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photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ғʟᴏᴀᴛɪɴɢ ɪɴ ᴛʜᴇ sᴋʏ.
この世界には曖昧なままの方が美しいものもあるけれど、自分の心だけはその輪郭をしっかりと瞳に映したい。たとえそこに醜さが見え隠れするとしても。

○ 公認心理師試験・日程が発表されて気持ちの準備ができていない人へ

1. 序

昨日 2021.3.24 公認心理師試験の試験日の発表があり、9月19日(日)に試験が行われるとのことでした。

「9月中」ということで漠然と受験勉強のスケジュールを組んでいたものの、実際に「9月19日」という試験日程が発表されて、にわかに現実味を感じて焦っている人もいるかもしれません。

バイト、仕事が忙しくて必死でまだ勉強を始めていない人、3カ月前ぐらいから勉強を始めればいいや、と思っている人、さまざまな人たちがいると思います。

2. 他職種 Gルートの人たち

今回もGルートの人たちが一番受験者中で多くなると予想されます。「勉強はまだ先から」と思っていると間に合わない可能性が高いです。

思えば比較的易しい
と言われていた第1回試験ですら他職種の人たちは自分が持っている公認心理師試験と重なる分野のバックボーンを生かしてそれに積み重ねの学習をして合格したものだと思います。

第2回、第3回と試験が難化したと言われていて、僕も確かにそう思うのですが、過去に心理学を専門的に履修して来なかった人にとっては基礎固めから行わなければならないので、なかなか厳しい試験になるでしょう。他職種 Gルートの人にとっては勉強を始めるのに「早すぎる」ということはないと思います。

3. リベンジ組の人たちへ(どのルートでも)

試験も第 4 回になって来るとチャレンジしてみて、どうあがいても試験に合格できないだろうと思ってあきらめた人もいるでしょう。

その反対に、何とかしてこの資格を取ろうとして頑張って努力を積み重ねてきている真面目な人たちも多いと思います。そういう方にとっては心構えは十分にできているものと思います。統計を取っているわけではないのですが、リベンジ組の人はこれまで3回の試験を経てだんだん滞留してきているような気がします。試験日程が発表された、毎年と同じようにまあ受験してみるか、という記念受験は大変危険です。

前回勉強して覚えた知識+学習して忘れてしまった記憶の復習+新しい何らかの知識を身に付けることができないと合格することができないという意味では1日1日がとても貴重になります。

4.それほど焦って勉強をしなくてもいい人

という人はいないのではないでしょうか。

毎回どの過去問をノー勉で臨んでも8割取れる、という素晴らしい実力がある人は話が別ですが、この試験はそれほど簡単な試験ではありません。

試験委員は各々それぞれの分野の専門家ですから、出題している試験委員が受験したからといって合格できるとは限らないと思います。

5. 着実な努力家

これはタイトルには反しているのですが、試験日程は9月だろう。だからこそ、それに間に合うように勉強をしよう、と得点を重ねていつ試験があっても大丈夫なぐらい完成度を高めている人です。なぜタイトルと反しているこういう人たちのことを書いているかというと、まだ気持ちの準備ができていない人たちはぜひこうなって欲しいと思うからです。

6. 現実味を帯びて来たのでひたすら焦りまくっている人

こういう人たちも多いのではないかと思います。リベンジ組の中にも、初回受験者の中にもいるでしょう。さて、テキストがなかなか読めない、読んでも頭に入らない。過去問をやろうとしてもできない。やってみても歯が立たずに困っている、やる気が出てこない、やろうとするとメンブレる。ひょっとしたらこういう人たちは現在進行形でメンブレているのかもしれませんが、僕はメンブレていても合格した人も見ているので、構わないと思います。

ただし、活用できるものは何でも活用して欲しいと思います。一番いいのは合格した優しい先輩です。手取り足取り家庭教師のように教えてくれたらそれが一番いいのですが、そういった人はなかなかいないでしょう。

ネットの上には合格体験記がたくさん載っています。僕も「ゆめみん」や「ケニー」さん、「マチパー」さん他について書いています。焦ってメンブレるて勉強どころではない、こういう状態はよくわかります。しかしながら焦っている時間は合格のためには役に立っていません。

とても心理職らしからぬことを書くとメンブレながらも勉強しないと合格できない、というわけです。

これが僕が担当している患者さんだったら「焦らずにやりましょうね」、「ゆっくりやればいいじゃないですか」等と言うのですが、今回で合格を決めたい人には不安を解消するためには何かをするしかないのではないか、それは勉強に他ならないと思います。

これは実に森田療法的な考え方で、森田正馬先生は、東京帝国大学医学部を中退しなくてはならないのではないかと思い込んでいて、その不安から逃れるために勉強に勉強を重ねて勉強しまくったとのことです。

「頑張れ」というのは心理療法的には禁句、確かにそのとおりという部分もありますが「頑
張らなくていいし努力も今はしなくてもいいんだよ」というのは受験生の人たちにとっては特に有用ではないアドバイスです。この試験を受験しようとするとプレッシャーで死んでしまうという人はやめておいた方がいいでしょうけれども、受験する以上は合格して欲しいと思っています。