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cotree に見る炎上の心理学


先般、cotree によるツイートがありましが、何やら意味不明なつぶやきのように思えて読み方によっては「事実でないデマを流した批判については事実関係を確認した上で(法的な)対処をします。」という風に読み取ってしまったのは僕だけでしょうか。僕は公認心理師やカウンセラーの公的制度を主としてブログ記事としているので早く cotree 問題から脱したい気持ちがあるわけですが、このツイートを見てひどく嫌な気分になりましたので記事にします。

これが事実関係をひとつひとつ確認して「そのような誤解を与えたが真意はこうであり、申し訳なかった」ということを解きほぐしていくのであればそのように書いていたと思います。

例;「SNSで発信された当社に関する情報については調査の上当社に責のあるものについて深謝し被害者の方々に適切な措置をさせていただきます」

なぜ cotree は自ら墓穴を掘るかのようなツイートをするのか。これはまさにセルフ・ハンディキャッピング(自ら障害を作り出す行為)とでもいうもので、この「炎上」を起こした、そして鎮火させようとしているこのツイートも含めて責任の結果を曖昧にしているように思えます。

または、障害のありかを他者に求めていて自らに原因は帰属しないと主張しているような気もします。こういった曖昧さは炎上に油を注ぐばかりで、自己防衛のための一種ととらえかねられないという危険性を指摘しておきます。

これだけ「炎上」を続けているのには原因があります。元々これが「あ、ただの言い間違いなんだな」と受け止められるものであれば受け手も「そんなに責めることないじゃないか、まあいいだろう」とSNS 上で火消しに回ってくれるでしょうが、あまりにも統制が不可能な大きな問題であれば怒りや非難が集中するばかりです。

いったん「これは悪いものである」という認知ができたものを覆すのは非常に大変なことです。

例えば昔 A 社という会社が下手をすると人命にかかわりのあるかもしれない不良品を売り出してしまった。A社は必死で回収、最後の1に至るまで熱心に探し出し顧客の保護に回ったわけです。もちろん cotree は製造会社ではありませんし、僕も現在 coree を頼ってカウンセリングをしている人々からカウンセリングを全部取り上げろというつもりは毛頭ありません。

※ ただし辞めるのもやめないのもカウンセラーとクライエントさんの自由です。

SNSは即時に情報が広まるという特性があります。そこで標記曖昧な表現でツイートがされた時に「ああ、cotree は真剣に謝って対処しようとしているんだなあ」ととらえる人がどれほどいるかということですし、少なくとも僕は冒頭のツイートを cotree からの謝罪とはとらえられませんでしたし、人によっては脅しと取る人もいるでしょう。

あるできごとをある原因に求める「原因帰属」は望ましくない結果を他者に理由を求める時に発生します。つまり自己防衛的になっている時に起きるわけです。cotree は何とかして名誉を挽回して完全に元のとおりにはならなくとも今までにはできなかった高水準での困難な課題を遂行する社会的な義務があると考えます。

A社はひたすら謝罪をし続けましたしそこに曖昧さはありませんでした。加害について擁護することもありませんでしたし、そこには真剣な対応があったのみです。

SNS ばかりでなく cotree のカウンセラーを辞めるとか、cotree のカウンセリングを受けるのはやめようという声も聞こえてきます。cotree は今かなりの危機に瀕していることは間違いないのですが、だからこそ誤解を招くような表現は辞めて、前向きな提言をして正しい
「火消し」はできなくともせめて炎を小さくするような試みをして欲しいと思うのです。

※ 本件とは全く関係がなくふと櫻本氏の過去ツイートを見ていたら2月14日、以下のようなツイートがありました。何のことを指すのかさっぱりわかりません。確かに真実性はないとは言えませんがこれについては櫻本氏の考え全てを代表するとも取られかねないので消除してもよかったのでは?と思いました。

ただし、非難されるべき人の罪<非難する人、の図式はこの人の中では一貫しているようにも思えますが。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_