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photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ʜᴇᴀʀᴛʙᴇᴀᴛ.
誰に言われるでもなく今日も走り続ける。そこに意味なんてないかもしれない。そこに価値なんてないかもしれない。ただただ今という瞬間が高鳴る限り。

◯ 斬・第3回公認心理師試験by新卒臨検K君

実は僕は今年の1月2日、たまった仕事をやりに休日出勤していたわけですが、そうすると新卒の臨床検査技師K君が当直中だったわけです。

そこで、第3回公認心理師試験の関係ありそうな分野の問題を見てもらいました。

K君は生物学系大学を卒業後、臨床検査技師専門学校を卒業した大変優秀な人です。

彼と僕とは仲良しで寮暮らし、当直や規則で買い物もままならない彼に買い物を頼まれて彼のセンスと違うものを買って来て罵倒されたり、病理医ヤンデル先生の本を貸し借りしたり、病理所見を英文で読んだりと結構仲のいい人です。

彼の得意分野からすれば臨床医学総論や生物学系の問題は得意、臨床工学も試験問題に出ていたので、試しに今回の試験について評価してもらうために問題を見てもらいました。

僕:K君理系だから統計とか得意でしょ?統計問題聞いてもいい?
K君:全部忘れた
僕:そう?…じゃ、あの精神医学とかは?
K君:あのね、ひなたさん心理学の試験でしょ?俺の専門分野じゃないから
(後で見てみたら臨床検査技師試験過去問シラバスに精神保健や知覚、対人認知、パーソナリティ、発達、薬理学があった)
僕:そうか。じゃあこれわかる?グレリンとレプチンと肥満と摂食行動の問題
K君:ああこれは肥滿ではレプチンが増えるってとことですね。3年ぐらい前から有名になった
僕:でさ、これ心理の国家試験だよ。おかしくない?
K君:何たわ言言ってるんですか、生活習慣病の心理的指導はうちの職場では臨床心理士がやることになってるでしょ?知識は多い方がいいに決まってるじゃないですか
僕:…そうか。身体疾患のの問題は?
K君:うーん、これ心身症の問題だから心理学じゃないですか?でも本態性高血圧はストレスが原因とか言われてますね。だからメンタル
僕:そっか。過敏性腸症候群(IBS)は?
K君:内臓痛覚が内臓深部で起こってまたそのストレスでIBSがひどくなるとか?これも心身症でしょ?
僕:糖尿病は?
K君:抗精神病薬が出てる時点で臨床検査技師とは関係ないですね。I型は生得的、II型は生活習慣病、HbA1cは6.5から。有酸素運動や自己測定はやりますね
僕:甲状腺機能低下症も?
K君副交感神経優位だから傾眠?って、あんたこれやっぱ心身症じゃん
僕:でもさ、ブループリントには「心身症」って書いてあるだけでさ、「糖尿病」って書いてもらえば親切なのにね
K君:何甘えたこと言ってるんですか。臨床検査技師もブループリントありますけど、その中からどこの問題出してもいいわけですよ。臨検の試験もそうです
僕:うーん、あ、医療法。医学現場で働くこと期待されてたでしょ?これ、特定機能病院が高度技術と評価らしいんだけど
K:知らん。心理の試験だからひなたさんわからなきゃダメでしょ
僕:うーん、薬理学違うし、Procheskaの行動変容モデル って知ってる?
K君:だからそこらへんの知識は試験なんだからひなたさんが全部自分でもできなくちゃダメでしょ?
(僕:うーん、厚生労働省とか医療サイトの生活習慣病予防とか片っ端から読まないといけないかなあ)

僕:遺伝カウンセリングは?
K君:これがブループリント?遺伝カウンセリング載ってるじゃないですか?
僕:ダウン症は経験的危険再発率が高いって初めて知った
信州大学医学部附属病院遺伝子診療部資料
※ 遺伝医学について記載があります。

あと脳の運動野関連領域とか、調べたらネットは京都大学三上研究室 しか載っとらん。

K君:何甘えたこと言ってるんですか。脳は首から上ですから心理学ですよ。そうやってExcelの関数計算とかいつも俺に聞いてるからひなたさんなかなか覚えないんですよ。自分でやらなきゃ
僕:まあ確かに知覚も脳と関係あるしな…
薬物動態学は?現任者講習テキストには載ってたんだけど
K君:範囲だったら目を通しておかなきゃね。代謝で薬物が効力失うのは当然かな
僕:チーム医療とかインシデントとか医療安全委員会とかいつもやってるでしょ
K君:患者にケガがなかったら公認心理師も車椅子から落っことした報告書かなくちゃいけないでしょ?ケガがあったら上の人が報告するけど
僕:むずむず足症候群とか?慢性疲労症候群とかALSとか出たし俺線維筋痛症とかも出ると思ってるんだけど
K君:やっぱり病気でストレスがあるのも心理の問題ってことじゃ?
僕:どう思った?
K君:当直中にテレビ見てたのにジャマ

※ 臨床検査技師は医用工学、公衆衛生学、臨床検査医学総論、病理組織細胞学、臨床生理学
臨床化学etcを含む専門的な試験で業務独占として採血もできます。

K君は大卒後3年間の学校を出て一発合格、合格率は7割、臨床検査技師総数は62000人ぐらいです。臨検というのは手術中に病理医がサンプリングした検体を複数で迅速病理をして、がん細胞がないかどうかを調べるという極めて専門的な業務です。

臨床検査技師も当初は採血ができなかったのが臨検の国会議員が当選し、日本臨床検査技師連盟があるのは看護師連盟と同じです。

僕が考えるには一定の評価を得るためには高い専門性が必要で、まだ試験問題傾向がわからない、養成大学もカリキュラム作成に苦心している、この公認心理師というふわふわした資格の中で流動的専門カリキュラムで資格を取得した僕なんぞはやはり「公認心理師モドキ」の域を出ないのかなと思いました。

その日は公認心理師試験と言うより僕が斬られたような気がしたのですがそれはさておきましょう。

K君は結構いつもキツイことを僕に言うことも稀にあり、お茶係の彼の代わりにコーヒーを買ってきたら「質の割に高い」とも言われました。それはさておきかっちりした資格を自信を持って明確な組織系統の中で行うことがその身分の安定性につながります。

K君のように試験問題について自分のことは棚に上げて心理の専門性について厳しい目で見られていくのは公認心理師への世間の目かもしれないと思ったのです。

公認心理師試験対策