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◯ 臨床心理士資格改革論
先日、いつも研究会で一緒になるB君と公認心理師上級資格や臨床心理士資格と公認心理師資格の今後について話しました。(まだ自粛中なのでSkypeで)
B君は気弱なガラスハートの僕と違って行動派です。不正?と思われる公認心理師受験資格がないであろう受験者の告発メールを日本心理研修センターに送信したり、日本心理臨床学会に(オンラインが決まるずいぶん前から)中止申し入れFAXを送信したりとなかなかの過激です。
そのB君の持つ慧眼さで何かコメントをしてくれないだろうか期待していたら「臨床心理士資格は臨床心理学の試験だけやって基礎心理とか統計問題出題は公認心理師に任せる」
という実にアクロバッティックな案を提示して来ました。
僕:あの、公認心理師はエビデンス重視の傾向があるじゃない?どうするの?
B君:知らん。勝手に揉めればいい。臨床心理士試験は精神分析フロイト、ユング、ビオンやクラインとか対象関係論とかガンガン出しまくってね、あと今も出てるけどロールシャッハのスコアリングから解釈もバシバシ試験に出して今以上にやらせる。あと箱庭とか風景構成法とか公認心理師試験には絶対出ない領域で、心理療法と心理テスト投影法だけでやればいいんじゃない?
僕:なんか公認心理師試験と範囲違い過ぎて両方取るの難しくならない?
B君:臨床心理士はこの際
「趣味の資格」っていうことで、お好きな人にはたまらないっていう。まず保険点数になる公認心理師から受ければいいんじゃない?
僕:それ、不味いモノ食わされたグルメレポーターの台詞じゃ?
B君:専門性が高いんだからそれよりはマシでしょ。あ、でも認知行動療法家にとってはもっと悪質だと思われるね。
※ 今でも臨床心理士資格と公認心理師資格は、厚生労働省も日本臨床心理士会も、制度を創設した当事者たちもその決定的な相違についてわけがわかっていないと思います。ただし、臨床心理士オンリーでは食べられない時代はやって来るでしょう。
そこで、完全に別資格にしてしまうというB君の解決方法もアリだと思います。
そうするとどちらが上でどちらが下かという比較も何も気にしなくていいので、いかがでしょうか?臨床心理士資格認定協会の方々、生き残りを賭けるならば、簿記資格も日商簿記検定と全商、全経ぐらい、いろいろ格差付けをして差別化を図っています。臨床心理士は心理クラスタのみなさんが面白さを感じて取る自由資格にしてはいかがかと思うのです。
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コメント
コメント一覧 (9)
今のままだと公認心理師との差別化は難しく、やがて潰える資格になるのは確実なので。
臨床心理心理士資格が生き残るには
①上位資格化
(博士の専門職大学院及びPsy.D学位を作らせ、諸外国相当のトレーニングを行う)
②公認心理師と被らない方向に寄せる
(今回の「趣味の資格」化のように、何かに特化した特色を持たせる。大学院とは別のインスティテュートで養成する)
③生き残らない
(国家資格を目指すためまずは民間資格から。の初心に立ち返り、国家資格ができた事によって社会的役割は果たし終えたと考え、発展的に解消する)
位かと考えています。
公益認定を受けているので、毎年事業計画や予算収支書を管轄省庁(内閣府)に提出しているので、大きく事業を変更したり、収支が変わったりする方向への舵取りは難しいかもしれないですね。最も無難な選択肢は③のような気がします。
コメントどうもありがとうございます。僕はあれだけお金がかかっている資格認定協会はひとつの利権団体でもあるので③は必死で避けようとするでしょう。
①をやろうとすると一時的でも大幅に減収、その後も収入は激減するので、経済的体力が持たないと思います。そして何かに特化した資格にして公認心理師と別資格とする②が財政上生き残りをかけようとしたら現実的な道筋だと思います。で、結果的に③となる可能性も高いのではないかと思うのです。
僕は臨床心理士でも公認心理師でもありませんが、もう少し公平にどちらもの良さとかを書かれても良いのかと思います。
記事は面白いのですが、臨床心理士に恨みでもあるのか?と思ってしまうのが率直な感想です。
臨床心理士、臨床心理士を目指す方、臨床心理士に救われた方にとっては不快な記事になっていると思いますよ。
コメントどうもありがとうございます。また、当ブログにお訪ねいただきありがとうございます。
僕の記事は違和感があればそこは指摘しているつもりなので、どの資格、どの団体ということではなく、例えば日本臨床心理士会や日本臨床心理士資格認定協会がコロナ対策で電話相談をしていること、開業団体などに資金援助をしている事についても他記事で書いています。いい事はいいと思っています。
ただし国家資格ができるまでの長い道のりの中でさまざまな団体の思惑があった事が見えてしまうので、その歴史を踏まえての毎回記事を書いています。臨床心理士資格認定協会が公認心理師資格にネガティブだったために公認心理師資格創設が遅れたこと、資格認定協会と臨床心理士会との確執は根深いものがあります。臨床家心理士関係団体が公認心理師との共存共栄をモットーとしていてもその実態は誰にも理解できません。そういった意味では内部事情を反映してした、主観入りまくりの偏ったドロドロの記事になっているのではないかと思います。個人としての意見としてお読みいただければ幸いです。
ご丁寧な返信ありがとうございます。確かにそのような記事も書かれていますね。確認せずに発言してしまいすみませんでした。僕自身は教員側で臨床心理士の方と仕事をしていたので、つい批判的なコメントしてしまいました。資格認定協会と臨床心理士会の確執は存じ上げています。内部で揉め事が絶えないのも耳にします。ただ、学校では臨床心理士に出会って人生変わったという生徒もいますし、僕のように協力して仕事をしてくださって助かったと感じている人間もいます。組織としては良くないところがあるのは、その通りなのでしょうが、内部の人たちはそれぞれ一生懸命にやってると思いますので、個人的には共栄を前提に考えていくのが良いのかなと思った次第です。いずれにせよ、どの団体にも醜い争いは控えていただきたいものですね。
更新頑張ってください。
楽しみにしています。
丁寧なお返事ありがとうございます。心理職へのご期待感謝いたします。
拙いブログではありますが今後とも問題提起や現場分析など行いたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
醜い争いを続ける中で臨床心理士資格は値下がりさせられてしまったのです。
コメントどうもありがとうございます。僕がこの争いの話題が好き、というよりも臨床心理士発足32年の歴史と公認心理師資格創設は常に闘争の歴史でした。資格の価値、創設の経緯について触れるとどうしてもこの争いの話題になってしまうのです。共存共栄と心理職団体の一部がいい、また別の団体は臨床心理士抜きで考え、排除する。この資格は喜ばれて誕生したものではありますが、どこかが危うい動きをすると資格の価値が変質してしまうことを危惧しています。ばらばらにいろんな団体が動いています。