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cotree事案の被害者はクライエントとカウンセラー

※ 元々は「1番の被害者は」というタイトルでしたが、この度ご指摘をいただき、また自分自身でもしごくもっともだという考えから、2021. 5.24午後1時49分に「1番の」を抜いて校正させていただきました。

この度のcotree事案(性被害加害者鈴木悠平氏をかばう発言)に対して不適切発言を行った櫻本真理氏についての非難が集中しています。

それについてのツイッターDM(ダイレクトメッセージ)や公開メールアドレスには複数の不安定になったクライエントさんからのメッセージが来ていますが、それは「今後カウンセリングが受けられなくなるのではないか、cotreeが潰れてしまうのではないか」という不安です。

考えてみればこれは当たり前のことで、僕らカウンセラーはクライエントさんとは特別な精神的な結びつきを持っています。

僕のブログに対する「カウンセリング全体への不信感」を表明したコメントを紹介します。

1. ななしさん
2021年05月15日 23:16
事業そのものよりも代表の一発言をもとにキャンセルカルチャーが働くことを健康だとみなしている心理士のカウンセリングなど受けたくもないですね。


以下はcotreeとは全く別の記事に対するコメントです。(原文ママ)

2021/5月13日 18:57
私の以前通っていた精神科クリニックのカウンセラーも偽物でした。
公認心理士の名札をつけておりましたが、資格は無いとのことでした。そのクリニックを立ち上げた某医療法人の奥様でしたのでクリニック側も承知の上でした。
カウンセリング中は居眠りしているか、時計を見ながらため息や上の空で居ることが多く、看護師からも暴言を吐かれたため転院したいと伝えても転院させてもらえず、最後は揉めて医師からは恫喝されて、泣きながらクリニックを去りました。市の医療相談窓口や福祉課にも伝えましたが全く改善されておりません。
真面目に精神科治療や勉強をされている方には本当に感謝していますし、今後も活躍し続けて欲しいです。


上記「カウンセリングそのものに対する不信感が今人々の心の中に根差しているのです。

cotreeがカウンセラー採用に当たって厳しい審査を行っていることは知っています。しかしクライエントさんが揺れればカウンセラーとて人間、必ず揺れるものでいいカウンセリングはできなくなってきます。

企業不祥事に関する対応は人心刷新、これしかないと僕は個人的には思っています。

例えばガス爆発を起こしたガスコンロ会社が「うちは部品を交換して直したからもう安心していいよ」という宣伝をしたとしても誰も信頼してその社の製品を購入しないでしょう。

必要なのは信頼回復のためにカウンセラーの雇用を保証すること、カウンセリングを相変わらず同じカウンセラーで受けられる保証です。

そしてクライエントさんが多少揺れて不安定にっても杓子定規に「規約」にクライエントさんを当てはめないで緩めること、カウンセラーにその分の保証をするなどいろいろな手段が考えられます。

cotree規約

クライエントさんが不安定になった際の受入れ、それに対するcotree側のカウンセリングの一方的な中断等への保障。

ところがcotreeが行っているのは不祥事以降の宣伝行為です(ツリーあり)

ここに紹介されているカウンセラーの方の誹謗中傷をするつもりはありません。

しかしこういった宣伝が逆効果になっていると僕は苦々しく思っています。誰よりも被害を受けたクライエントさん、そして実際にクライエントさんを抱えていて自分の信念と現在のクライエントさんへの責任があるカウンセラーです。

カウンセラーというのは実に身分が不安定なものです。沈みかけた船から逃げ出そうとしても無理はありません。

今後cotreeがどうなっていくかはわかりませんが、クライエントさんとカウンセラーの密接な関係を壊さないで物事が進んで行くように祈るばかりです。

※当方の「一番」という表現が不適切ということにことについてお詫び申し上げます。



ツリーになっているので前後お読みください。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_