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◯公認心理師臨床心理士志望学生のメンブレヤバたんつらたん

1.序

手元に心理臨床学界の最新誌「心理臨床の広場」があります。巻末に公認心理師養成機関の情報と臨床心理士資格取得可能大学院が掲載されています。これを見て公認心理師臨床心理士両方を取得できる大学院はどこか、公認心理師のみを養成する教育機関はどこか調べてみました。

ところがここに掲載されている資料がかなり間違っています。

というのも日本公認心理師養成連盟ホームページ2019.10.1時点入会時アンケートの情報と、多分資格認定協会の情報の間にタイムラグやバラバラとした相違があって、確認せずに掲載したのでしょう。真面目にこの資料を見てどこの学部や院に行ったらいいのか誰かに勧めようとしたら間違った情報を伝えてしまうことになります。

確かに「アンケート結果です」と注記はしているのですが、心理臨床学会が出している雑誌としては不適切なので最初から掲載すべきではなかったのではないの?僕のブログでももう少し調べてから書くよ?

と思ったわけです。

ただ、興味深く大学と院の名前の羅列は見ていました。自由連想的に思ったのですが、公認心理師のみ養成の学部や院は今後きっと僕が把握しているよりも多く出てくるでしょう。

2.厳しいシラバス(教育課程計画)

新しい教育課程では修士論文はとても書いていられないので必須にならない院が増えます。

臨床心理士と公認心理師両方を取得したいというのは熱心な学生ならその気持ちはよくわかります。就職も有利になりそうだと考えると実際そうかもしれません。重なっているようで微妙に違う両試験の出題範囲や傾向を見て過去問を解いて対策を立てるのは難しいことです。

今年の新卒大学院Eルート受験生は10月17日臨床心理士筆記試験、11月7日〜9日に口述試験を受け、12月下旬(公認心理師試験前後?)臨床心理士試験最終合格発表、そして12月20日は公認心理師試験日です。

今年の受験生もハードで大変だと思うのですが来年の受験生も大変です。まだシラバスは大幅改変前なので修論が必須で今修論計画を立てています。受験勉強は自分でやるように言われている院生は多いです。臨床心理士試験に合格するために何らか臨床系につながるアルバイトをやっていた方が有利、ケースにのめり込み過ぎないようにしながら両方の勉強をします。

臨床心理士試験には有利かもしれませんが課題は片口式ロールシャッハや精神分析も多いと聞きます。コロナの関係もありますがマシンガンのように課題がどんどんのしかかって来てバイトどころではありません。そして臨床心理士試験には包括式ロールシャッハテストも出ます。いずれも公認心理師試験には出題されません。

さて、現在学部2年生、公認心理師カリキュラムに対応している大学生偏差値約60程度に聞いてみましたが、もう無茶苦茶大変、彼女はGPA3.0以上、優秀なのでなんとかやりくりしてバイトもしてきますが、やはり教育内容は厳しいです。

さて、これから学生が公認心理師シラバスで純粋培養されて2024年に初めての院卒者試験が始まるわけですが、学部80時間、院で450時間の実習を経て果たしてメンブレないでいられるのでしょうか?

厳しいシラバスで鍛えられて耐えられれば公認心理師の合格率は相当に高まるでしょうけれどもそれが可能か?せっかく学内選抜を受けて公認心理師養成課程に進めてもドロップアウトする学生も相当数出てくることが予想されるのではないでしょうか?

とある(僕のようなインチキでない本物の「識者」の方が「あまりにもキツくて忙し過ぎると(授業も実習も)自分の中で再体系化することが可能なのだろうか?」と危惧していました。

3.試験難易度とシラバスとの関連

試験は多分、ですが第2回試験程度のレベルがスタンダード、ただしシラバス内容が厳し過ぎて高い達成度が要求されてメンブレたら元も子もありません。 

前出識者の方がおっしゃっていたことですが「学部はある程度の基礎となる知識、大学院では技能とともに『臨床に臨む態度』の涵養が大切だと思います。」という鋭い指摘をされていました。

4.提言

公認心理師法に準拠したスパルタシラバスはかなり厳しいです。公認心理師試験問題を解析するために解剖学書や医学書を事務室から引っ張り出して見ていたら事務長に「医者になるの?」と聞かれ、「違うよ、心理師試験の内容を調べるためだよ」と答え「公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法」を読んであたら卒後2年ぐらいの看護師さんから「ここまで勉強しなきゃいけないのに医療職の資格じゃないんだあ」と言われました。

臨床心理士と出題範囲が違っていて深い脳神経系の知識も必要な公認心理師試験です。教えなければならないことを教えるのは学部でも院でも必須です。ただし大学教員という人々の中には親切のつもりであらん限りの知識を教えようとしてしまう人たちがいることも事実です。

今日公認心理師養成課程大学、大学院を今日雑誌で見ていて非常に失礼な感想を持ったのですが、聞いたことがない大学名がとても多かったということです。詳細に調べなかったのですが、学部、院で鍛えられてレベルが高い公認心理師試験に合格はできるのだろうか?とこれも失礼な感想を持ちました。

臨床心理士試験も決して簡単な試験ではありません。ダブルホルダーが可能かどうかはその学生の資質を見極めて教育側である程度介入して指導してもいいのではないかと思いました。

そしてがっちりと学生を固め過ぎるとメンブレるのではないかと思います。シラバスはあってもある程度余裕を持たせる、実習もあまり厳し過ぎる指導はまずい、そういった教育ガイドラインが必要だと思っているのです。

最後に識者の方にお聞きした公認心理師教育の実習ガイドラインについてお話されたことの要旨を書いておきます。

⑴ 実習のガイドライン

実習こそしっかりしたガイドラインが必要。どこまでやらせるのか、どこからはやらせていけないのか。その責任は、実習先の実習指導者、学生、担当教員がそれぞれどの位負うべきなのか。これが明確にならないと、実習受け入れ側でも怖くてケース担当はさせられないだろう。

⑵ 学生の責任について

私見だが実習は雇用ではないので「業務」はさせてはいけないし、業務と同等の責任も負わせるべきではない。よって、ケース担当はさせられない。実習という学びについての責任を持って臨んでもらうが、クライエントに対する責任は負わせられない。なので実習生とクライエントに一対一のTh-Cl関係が生まれるような関わりはさせられない。

ギリギリの所が、その場限りの世間話程度の関わり又は集団療法でのコファシリテーター、辺りだろう。

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