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photo&lyric by なぎふぉと。 (@ NagiPhotoDays)
3歳の娘の「なんで?」や「どうして?」に対して「そういうものだから」という答え方は絶対にしないと決めているんですが、我が子が発する『問い』を聴く度に「”そういうものだから“を理由にせず自分はどれだけ日々過ごせているかなぁ」と自問自答してしまうパパなのでした。


○ 「認知症」公認心理師受験対策寄稿:フリー公認心理師Rina博士

以前からお願いしていたのですが、神経心理学専門の博士号取得者、公認心理師Rina博士から認知症に関する寄稿文をいただきました。

前記事:フリー公認心理師Rina博士

おそろしく専門知識に満ちていて僕なんぞよりすごい文を書いていて「これ一読でわかる認知症!公認心理師試験対策」と銘打ってもいいほどです。

(以下寄稿文)

4大認知症の行動特徴をおさえておけば試験も現場もおけまる!

アルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症を4大認知症と呼びます。

臨床場面では、これらの認知症の違いを明らかにすることがとても大切!

「認知症」とわかればいいだけでなく、なぜ「タイプ」までわからなければいけないのか?

認知症のタイプによって、薬が異なる、周囲の対応が異なるからです。

薬剤過敏な認知症タイプの人に薬をたくさん出すのはNG。
興奮が強い人に、理屈を伝えるとますます興奮してしまいます。

認知症の症状が進みにくくあってほしい、症状が落ち着いてほしいと願うならば、必ず、4つの認知症の違いを理解しておきましょう。

神経心理学的検査や問診などで医師が診断するのですが、行動特徴がありますので、解説します。心理士(師)はこういった検査中や待合での様子からの観察力が大切ですよー(先輩ぶる)

さて、本題です。4大認知症とその行動特徴を一つずつみていきましょう!

◆アルツハイマー型認知症、アルツハイマー病(ADと略されることが多い)
全世界でもっとも多いとされている認知症です。症状としては、もの忘れ(エピソード記憶障害)がメインです。アルツハイマーの場合、脳の海馬という記憶を司る部分が萎縮していくためです。

症状としては、同じことを何度も言う(自分が言ったことは忘れていますから)、直前のことを忘れる(朝ご飯食べたかな?などです)、妄想の中では物盗られ妄想が多めです(私の財布がない!誰か取ったんだ!)

出来事自体を忘れてしまうのでこのような行動が出てしまうのは当然と言えば当然ですね。

さらに、自分に物忘れがあるという病識がない(本人にとって、出来事自体がなかったことになっているのでそれはそうでしょう)、多弁で取り繕う(なんだか不安という気持ちはあるため、検査中、答えが出ない場合は、「そんなこと言われなかったよー!」「しっかり聞いてなかったよ~、あはは~」など言われます)

◆レビー小体型認知症(DLB)
幻視が見えるタイプの認知症です。幻聴はほとんどないです(幻聴が聞こえる場合は統合失調症や妄想性障害の鑑別を)

あとは、レム睡眠障害といって、寝ているときに夢に身体が反応してしまい、大声を挙げたり、手足をバタバタさせるなどがみられます(一緒に寝ている家族に問診時に聞くといいですよ)

小刻み歩行など、ちょこちょこ歩くパーキンソン症状様の歩き方や車いすの場合は左右のどちらかに身体が異様に傾いていたりします。

昨日は元気だったけど今日は元気ない、朝は寝てばかりだったけど昼からシャキっとしてるなど、日によって覚醒にムラがあるのも特徴です。

市販の風邪薬ですごく寝てしまうなど、薬剤過敏性であるのもレビーの特徴です。

検査中では、アルツハイマーのような取り繕いやおしゃべりは少ない印象です。
図形の模写ができないのも特徴です(アルツハイマーも構成能力は低下するのですが、レビーもなかなか!輪郭が取れないことが多いような印象です)

◆脳血管性認知症、脳血管型認知症(血管性認知症、血管型認知症といって脳を取っていうこともある、VaDと略されます)

脳梗塞や脳出血など脳血管性障害あっての認知症なので人によれば、運動機能障害が出ている人もいます(必ず問診で脳梗塞や脳出血などの既往を聴きましょう)

自分のできないことを理解していることが多いため病識があります。

そのためうつ状態の方が多いです。泣き出したり、「死にたい・・・」といわれるなど、感情失禁もよくあります。

検査中は、真剣に考えて熟考される方が多いです。あとは処理スピード(質問を聞いて答えるまでに時間がかかる)が遅い印象です。

最後に

◆前頭側頭型認知症(FTD)

怒りっぽさ、万引きなど行動障害が目立ちます。しかも60代で発症する人が多いです。記憶力は低下しにくいため、家族や周囲は認知症と気づきにくいです。

検査では日付や場所の理解はよく、記憶も良好です。
動物の名前をたくさん言ってもらうなど、前頭葉を使う課題は苦手で、1個か2個言うと「もうないわ」とやめる方が多いです。(熟考はされません。諦めがよいというか)

もちろん、このような特徴的な行動や反応がわかりやすくすべての方に現れるわけではありません。また、認知症が進行して重度であると鑑別は難しくなります。

しかし、このような特徴を知っておき、問診や検査時に観察し、医師に情報を提供することで、医師の仕事(診断を考える)をサポートすることができ、適切な治療方針を伝えることができれば、結果患者様やご家族が少しでも救われるのではないかと思います。

公認心理師試験がんばれー!
合格して、現場に出た後の活用できることを願って☆


いや、こんなに詳細でしかも実用的、しかも受験生に対するエールまで。僕のブログはいつもノーギャラですが、ブログを始めたことでいらんな方々とのつながりができて、感謝あめあられです。Rina博士と同じ気持ちです。

全ての受験生頑張れ!

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