G 予想
18パーセント
G 実際
50.0パーセント
まあ無茶苦茶な外れ方で合格率を低く低く見積もり過ぎていたわけです。なぜ今回合格率が第2回試験 46.4 パーセントよりも難しそうなテストだったのに高かったかというと、やはりコロナ延期による時間的猶予はあったと思うのです。
当初試験予定 2020.6.21 → (延期が発表されて受験生のモチベーションだだ下がり)
2020.12.20 実施、の半年間は途中のモチベーションの下がり方を考えてもかなり貴重な時間で、この時間がなかったら合格できていなかったという受験生の声も多く聞いています。
また、第3回試験の合格率のカギを握っていたのは圧倒的に多いGルートの受験者でした。
(Gルート受験者数) 10,406/13,629人(総合受験者数)いつも計算して合わないのは、これまで G ルート受験をして不合格だった人+新たに現任者講習を受けた人=1万5千人はいるだろうということです。つまり G ルートで受験をす
る人はそれなりに自分で受験するかしないかを決めるというふるいに自分をかけているわけです。
僕は今回の試験でGルート合格率 50 パーセントはいつも「かなり高い」と評価をしています。そこで僕の画餅のような合格率よりも現実は合格率が高かったわけです。第 4 回試験はその試験の難易度と、問題の種類によると思います。第3回試験は合格者の得点分散 (散らば
り方)が少なく、合格点すれすれだった合格者数が多かったのではないかと推察しています
が、日本心理研修センターから全体分散や各問題分散値が発表されたことはないので実際のところはわかりません。
また、第3回試験問題は(1)平易な問題(国語問題)(2)勉強していれば解ける問題(3)相当量の知識がないと解けない問題、の間にグラデーションのように難易度が散らばっていたという印象を受けています。
第2回試験も難易度は同じように分かれていたので、問題の質は若干異なっていましたが、
勉強までの期間が短かったので46.4 パーセントだったのでしょう。
これもいつか書いたのですが、例えば臨床心理士試験は偏差値 60 以上の大学で合格率 60
パーセント程度の難易度です(KKDRGMARHC レベル某大学公式発表)。新卒の院卒ルート、自分が F ラン卒で学部時代にも心理について公認心理師試験に楽に合格できる、その程度の実力がないと思っていたら今の時期から死に物狂いで勉強していないとならないでしょう。D ルートでも前回不合格だったので2回、3回目受験者は臨床、公認ともに数多くいます。
Eルートは大学院側で死に物狂いでカリキュラム編成をした結果と学生の努力のたまもので81.0 パーセントの合格率を出したと思っているのですが、それでも 178 人の不合格者はいたわけで、ノー勉では院卒者でもとても受からない試験です。第4回試験は第2回試験、第3回試験とそれぞれ質は違っていたと思うのですが、難易度的には変わらないでしょう。
合格率も第2回、第3回とそれほど変わらないような気がするのですが、実勉強時間と問題難易度のかけあわせをすると第1回試験の8割近い数字は絶対に出ないでしょうし、それから比べると厳し目の数字になると思うのです。心理専門大学院卒、問題を開いたとたんにわけがわからなくて真っ青になる(脅すために言っているのではなく、その心構えが大切と思っています。)試験です。僕の身の回りにも再チャレンジ組はいます。それでも志のある方はぜひ頑張って欲しいと思っています。
photo and poem by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
sᴇᴘɪᴀ.
雨にも風にも負けない心をもちたいと思いながらも、雨も風も感じられる心でありたいと願う。
Tweet
コメント