FF002842-B35D-490C-848B-7E001D4A24F6

5DE8E2F0-20E8-4322-86FC-3BDD53548B5E

630AE137-4CB3-4304-86AD-0A958540B788

333E7365-ABEC-4AFE-A556-15E77CFB61B3


○読んで記憶に残せ!脳神経科学

脳科学は最も心理学出身者、そして G ルート受験生からも苦手かつ正答率が低い問題となっています。ですのでブループリントに沿って記事として書いてみたいと思います。読み流すと問題が出た時にどっかで覚えているかもしれないのではないかと思うからです。

1. 中枢神経

(1) ニューロン&シナプス

細胞体と核があるのは普通の細胞と同じです。
ニューロンとは何か?ニューロンは神経細胞で、お互いに電気刺激で情報伝達を行う最小単位の神経細胞です。なにがなにやら、ですが、例えば歩道を歩いていてトラックがむちゃくちゃなスピードで突っ込んでこようとしたら「危ない」と感じて瞬時に身構えてよける、とか脳が刺激を感じたら神経細胞を使って筋肉を動かすわけです。

ニューロン→樹状突起に電気信号を伝えます。神経細胞は「軸索」と「樹状突起」の2種類の突起があります。(ニューロン=樹状突起+軸索) 電気信号は軸索という線を通じ、ニューロンは他のニューロンに電気信号に伝えます。軸索から情報は出力されます。樹状突起の接続部分樹をシナプスといいます。軸索は髄鞘という、いわば外皮のようなもので覆われています。ニューロン&シナプスの緑の部分が細胞体です。

通常の細胞同様細胞体内には「核」があります。外界からの刺激があると神経細胞膜は興奮します。そして電気信号がシナプスのほそーい隙間に(シナプス間隙)に達して神経伝達物質が次の神経細胞に伝わります。(アミノ酸=記憶・学習の脳機高次能への働き。アセチルコリン=副交感神経刺激、ノルアドレナリン=交感神経刺激、ドーパミン=快楽物質

(2) ランビエ絞輪(こうりん)

神経細胞のまわりのミエリン鞘(髄鞘)に規則的に存在する隙間のことです。ランビエ絞輪という隙間があることで軸索の細胞膜は髄索に細胞外液にさらされることがありません。髄鞘は

(3) 跳躍伝導→この神経線維の構造の中でランヴィエ絞輪1つが興奮すると次のランヴィエ絞輪が続けて興奮するので、跳躍して伝導するように見えます。神経の伝達速度は飛躍的に上昇します。

2.グリア細胞

中枢神経系にはニューロンが存在していますが、その数十倍のグリア細胞が中枢神経系内には存在しています。

グリア細胞内
・アストロサイト
・オリゴデンドロサイト
・ミクログリア
・上衣細胞

・アストロサイト
脳と脊髄に特異、星型グリア細胞。星状膠細胞、血管系とニューロンを結び付け神経系の構築、神経伝達物質の取り込み、血液脳関門の形成にかかわる。グリア細胞の中で最も数が多い。

・オリゴデンドロサイト
希突起膠細胞。(乏突起膠細胞)ニューロン軸索に突起を巻き付いて髄鞘(ミエリン)を形成する。髄鞘の栄養補給信号の伝達速度を速める。
ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトは神経外胚葉に由来。

・ミクログリア
脳における免疫機構・神経細胞の修復。小膠細胞、骨髄系白血球マクロファージ(遊走性食細胞、死んだ細胞や破片、変性物質、最近等を捕食、清掃役)ただし、ミクログリアは異物を排除して活性酸素や炎症性サイトカインで正常な脳細胞までも攻撃してしまい、健康なニューロンを破壊する。

・上衣細胞
脳室の壁を構成(第3脳室・第4脳室(アルコール等によって脳が委縮すると脳室拡大)上衣細胞は脳室の運動性繊毛を有している。

脳の構造1

大脳皮質は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉に分かれている。

前頭葉・思考を判断し、行動を司る
前頭葉の中で大きな働きをしているのが前頭前野。前頭前野は大脳の中の30パーセントを占めている。前頭葉は中心溝より前にある領域。前頭前野は高等生物において最も発達している。

前頭前野は外側部・内側部・眼窩部(前頭眼窩野)に分けられる。頭頂葉・知覚感覚を司る。感覚モダリティ(五感)の統合、数的処理に関連すると言われている。
側頭葉は記憶の他にも言語・聴覚にかかわっている。

視覚を司る後頭葉・(例;交通事故、脳梗塞等で左側後頭葉が挫滅・壊死すると右側半側空間無視が起こる。食べ物を右側だけ残す、等)

脳の構造2

(間脳)

視床は感覚系モダリティ神経中継 (嗅覚以外) 快不快の感覚→細かな感覚は大脳皮質が負う。 

視床下部は自律神経内分泌中枢自律神経情報、食欲性欲、痛み、喉の渇き下垂体は内分泌機関、ホルモン分泌。過労による影響で異常をきたす。

松果体は視覚刺激で体内時計の役割。明るさ暗さでメラトニンホルモンを調節、体内時計の役割。

脳幹

中脳は視覚、聴覚、眼球運動の筋肉調節

橋(きょう)は大脳皮質の支配を受ける。顔面筋肉、唾液腺、味覚、聴覚、眼球運動

延髄は嘔吐、嚥下、唾液呼吸循環、消化等生命維持

脳弓は大脳辺縁系(大脳奥深くに存在する大脳基底核の外側を取り巻くように存在。情動表出、意欲、記憶、生命維持、本能に関与)の複数領域をつなぐ。

脳梁は左右の大脳皮質の間で情報をやり取りする機関。

海馬は大脳辺縁系の一部。アルツハイマーで病変が起こる。PTSD 患者、うつ病患者でも縮小が起こる。長期記憶。 

小脳は知覚・運動機能の統合。小脳間には第四脳室(アルコール依存で隙間が大きくなる)
意識、運動、平行感覚