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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
心磨きに努めていると、「ひとをみる"目"」はそれなりに養われてゆく。でも、この「瞳」はなかなか真実ばかりは映してくれないもので。まぁ瞬間的な「視覚」ってそういうものなのかもしれないけど。ともあれ、もっともっと五感を研ぎ澄ませてゆきたいな、と心改める夏の暮れなのでした。


◯ 謎の組織、日本公認心理師学会

以前日本公認心理師協会の定款を見たら、いつの間にか「日本公認心理師学会」設立が明記されていました。 

第48条 この法人に日本公認心理師学会(以下、この定款において「学会」という。)を置く。 (学会に関する規則)
第49条 学会に関し必要な規則は、理事会の決議を経て別に定める。


国家資格の職名を学会にするなど前代未聞なのことで、「日本医師学会」も「日本看護師学会」もありません。例によって商標登録をしようとしたら特許庁にこてんぱんにやられるのは目に見えているのですが、一体何を目的として何のために設立された学会なのでしょうか?さっぱり理解できません。

※ これについては実際には助産師学会、理学療法食学会かあると読者の方からの指摘がありコメント欄に記載しました。

日本公認心理師協会が職能団体として機能するため、そもそも職能団体とは何か?ということはワタクシのツイ友にしてずっ友(だといいなと思っている)DMで日夜議論を戦わせている才媛、ハンネウサねずみさんがさまざまな角度から考察を加えています。


(以下ウサねずみさんのtweetをかなり引用しながら僕の見解とも混ぜこぜにして書いています。)
ウサねずみさんの①、②は職能団体として当然のことと思えますが、③となる最終目的は果たして達成できるのでしょうか?

ここに僕は多くの疑問を感じます。ウサねずみさんが指摘しているとおり、臨床◯心◯理士は資格更新制度ポイント取得のために士会組織の構成率は60パーセント、果たしてフェアな団体と言えるのかどうかは僕も以前から疑問を持っていました。

ウサねずみさんはまた、一般社団法人としての資格についても言及していますが、公益社団法人ではないからといって、国家資格を束ねる団体が公益性が全くない独善的な集団では職能団体ですと言っても世間は納得しないでしょう。
彼女が言う、誰のための団体なのか、公認心理師のため?公認心理師協会会員のため?国民のため?国民のためを忘れた団体はもはや利権団体としかみなされないでしょう。

資格更新制度もない日本公認心理師協会が会員を増やそう(会員数も組織率も発表なし)というのはよくわかります。お金がなければ組織は維持できませんし、政治力を持つことも不可能です。

前置きが長くなりましたが、さてそこで「日本公認心理師学会」とは一体何ものなのでしょうか?学会認定資格を作りたい、学会上位認定資格を持った者しかアドバーテージがない、それでは国家資格を貶める行為にしか思えません。

各団体がドヤ顔で上位資格と騒いでいるのは公認心理師の公共性を損なっているだけではないのか、国家資格を貶める行為でしかないと思っています。

ウサねずみさんと語ったのですが、日本公認心理師協会は職能団体でもいい、そして会員が受けられるアドバーテージは研修会でもいいと思うのです。

会員は研修参加費が安くなる、非会員は少し高くなる、研修団体と職能団体2つの顔を持てばいいわけです。そして魅力がある研修を行い、職能団体がどの公認心理師に対しても開かれている開放的な組織になるといいと思います。

これだけ多くの公認心理師がいればかなり魅力的な研修を行うことも可能だと思うのですが、いかがでしょうか。