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きょうも
右手に夢を 左手に現を ໒꒱⋆゚


◯ 臨床心理士試験直前問題対策・論述等

1.序

臨床心理士試験が10月17日に行われます。筆記試験は箱庭、風景構成法なども出されるようですが、論述はあまり対策を見たことがないような気がします。1000文字から1200文字、90分、問題は」「ひろみの勉強部屋」1 「ひろみの勉強部屋」2 から拾って来ましたが、これを見るとなかなか良問のように思えます。公認心理師試験にも役立つ、センスのある良問のような気がします。何が過去問の解答のポイントなのかをいくつかの例をあげて僕なりに解答とそのコツを考えてみました。臨床観を問われる問題です。

設問:心理面接における沈黙の意味のいくつかとそれに対する対応

無理やり連れて来られたことに対する抵抗→それでも何かこちらに求めている、困ったことはないかという質問の投げかけとインフォームドコンセントを行う。ここでは守秘義務があるということを説明、無理に連れて来た人の方ではなく、カウンセラーは目の前のクライエントの味方と言う。

面折途中での沈黙→話しているうちに根掘り葉掘り聞かれていることへの抵抗→インテークなど初回面接で起こりがち。なぜ根掘り葉掘り聞かれるのか?→聞かなけれはならないのでたくさん聞いたことを詫びる。言いたくないことは言わなくてもいいということを告げ、クライエントの希望を聞き、抵抗感があるのに聞くのは侵襲性があるので早期終了。

面接の当初から、あるいは途中から黙り出す。負の相補性→立派そうに見えるカウンセラーに対する劣等感。→インフォームドコンセントIC、ワンダウンポジション。あなたの言うことをわかりたい、苦しんでいることを理解したい、そのためにいる。

沈黙がじっと考えている、次の答えで何かが決まったしまうのではないかというおそれ→沈黙の意味をきちんと受け止めて次に発せられる言葉から沈黙の意味を遡行して解釈

設問:診断と査定の異同
診断は医師のみが行うことができる専権的医行為。セラピストThが行ってはならない。ただし、査定はThが診断のための情報をDr.に提供することができる行為であり、診断のためには有用である。査定にはインテーク面接や行動観察があり、医師の診断において比較的短時間で情報収集を行わなければならないので、時間の範囲内で話し方、話の内容の論理的な整合性の異同、話し方からわかるCl.の知的、人格的特徴の観察、行動観察を含む全体的印象。査定は心理検査によっても行われる。簡単な質問紙テストにおいてもThが解釈をして査定を行うことは大切。投影法やウェクスラー式知能検査、SCTなど複雑式テストにおいては医師の診断への情報提供として臨床心理学の専門用語ではなく、カルテに残る個人情報としてわかりやすく記載することが査定所見の書き方としては望ましい。

設問:事例研究法」と「数量化研究」の差異。事例研究は臨床において報告する意義のある事例について、Thがどのようなかかわり方をしたのかということについて、Thのアセスメント、そしてかかわり、ThとクライエントClが面接課程の中で何が起きたのかを提示する研究法。Thのかかわりがどのように面接全体に影響を与えたかについて読者への知見を提供するので、事例性という点でこの研究報告をすることがどのような臨床的な意義があるのかということを考える。事例研究はClへのプライバシーという点からの高い倫理的配慮が必要である。

単にClの同意を得られたからそれでよいというものではなく、倫理的配慮が十分に必要、説明書と同意書を取り発表する際には倫理委員会で検討を受けなければならない。

数値的研究はある母集団の中で臨床心理学的傾向としてどのようなものがあるのかというデータを集める。データの集め方としては半構造化面接や質問紙法などがあるが、数値的研究は、ある母集団がどのような臨床心理的な特性を持つか、母集団間の差異はどのようなものか、ある臨床心理学的かかわりを行ったことによって何か変化があったかなどを提示することによって、新たな臨床心理学な知見を提供する。したがって数値的研究はある心理検査や心理療法についてevidenceの有無を提供することができる。だからといって事例研究のような事例性が否定されるわけではない。倫理については事例研究のように高度でなくとも倫理性は必要、説明書、同意書を使用してデータから外すことは国立国会図書館に本研究が収納されるまでいついかなる場合でも可能なことを説明する。

設問:心理療法家が関与しながらの観察者であることの大切さ

水温を測ろうとして温度計をコップ入れたら温度計の温度によって水温は変化する。観察者は観察をするのみでなく、必ず関与を行い、関与をすることによってThとClは有機的にかかわり合い、お互いに変化する。その変化というのは関係性の変化ということでもある。

※ ざっくりとですが、試験である以上、90分の論述試験をなおざりにしていいというものでもありません。院で普通に学んでいれば解ける良問のような気がします。臨床心理士試験を受ける方々はどうぞご健闘ください。

※ アナウンス

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