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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
何を選ぶかは自分の問題なのに、とかくその領域に他人の気配を許してしまう。それは限られた自由の世界を自ら手放しているのと他ならない。


◯ 直前・臨床心理士口述面接試験(ニ次試験)対策

過去の受験生の情報等を集めてみました。これまで僕が書いてきたこととは少し別の視点で口頭試問試験の問題が出されることがわかりました。あと受験生のみなさんくれぐれも37.5度以上の熱で会場に行かないでください。

あと、ふと思ったことですが「自分自身が今現在病んでいて臨床心理士にお世話になっているから」というのはあまりよろしくないような気がします。健康なメンタルでないとカウンセリングはできない」という建前で取られがちです。別に僕は自分がメンブレていてもそれを自覚してクライエントさんに対して、人間は弱さもあるものだということを理解して実践できればいいと思っているのですが、心理職同士でメンブレた人にスティグマ(社会的烙印)を押すのを何回か見たことがあります。

書いてありました。

「自ら心身を健全に保つように努め、臨床心理士に付与される倫理綱領を遵守する義務を負うものである。」

『臨床心理士倫理綱領』 (前文主旨)

記事① 臨床心理士試験口頭試問対策

記事② 改定・臨床心理士二次試験口述対策

記事③ 令和2年度臨床心理士試験の総括 (一次試験で論述などどんな問題が出されたのか忘れてしまった人のために)

を書いたのですがその続きです。謎のしんりし、
うさネズミ@usanezmeさんが話していたように、無難オブ無難が正解のようです。

例えば受験生の方が認知行動療法の教授に教わっていて、精神分析家の面接を受けたとしましょう。受験生のみなさん、試験委員の顔を見ただけでなんという名前の先生で何が専攻なのかわかりますか?

僕が受験した時は1人はわかりましたが1人はわかりませんでした。僕なんぞはロジャリアンの教授の下で精神分析を研究して途中CBTやイメージワークや催眠を学んだ不届き者です。

何を学んできたか?これから何をしたいか?についてはまだ院卒間もない立場です。「今は◯を学んでいますが、これから様々な臨床経験を積んで、SVを受けていく中でまた新たなことを学んでいきたいと思ったら別の事を学びたいと思います。流派や技法にクライエントさんを当てはめるのではなく、クライエントさんを見て私が何ができるか考えたいと思います」という謙虚オブ謙虚は無難でしょう。

また「心理臨床学会にはなぜ入っていなかったの?」と言われることもあるそうです。心理臨床学会に入っていない=落とされるということはありません。これに関しては「どうしても臨床心理士資格を取りたかったから受験勉強をしていた。ケースやSV、仕事で忙しかったけれども目先の事柄に囚われていた。研究と技術者研鑽は臨床心理士の大切な職務、社会的責任ですからこの試験が終わったら早速入会したいと思っています」(長いのでアレンジしてください)がよろしいかと。

重要なお知らせ:臨床心理士倫理関連規程の改正について   

臨床心理士倫理綱領はぜひ読んで欲しいと思います。

今年の7月31日に臨床心理士倫理綱領が変わりました。

臨床心理士は秘密保持、自らの能力の範囲内で業務を行うこと、多重関係の禁止、査定で負担をクライエントにかけないこと、専門的技法を目的外に頒布したりしない。他職種との連携を保つ、研究も臨床心理士の責務と考えるべきです。

地域援助について聞かれることもあるそうですが、例えばSCや保健医療担当者であれば地域で講演を求められることもあるでしょうし、地域の保健医療の担当者として臨床心理的な援助を行い、速やかに医療機関につなげる、ケースワーカーと協力してクライエントさんの円滑な社会復帰に資することもあるわけです。

和やかな面接で落とされるのはアピールや志望動機が当初から曖昧、「とりま資格が欲しかったから」とか答えてはいけません。

大抵が和やかな面接ですが、こちらがメンブレそうな圧迫質問もあり得ます。矢継ぎ早にdisられたら冷や汗ものですが、むっとしないで
にこにこしながら無難オブ無難、言い返したりせず、接近困難なケースと対峙しているつもりでさらりと交わしつつ、いい答えを自己アピールしていけばいいのです。

面接官:院生の時のケース数が少ないね
受験生:その分じっくりと教授の指導を受け、SVにも臨床とは何かということについて懇切丁寧に教えていただいて、とても勉強になりました。

わからないことについても

面接官:解離状態への心理療法はどうあるべきだと思うか?
志望者:不勉強なものでまだわかりません。臨床心理学は広い海のようなものだと思っております。これからどんどん学び、知識とケースへの対処能力を伸ばしていきたいです。ただし、私が対応することが困難だと思った時にはきちんと職場の上司やSVの指示を受けます。わからないままに自分の目線だけでカウンセリングを行うことは危険だと思います。

いかがでしょうか。明日から口頭試問が始まります。面接官とあなたの座る椅子は離れていて、それだけで試問、裁判のような怯えた気持ちになるかもしれません。しかし面接官の試問する気持ちとあなたとの距離感を縮める方法はあるのです。あなた自身がいかにこれまで臨床に対峙してきたか、そしてどんな臨床家になりたいか、ということを真摯に語ればいいのです。

とんな試験でもそうですが、試験官が聞きたいのは自己PRと志望動機です。

一次試験の出来はどうだったか聞かれて「まだまだ勉強しなければならない事柄が多いということががわかりました。まさか一次試験に通るとは思えなかったのですが、◯◯先生に臨床心理学の基礎をきちんと教えてもらったおかげで私が今ここにいるのだと思います」なんでもいいです。自分の言葉でアレンジして自分らしく答えることです。

それから、会場に入ったら、待っている間にスマホをいじっていてはいけません。真剣勝負なのです。僕が実際に見た、面接のある、とある心理関係の試験ですが、割といいところ出身の2人の学生さんが「きゃーなんとかちゃん、どうだったー!」「うん、激ムズ、でもなんとかなったかも!」と廊下で大はしゃぎしていて2人とも落ちた例があります。