photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おつかれTwitter
とにかく進んでみれば
自然とみえる景色は変わるもの ༻
◯ メンブレやばみん受験生はどうしたらいい?
※ ちなみにこの記事はメンタルブレイク受験生に何がなんでも受験をやめるようにdisるものではありません。以前書いた 心病む臨床心理士・公認心理師・心理職 の続編・受験生編で、受験生目線でメンブレ受験生やメンブレ寸前受験生たちを心配して書いているのです。
さて、今は臨床心理士資格と公認心理師資格との過渡期、新院卒生は10月7日(土)に臨床心理士試験、12月20(日)に公認心理師試験とダブル受験を考えている人も多いでしょう。
しかし、ちょっと待ってみましょう。元々心理学を専攻するというだけでメンブレ傾向がある、学部から上がって来たD1、D2、Eルートのみなさんが過酷な受験勉強に耐えながら、現在バイト生活をしている、運が良ければ「合格見込み」で何か心理、社会福祉に近い仕事をしている、あるいは受験に備えてヒッキー生活(−語彙力)をしているかもしれません。
新社会人にとってはこの1年目には怒涛の「社会への慣れ」をこなしながら、こういった人たちがただでさえ弱いメンタルで受験勉強をこなしていくのはかなりの重圧です。しかしながらみっちりと学部、院まで心理学を叩き込まれた受験生が臨床心理士試験を受けて受験者数2,133人中合格者数1,337人合格率62.7パーセント。以前は学力の問題だけを書いたのですが、他の要因についても考えてみました。
第2回公認心理師試験ではD1心理学科院卒者(既卒者)53.6パーセント、新卒者D2ルート58.8パーセント合格率と決して高合格率とも言えません。
医師国家試験でも多浪生になればなるほど、なんらかのメンタルに問題がある人も中にはいると聞きます。これまで臨床心理士でメンタルに問題を抱えていた人も不合格だったということを聞きます。
さて、資格試験はなんでもそうですが、メンブレ状態で受験をするとうまくいかない、鋼のメンタル、ハガメンの人は2回、3回受けて落ちても平気で臨床心理士試験を受けて合格した(その人はすでに心理職についていた)という場合もありますが、やはり不合格というのは耐えがたいものがあるでしょう。
ですので「ハガメン」の人はともかく、「受験を一回見送る」という手もあるのかな?と思うのです。模試や過去問をやっても「出来なさすぎww草」というような記述を見ますが、来年に向けて試験の雰囲気をつかんでおこうというかなり割り切りの高さを持っている人なら構わないと思います。
医師国家試験は12年医学部に在籍して(という人も実際にいる)10年国試に落ち続けても受かれば医師です(という人も実際にいる)。
メンブレしている人は心理受験生だろうが医師国家試験受験生だうがその他医療職、福祉職にもいると思います。
神経症、うつ、双極性障害、境界性パーソナリティ障害、PTSD、解離性健忘、統合失調症などこのあたりの症状がばんばん出まくり、まっただ中の人が受験をしても相当地頭がよくなければ合格は難しいでしょう。
公認心理師試験も臨床心理士試験も受験生の人格を問うものではありません。臨床心理士試験も短時間面接で人柄(を見ることよりも臨床家としてやっていく気があるかどうか。研究者になってしまうのではないかとか、既に就いている他の仕事をやっていったほうがいいのではないかと等を見るので毎年100人ぐらいは落とすのですが)を全て見ることは不可能です。
精神的に病んでる時は受験勉強も不可能なので、ちょっとやってみる、勉強を進められるかどうか試してみる、という程度で様子見をしてみることをお勧めします。それでうまく行くのならば徐々にやってみてもいいんじゃない?と努力は否定しません。
ただし試験に受かることと就職にはまた別のハードルがあります。
メンブレ状態で今年度受験が難しくても来年度以降D1、D2、Eルートはいつでも受験可能です。あまりにも受験勉強をしていく上であまりにも「メンブレやばみん」「つらたん」と思うようならば受験を今年は見送るという手もあります。
例えばあなたがカウンセラーとして患者さんが幻覚妄想状態、うつ状態がひどく希死念慮が高いけれども勉強をしなければ受からなくてはならない資格があるから猛勉強したい、もし勉強してストレスが増えて病状の悪化が予想される。きっとあなたはその患者さんを最初は止めるのではないかと思います。
でも患者さんの意志は固く、どうしても受験したいというならカウンセラーはそれに従います。患者さんが勉強を続けている間に良くなることもあるでしょう。さらにその仕事が対人援助職なら試験に合格してもすぐに仕事を始めるに事については患者さんも周囲も躊躇います。患者さんが他の人を傷つける可能性が高いからです。それでも良好に進む可能性があるのです。
メンブレでつらみが深いと自覚している人、この試験はワンチャンだけではないので次年度も視野に入れて受験をしてもいいのかと思います。
さて、こういったメンブレ受験生の人は不安になって主治医や担当心理職に「いつ治ってきちんとできるんですか?」と聞きたくなりますが「わかりません」としか答えようがないでしょう。大変な状態だったからあと1カ月ぐらいは様子を見ませんか?と言われるかもしれません。
でも「そのあとは絶対に大丈夫です。」とは誰も言えません。長い目で人生を見て自分と他者のためになるのはどんな方法があるのか考えて欲しいのです。
Tweet
コメント