
selected the photo &lyric by sora (@Skylit_Blue)
ピアノの鍵盤が
白と黒なのは
あとで色をつけるため
奏でる人の
音と心が重なって
はじめて音色になるように
第3回公認心理師試験から振り返る今後の受験対策
1.序
これはいくつかの予備校で言われていることで、僕も自分で過去問を解き、思ったことですが、第2回→第3回と軒並み難問が出てきて茫然とした受験生は多かったと思いますが、さまざまな受験生からの情報を集めた対策を記したいと思います。
2.作戦変更を恐れずに
予備校に通っていて「この方針で行きましょう」と言われていればそれでいいかというとそういうわけではありません。
予備校に通ったからといって満点を取れるわけではないからです。これをやりながらあっちもやってみて、例えばAというテキストを使ってみてあまり効果がないようだったらせっかく知識を得られたAはサブにしてBも見てそっちをメインにするというのもアリです。
釣り人を考えてみると、勉強法という自分に与えるエサや場所は役だっているのだろうかという、ある程度勉強が進むたびに途中見直すことも大切です。
基礎心理学が大切だということで、心理学初学者がヒルカード心理学のような分厚い心理学書をイチから読んでも難しいという思いを抱いて試験までに間に合いません。
「これをやる!」と決めて最初からやり続けても最初の知識を忘れていたら意味がありません。
3.メイン参考書は1冊に決めない
基本的にメイン参考書は1冊にします。ただし、何か疑問があるようだったら別の参考書にしましょう。後述しますがこの試験は大量の知識を短期間に頭に流し込むことが必要になります。参考書はその知識を覚え込むとともにそこに書いてある知識をどんどん広げていくことも大切です。メイン参考書だけで足りないと思ったら次の参考書と比較してみることが大切です。
参考書は自分に合ったものを選ぶことが必要なので、一番確実なのは第3回試験合格者に聞くこと、そして自分のセンスにヒットすることです。
ちなみに僕は第1回試験で現任者テキストを流し読みしただけでブループリントを調べ、このブログを書き、あとはネットで調べたという恐ろしい勉強法だけをしていました。
ただ、毎回必出のDSM-5だけは買ってください。ポケット版でいいです。DSM-5だけ単体で買ってもなにがなにやら、ということになるだしょう。僕は「臨床家のためのDSM虎の巻」を参照にしました。DSM-Ⅳ-TRからの変更点が詳しく書いてあります。
ただし、国語問題が解けたり、過去の知識もあるのでその底上げはありましたが決してオススメしません。書いたものをプリントアウトしたら3センチになったところで紙もいインクも使い切りましたが、最初に書いた夜ところは忘れていました。第1回試験はザルでしたがこんな変なブログを書き続けているおかげでいちおう第2回第3回も解けています。
4.現任者講習テキストを参照にする
現任者講習テキスト2019年度版(2020年度版はざっくりといいので目を通した方がいいと思います。
コンピテンシー(この試験の場合には職業上の成長モデル、という意味)や公認心理師に求められている資質、学習範囲をブループリントとは違った意味で理解することができるからです。
全体を俯瞰する、というのでしょうか。このテキストから問題がそのまま出たこともあります。今回の試験でも現任者講習テキストをきちんと読んでおけば解ける問題は5題ぐらいありました。
しかし、何を優先して学ぶべきかはとても難しい選択です。
現任者講習テキストだけを読んで合格できる人はいませんし、読まなくて合格している人もいます。
基礎固めをするか知識を増やすかで悩む人は多いでしょう
5.ブループリントとは一体何か?
今回ブループリントから派生して難問が出ていたわけですが、少なくとも「ブループリントの小項目用語がわからない」という事態は避けましょう。
例えば司法で言えばブループリントの中の「司 法面接」「面会交流」「裁判員制度」の用語がわからなければその問題はそこで終了です。
やっかいなのは「労働三法」は広いですし、法律問題です。中項目、大項目もあくまで基準なので、医学問題は心身症の何を出してもいいわけなのです。
保健領域は実際、心理職が生活習慣病の指導をすることもあります。だから大項目から外れていなければ構わないわけです。
6.過去問の扱いについて
過去問を勉強するに当たってはさまざまな見解があります。役に立たんとか、やればやるほど効果あるという意見もありますがやる価値があると思います。
賦活症候群や実験神経症頻出、DSM-5必出と必ず傾向を知る上では意味があります。しかしくれぐれも深掘りは禁物です。わけがわからない誤答選択肢は、本当にわけがわからないだけのものかもしれません。
7..YouTube
山崎先生のものが評判がいいようですが探せば他にもあるでしょう。
8.インターネット
この世には驚くべき多くの情報がインターネット上に情報が流れています。Wikipediaで調べるて正解をもぎ取ることもできます。厚生労働省、裁判所、文部科学省のホームページはかなり参考になります。医学領域はMSDマニュアルも参考にしました。
9.大量の情報取込み
第3回試験を見るとわかると思いますが、知らない単語がたくさん出てきます。しかしながら少しでも理解していればその問題の正答率は30パーセント→60パーセントぐらいにまで上がるでしょう。インターネットでもテキストでも構いません。
10.仲間を作る
一緒に勉強会ができるような仲間がいればいいのですが、対面でなくてもZoomやLINEでも構いません。仲間と情報を交換していると思わぬ発見があります。
11.正答選択のコツは誤答回避
大切なことなので強調します。正答を選ぶためには誤答を回避することが必要です。わけのわからない選択肢が正答になっていることがあります。例えば4択でわけのわからない単語がひとつだけある。でも「正答はこれだろう」ときちんと正解だろう。とわかっていれば「正しいものを選べ」となるとそのわけのわからない選択肢は選んではいけません。
また、4択で3つの選択肢の中で3つとも誤答とわかっていれば残りのそのイミフな選択肢が正答です。
知らない単語が出題されたからといって焦らず、知っている単語を吟味していけば自ずから正答は浮かび上がってくるはずです。
12.知識問題でも日本語をきちんと読む
わけのわからない問題が出題されました。わからないからといって適当な選択肢を選ばないでください。じっくりと読んだら日本語問題ということもあります。「正答を選べ」なのか「誤っているものはどれか」なのか、人間心理として頭が真っ白になるとそれすらわからなくなってしまいます。
13.総括
いかがでしょうか。せっかく勉強して得られた知識も「11.12」で台無しになってしまうこともありえます。勉強する時にも「自分の努力は頑張れは実る」という強いメンタルで勉強に臨んでみてください。
公認心理師試験対策
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