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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おつかれTwitter

なにかを新たに始めるのに
理由なんていらないんだよね ☪︎⋆


◯ 上司医師vs心理ひなた壮絶な争い

※ ネタが尽きたのと、前回「それ行け看護師お嬢様」が意外と好評だったので医師執務室を間借りしてちんまりと小さな椅子とデスクに座っている僕と上司の心温まる話を書いてみようと思いました。例によって評判が悪ければまたやります。

1.高貴な生まれ育ち

僕:先生の◯◯っていう苗字、珍しいんですけど、どちらのご出身ですか?

上司:うーん、源氏のXってとこの出身かな。それから武家になって、寺の過去帳で士族のなんとかっていう人になって、それが戸籍に書いてあって(20分経過)

僕:へえ、ほう。ふうん。(スマホでTwitterやりながら聞き流すが喋りっ放し)

2.人生勝ち組

上司:いや、医者なんてやるもんじゃないね。診察だけじゃなくて会議とか医療安全委員会とか学会の準備もしなくちゃいけないし。

僕:いやでも先生給料たくさんもらってるから。

上司:いや安月給だよ、これだけ仕事させられてて年収1000万円だもん、税金高いしさ。

僕:…はあ、心理は全然給料安いですから、

上司:え、俺こんなもんだよ(給料明細見せてくれる)

僕:僕はこれですよ。(給与明細)

上司:…ひなた君、今度美味い鉄板焼き食いに行くか

3.上司の夢

僕:先生実家クリニックなんだから跡継いだら儲かるんじゃないですか?

上司:うーん、うちのオヤジのところは古いからだんだん患者いなくなっちやってね、斜向かいに新しいクリニックできたらなおさら流行んなくなっちゃってね、あそこ完全にオヤジの道楽。患者来ない時は山に行って絵描いたりしてるの。だから患者が来てもいつも閉院してるんだよね。

僕:それは…先生いっそのこと自分で開業できるんじゃないですか?

上司:うちの実家のあたり学生街だからアパート大きなの建てて経営しようかな。

僕:そういうの悪徳業者いるから。

上司:いや、もう金貯めたからね。もう有料老人ホームに入ろうと思って。

僕:若すぎて入れてくれないんじゃ

上司:うーん、早死にしたら母校(私学)に寄付するか。

僕:先生医者は…

上司:え?ナニソレ

(突撃お嬢様看護師)

僕:というわけで上司の金持ち話が鼻につくんだよ。

嬢様:えー、先生転勤してきてまだ1カ月経ったぐらいじゃない。そんなんで大丈夫?

僕:うーん

(1カ月後)

嬢様:どう?ひなた君

僕:いや、だいぶ慣れた、っつーかあの人何の悪気もないまま金持ってたり家系の話、しれっとすることがわかった。だからまあいいかなって。先生のおじいちゃんとその兄弟とひいおじいちゃんもWikipediaに載ってた。

あと町内会のなんかの式典でね、誰かゲスト呼んでって言われて「◯◯地裁の所長どう?」って伯父さん呼ぼうかって言って町内会中を混乱に陥れたらしい。お断りされたみたいだけど。

お嬢様:…なんつーか

僕:天然なのよ、ほんっとに悪気ないっつーか。