
photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
空に浮かぶは
鎮まる心
#mtfuji
◯ 2020.11.7本日開始。臨床心理士口述試験
1.序
今日から臨床心理士試験第二次口述試験が始まります。いろいろ書いて来ましたが、今朝も書きます。自分の失敗談も含めて書きます。
参考:
記事①
直前・臨床心理士口述面接試験 (二次試験)対策
(重要なお知らせ・臨床心理士倫理関連規程改正掲載)
記事② 臨床心理士試験口頭試問対策
記事③ 改定・臨床心理士二次試験口述対策
記事④ 令和2年度臨床心理士試験の総括 (一次試験で論述などどんな問題が出されたのか忘れてしまった人のために)
2.僕の場合
何を聞かれたのか詳しくは忘れてしまいました。ただ、論文の内容、その時に勤めていたクリニックの仕事、そして何をこれからしたいのかということについて聞かれました。1人の面接官の先生は2年ぐらい研究会の講師をして下さった先生だからからなのか、僕のことはあまり見ずに下を向いてひたすら書面で採点をしていたよう(に見えまし)た。
もう1人の女性の先生もいて、僕はどっちからボールが投げられて来るのかわからず緊張していたのですが、和やかな雰囲気ながらも聞かれる質問はきちんと鋭い的を得ていたのを覚えています。
どんな風に心理の仕事をこれからやっていきたいですか?と聞かれました。何を詳しく聞かれたのか忘れていますが、角度、切り口は全て同じだったように思えます。「誰のために仕事をしたいのか」「何のために仕事をしたいのか」
もうカミカミのまま答えたのですが「か、か、患者さんのために」と多分心理臨床の世界ではあまり語られていなかったかもしれない顧客満足度のような話をしました。「掴めたな」と思えたのは「患者さんのためだけでいいんでしょうか?」といつも笑顔だった師匠が真顔で聞いて来た時です。
それに対して、覚えていることは「医療はサービス業のようであって、そうでもないところもある、患者さんのためを思うならば時にはきちんと言わなければならないこともある」ということでした。
あくまでこれは僕の面接の場合で、「論理的に医師の指示を仰いでからどうするべきか考える」と答えるのが正解の場合もあったのかもしれません。
臨床心理士の場合は医師と心理士とは連携関係です。最近リンシ会の偉い人とと話したらにこにこしながら「そりゃ、ひどく倫理を外れてたらいけないですけど、臨床心理士も公認心理師も常識的な範囲だったらいいんじゃないですか?」と答えてくれました。
僕の場合はとかくスピーディーに判断してインフォームドコンセントありき、医師の指示はあとから受けても叱られてもいいや(という気持ちで実際働いていたので)そこは噛まずにしっかりと答えましたが正答だったかどうかはわかりません。
他領域で働いた経験もあったので矢継ぎ早にいろんな職種のことを聞かれたような気もしますが覚えていません。
口述試験が終わった時にはちゃんと答えられたような気もしましたが、15分ほどでサクッと終わってしまい、全く自信がなく「ま、いいや、この試験を受けられたチャンスはこれが人生最後かも」(そのころは個人的な事情でクリニックを辞めたくなっていた)と思いながら合格だった時には驚きました。
今昔の自分を振り返って見てみます。臨床心理士試験以外にも心理関係の様々な試験を受けて来ました。
落ちた試験もあります。「ふーん、そんなこと思ってるのお?この研究計画ちゃんとできるの?」と言われて某大学院二次試験にぶち落ちたことを思い出します。はきはきとその時は出来ないことを話していました。
3.自分らしく
さて、何が言いたいかというと、カミカミでも良いので、とにかく自分らしい自分を首尾一貫して出すこと。リンシはみなさん経験者採用の試験ではないので、ケースから学んだ、SVから学んだ、これらについて足りないところは足りないでいいのです。
とかく首尾一貫としてやってきた姿勢とこれからやっていきたいことが一致していることが大切です。「〜について何をやって来ましたか?」「これまで◯◯という理由で経験がありません。でもそれは◯の理由でとても大切なことだと思いますので、臨床心理士の資格が取れたら、臨床心理士という資格に誇りを持ってぜひ取り組んでみたいと思います」
首尾一貫としていなかったことを突かれたらよりよいものにするためにした、その理由を話せばいいのです。
僕はかなりどもりながら「掴めたけどダメかな?だけれど、も、いいや」というや投げやりな気持ちだったのであまり失うものがない人でした。とりま
どもってうまく答えられなかったらダメか→×
すらすらと流れるように言えたらいいか→?
ということはあとからわかりました。
4.想定問答
僕の解釈では教科書事例を語るのではなくて自分の生の感情を出すことが大切だと思います。でも臨床心理士倫理綱領が外れないことです。あくまで参考ですので皆さん自分だったら?ということを自分で自信を持って答えてください。
⑴ どんなカウンセリングをしたいか?
僕は僕が思うがまま答えました。カウンセリングは魂でもあり専門的技術でもある。侵襲性もあるがそこはインフォームドコンセントが必要と思う。でした。
これは今になって僕が思うことです。クライエントさんを決して見捨てない、傷つけない、利用しない。 最大限に意志を尊重しながら役に立ちたい。いつもが初回面接でそして最終面接と思え。だからそれが一期一会であってもクライエントさんの役に立てるカウンセリングをしたい。
⑵ 治療構造とその枠組み
これはもうプロにする質問です。カウンセラーとクライエントと同性ならスマホで連絡を取り合ってることもある(僕の場合。公式なら→×)
治療構造、治療契約を結ぶにしても相手が子どもの場合にどうやって対処するか。
院生はケースに熱くのめり込みます。その中で自分が考えたlimit settingについてどうやって一生懸命やって来たか、プレイセラピーや箱庭療法で「まだ帰りたくないよお、このおもちゃ持って帰りたいよお」と言う子どもに対して「このおもちゃ、小さいから誰にもわからないからお姉ちゃんがあげる」ではなく胸シクシク痛んでも「さああきらくん今日は終わりの時間だからね」とサクサク帰すのは枠組みを教えるという優しさです。
⑶ ケースの見立て
実際に自分が持ったケースについての見立て、
あるいは「こんなケースを持ったらどうします?」ここまで難しい質問だと資格試験範囲を超えそうです。臨床心理士はよく他職種から「プランがわからん」と言われることがあります。これは当然と言えば当然です。一回会ったら次どうなるかわからないのがケースです。
ところがイラっとしているのは患者さん、親、医者、連携他職種です。
初期;知能検査、発達障害に関する検査をやりながら医師と連携しながら本人の特質を見極めてフィールドバックする。
中期;地域連携室(学校やSC)に本人、家族の了解を取ってうまくつなげる。その際今の困った感覚を受容しつつ将来像を数カ月単位で想像してもらう。
長期;一年ぐらい経って、最もうまくいった場合、どんなことが起きているか?をクライエントさんに想像してもらう、ことです。
いろいろな質問、いろいろな答えがあります。かなり図太い人なら臨床心理専門家の前でも嘘をつけるでしょう。僕は3秒で見抜きます。どんな院、ケース、SVや今の職場にも誰しも不満感はあります。
試験官もそうです。この決められたゲームの中で自分らしく、例えばすごくイヤな教授に当たってた時、ケースで苦労してどうにもならかったことがあっても乗り越えてきたかもしれません。それでもあなたの表情から、今後の決意を見たいのです。心理臨床という、厳しくもやりがいが果てしなく大きい資格試験へのチャレンジ精神を見たいのです。
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