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selected the photo &lyric by sora (@Skylit_Blue)
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⋆˖ 𝗠𝗲𝗹𝗼𝗱𝘆 ˖⋆
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なにを携え
なにを成す

それ自体に
意味はない

大切なのは

こころが 生きる喜び 奏でること♾


◯ 東大教授下山晴彦さん公認心理師試験について大いに語る

1.序

僕は公認心理師関係者の認知行動療法療法家3天皇として公認心理師の会会長にして東京大学名誉教授丹野義彦さん、筑波大学享受の原田隆之さんとそして勝手にこの下山晴彦さんを認定しています。

これまで
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本ブログで取り上げた丹野義彦さんの記事 ⬆️

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そして原田隆之さんの記事 ⬆️
を書いてきてGoogle先生にも認められるという栄誉を与えられてきたのですが(検索結果はGoogle先生の判断で日々刻々変わりますので変動があるかもしれません。)
「公認心理師 丹野義彦」「公認心理師 原田隆之」で検索した場合⬇️

Google先生による丹野義彦さんの検索結果
同Google先生による検索結果原田隆之さん

ここで下山晴彦さんの記事を書かなければ大変不公平ではないか?
と思い本記事を書き起こす次第です。

※ 注:ただし僕は大変気が弱いのであまり批判的なことは書けないかもしれません。

2.下山晴彦さん、公認心理師試験について大いに語る(ひなたも語る)

下山さんは東大を学部から博士課程まで終了、教育学博士、オックスフォード大学、シェフィールド大学留学を経て現在東京大学教授という大変立派な経歴をお持ちの方です。

その下山さんが今回noteで公認心理師試験制度について大いに批判を述べていらっしゃいます。

これでよいのか!公認心理師試験

この記事については僕は大いに同感するところがあり、第3回公認心理師試験が重箱の隅をハンマーで殴って叩き壊すような「クイズ王決定戦」だったこと、公認心理師試験は本来臨床心理学としての知識の大元を見るものであって、木を見て森を見ず、ではなくて「木の下の葉っぱの葉脈をじっと観察する」ような難問奇問が多かったということです。

下山さんは第2回公認心理師試験で資格を取得した方ですが、あまりの試験のその難しさに元々弱かった奥歯を噛み締めて奥歯が折れてしまったという大変気の毒な経験をされたとも聞いております。

確かに認知行動療法オンリーのCBTプロパーとしては第2回試験、心理学史で精神分析を大きな精神療法の潮流として認めたり、フォーカシングのようなイメージ重視の精神療法についての問題はなかなか耐え難かったかもしれません。

このあたりは描画、箱庭のような精神療法をさせるようなカウンセラーはエビデンスに欠けるので他のカウンセラーを選びなさいという原田隆之さんの主張をなんとなく頭の中で結びつけてしまいました。

真面目な話、僕自身の本棚ににも下山晴彦先生の編著書籍があるわけで、特に「公認心理師必携精神医療・臨床心理の知識と技法」は医療分野がかなり網羅されている名著だとも思っています。

そしてこれはいろんな公認心理師受験対策講座の講師に共通していることですが、教える立場にあって公認心理師試験対策講座を行っている人が試験問題で高得点を取れるとは限らないということで、これも下山さんが自分自身ももし第3回試験を受験しても合格できなかったと思うと述べていらっしゃったことです。

確かに公認心理師試験の範囲は広くて細かい、しかし特定の学派をdisってはいけない、というのが僕の考え方です。下山さんは博識でいらっしゃるのだから認知行動療法だけでなく臨床心理学各学派を紹介できていたらもっと得点を取れて受験対策講座を受ける受験生のためにもなるかもしれないと思いました。

下山さんは「公認心理師の、その先へ」をスローガンにしています。

そして修士の段階から5領域について
「医療公認心理師」
「教育公認心理師」
「カウンセリング公認心理師」(福祉分野)
「産業公認心理師」
「司法公認心理師」
に分轄して試験制度もそれに合わせるべきだという主張を持っていらっしゃいます。

そこで僕が思ったのは「ちょっと待て、臨床心理5領域をワープアフニーター心理士としてふらふらしてきた僕に限らず、若い心理職が教育領域に就職して、スクールカウンセラーとして活躍しながらクリニックでバイトして医学的知識を教育現場に還元するということはよくあることだぞ」ということです。

「◯◯公認心理師」としての名称しか名乗れなくなってしまったら病院では「医療公認心理師募集」となってしまい、横断的な働き方をする心理職としての実情に合わなくなってますます就職先はなくなってしまうでしょう。

僕は「公認心理師試験の、その先へ」が大切だと思っています。

僕は公認心理師は「公認」という名の元で5領域を網羅した汎用性のある資格となっていると考えています。

僕自身の考えとしては共通問題は全員必須の基礎心理学中心のものとして、5領域の中で2科目をそれぞれ選択制で、例えば受験の際に「医療・産業」を選ぶという、それぞれ自分が得意として経験、もしくは力を入れて学んできた領域を受験できるようになるといいなと思っています。

「試験が難しい難しい」という多くの人たちが言う事は本当です。

そうならば「この先の試験制度をどのようにしていくか?」が大切で、特定のある学派が「この学派の問題だけを出すべきだ」というのは間違った主張のような気がします。

だから職能団体が特定学派に偏ることも危険だと考えていて、その結果として職能団体がまとまらないようであれば公認心理師制度は恐ろしく迷走してしまうことになってしまうでしょう。

3.下山晴彦さんの、その先へ

下山さんも下山さんなりに公認心理師試験制度について考えている人の一人であることは間違いありません。

新しいビジネスモデルとしてのカウンセリングについても提唱している、そういった意味では優秀な人です。特定学派が別の学派をdisるとdisられた学派はdisり返します。

医学看護でこれをやられたら開腹手術中に論争をするわけにはいかないのですから、学問を学びつつ実践の徒である心理職、そのオピニオンリーダーである大学教員は多様性を認める文化素地が大切です。

学派の多様性を認めることができない心理学者はクライエントさんの多様性を認めることもできないというのが僕の意見です。

下山さんは物柔らかな言い方ですが「何か」の違和感を感じます。箱庭療法や描画をやってきた人たちが認知行動療法にスライディングするべきだという彼の論調にも危険性を感じてしまうのは僕だけでしょうか。

(しもやまみんのご尊顔を以下お楽しみください) 



※ アナウンス

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公認心理師試験制度 に分割しました。