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臨床心理士・公認心理師、相談するなら男女どっちがいいの?

1.はじめに

「男性脳」「女性脳」などという言葉が俗語でよく使われます。いわく、男性は解決志向で物事を解決方法を探したがる、女性は解決方法ではなくてとにかく話をしたい、話を聞いて欲しいというものです。何のエビデンスもないのですが、僕もカウンセリングをしていて、また、きわめて数が少ない女友達と話していると実際にそう思います。

ですのでこれは経験則的な事実、と言ってもいいと思います(例外もありますが)。カウンセリングに来る人は弁護士のところに行くのと違って心の癒しを求めています。それが話をひたすら聞いて欲しいという人もいれば、具体的な解決策があれば気持ちが落ち着くという人もいます。人によってそれぞれです。

それ以外にもカウンセリングで男女のカウンセラー、どっちに話を聞いて欲しいかということはクライエントさんによってもかなり異なってくるでしょう。これには年数や経験値という別の要因も加わってきます。

2 .男性カウンセラーの特徴
男性カウンセラーは確かにせっかちで(僕を含む) 話に口を差しはさんでしまう人が多いようですが、それでも一般人よりよく話をよく聞いてくれますし同調もしてくれます。僕のようなそんな大した風体でなくとも女性クライエントさんはその話術の巧みさ?にハマってしまう人もいます。でもちょっと考えてみましょう。

相手は非常勤かもしれない、時給千円台の風采の上がらない貧相な男ということを忘れないでください。ちょっとぶっきらぼうでも世の中をすねて性格のねじ曲がっていない男性はいくらでもいるのです。往々にして問題になるのは男性カウンセラー側の恋愛性逆転移です。これは大変危険なものなので、大した顔でもない目の奥からきらめくようなまなざしを感じたら危険かもしれません。

しかしながら、女性恐怖症の女性もたくさんいます。たいていの男性カウンセラーは常識的な人が多いです(安月給ですが)。平和な家庭を築き、心にも余裕のある安定した人も多いです。女性ならではの悩みに完全に同化しきれないかもしれませんが、共感を示してくれて同調してくれる、そんな関係はよいカウンセリングになりそうです。

男同士のカウンセリング、これはなかなか意気投合していいカウンセリングになる場合が多いです。「女ってさ」「そうそう」などと腹蔵なく話せます。男の子相手の遊戯療法は体力のある若い男性がなかなか有利です。男の子は本気で遊んでくれる年上のお兄さんを求めていることが多いです。


3. 女性カウンセラーの特徴

女性カウンセラーはたいていもれなく美人です。そうするとひっきりなしに男性クライエントが来ます。美人でしかも自分に同調してくれる、こんな素敵なことはありません。そうするとカウンセリングハラスメントが起こってしまいます。「LINE は?」「電話番号は?」「今度食事、飲みに一緒に行きませんか?などといったことが本当にあります。

そうなると女性カウンセラーは参ってしまうので、男性クライエントのみなさんはほどほどにしておきましょう。そうでなくとも 50代、生活に疲れてやつれ果てたクライエントさんを若い20代の女性カウンセラーがカウンセリングをするのはどうも無理なような気がします。カウンセリングにはある程度類似性があった方がいいのではないかと思うのです。

女性恐怖症がない女性の場合、特に年齢差があって相手が姉や母ぐらい歳が離れていればよき人生の道しるべを示してくれるのでこれもフィットする組み合わせです。また、男性からのセクシャルな被害に遭ってそれにおびえている、男性への恐怖を感じている女性のクライエントさんの場合、女性のカウンセラーでないとダメ、という人も多いです。

それでも男性カウンセラーがトラウマのある女性のカウンセリングを担当することもありますが、被害女性の場合、男性カウンセラーを過度に理想化して恋愛に近い感情を持ってしまう転
移感情が起きることも珍しくありません。そこを十分に理解した上で、技能と見識、経験が豊かな男性カウンセラーを選んでもいいでしょう。

もちろん男性クライエントと女性カウンセラーがこれらの要因を乗り越えてとてもいいカウンセリングになる場合もあります。純粋に相談相手が欲しい、それは男女どちらでもいいという人は多いです。

4. 年齢

その他の要因として年齢差はカウンセリングに深くかかわってきます。カウンセラーが年上の場合にはそれほど問題にならないですが、クライエントさんが年上の場合、そのカウンセラーの技量によるところが多いですが、どうも10歳ぐらいが限界のような気がします。

私見ですが、若いうちの心理職は男女ともに子どもにかかわる仕事が向いているような気がします。女の子は4歳でも5歳でも女の子です。ジェンダーにかかわる考え方は全く違うのでしょうけれども、一緒になっておままごとをしてくれるような年上女性は一般的に好かれそうです。箱庭療法もプレイセラピーの一環として素直に行ってくれそうです。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_