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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
心があることの証明は難しいけど
心がないことの否定はできるよね
だってなかったら悩まないでしょ。


◯ 公認心理師上位資格始動「日精協認定公認心理師」「日本精神科医学会認定公認心理師」

上位資格構想は本格的に始動することになりそうです。日本精神科病院協会の「日精協認定公認心理師」「日本精神科医学会認定公認心理師」(事務局に電話確認したところ両名称とも商標登録済で、今後研修、筆記試験を行ったのちに正式制度としてスタートさせる予定ということです。)

日本公認心理師協会も公認心理師の会も公認心理師上位資格構想を行っていたのですが、僕はきっと医師団体が心理団体に先んじて公認心理師の上位資格を創設するだろうと睨んでいたのですが、その通りになりそうです。

さて、上位資格構想について、僕のTwitterフォロワーさんにうさネズミさんという公認心理師&臨床心理士、医療機関勤務の方がいるのですが、とても興味深いtweetをしていたのでそのまま掲載します。



(引用)

上位資格の構想としては
①質を担保する目的
②制度に落とし込む目的
とあると思う。もちろん相重なる部分はあるとして。

①はこれだけの研修や訓練をしましたという証明として。更新制度を加えるとより分かりやすい。
ただ、何の為かを考えて設計する必要はある。
上位資格としてわざわざ作る以上、広く知られるものでないと意味がない。
同業者内でのトロフィー的なものとしてしか機能しないなら、社会的意義はない。

②は制度に落とし込む仕組み作りを伴う。資格という名称じゃないけど、ストレスチェック実施者の研修とか。これを持ってたらこれができますよ(持ってないとできないよ)という形を作る方向。
学会や職能団体など民間発で作ろうとするとかなり大変。
できる/できないが明確なので分かりやすい。

制度上採用されるということで必然的に①の要素も満たす事になるか。一定水準の能力を担保しないといけない。
流れとして、①で終わる資格なのか、②に繋がる資格なのかという整理でいいかな。
ただ、①をしっかり作るだけでもとても大変。他職種の上位資格、どの位知ってるか?それ程多くない。

上位資格として①の目的の一つは、要支援者が支援者を探す(選ぶ)目安として機能するのがあるかな。専門はコレですよ、トレーニングしてますよって分かるといいな。
そのためにも世の中への広報は必要で、「〇〇専門〜」とつけたら、〇〇が専門なんだとは分かるけど、どの程度なのか。

比較的簡単に取れるものなのか、かなりの専門性が必要なのか。同業者にしかわからないではなく、そういうのも分かりやすく示せたほうが良いような。
認定する機関は「素晴らしいものです」と宣伝したくなると思うけど、客観的な指標も添えるのがいいかな。

②に繋がるにはそれなりの政治力が必要。医療だと診療報酬で加点されるとか。
現時点では、ストレスチェック実施者と実習指導者の研修くらいか。
実習指導者のための研修は、今は移行措置期間で実務経験で認められてるけど、受講しなきゃいけないのよね。話全然聞かないけど…

まとめ
公認心理師の上位資格構想してる団体がいくつかあるけど、ちゃんと意味のある資格を作ってほしい(国民にとって、取得する者にとっても)。
とりあえず上位資格作って、そのための研修ビジネスとか、そういうのは要りませんので。


僕がウサネズミさんの見解について最も賛同できるのは、研修ビジネスになってはならない、ということと、業界団体だけで通用する資格になってはならないということです。

医師の場合には法的根拠や権限もあるはっきりとした資格があり、精神保健指定医は患者さんの入院に関する様々な事柄についての高度な識能が試されます。

学会認定資格も医師の場合はかなりの重み付けがあり、内視鏡専門医でなければ患者さんもその病院に行くのを躊躇うことになるでしょう。

果たして心理職の場合、新しい資格制度を創設して、それが独占業務となるかどうかは疑問に思うのです。

僕の意見としては現行で公認心理師に許されているさまざまな権限が拡大していくのは歓迎ですが、厚生労働省公認心理師制度推進室でも全く構想がない(以前電話確認済)上位資格を私的団体が創り上げて資格取得者の業務の幅が狭くなることには反対です。

日本公認心理師会では「専門公認心理師 [仮称]」の上にさらに5領域の公認心理師制度を創設して三階建て資格にする構想があります。
https://www.jacpp.or.jp/pdf/jacpp20190426.pdf

公認心理師の会も上位資格創設構想を持っています。

これはせっかく国家資格公認心理師制度ができてその知名度や業務を国民に評価してもらう前に何を先走って公認心理師の権限を狭くしようとしているのだろうか?」と僕は思うので、上位資格構想は僕は全面的に絶対反対です。

資格で自分の価値を高めようとするならば精神保健福祉士でも社会福祉士でも作業療法士でも、いろんな他資格を取得してもいいじゃない、と思うわけです。産業分野なら衛生管理責任者もあります。

将来的に児童分野で働きたいなら児童福祉管理責任者でもいいですし、福祉分野ならサービス管理責任者もあります。この資格は法人設立も可能です。

というわけでいつも仲良くしてくださるうさネズミさんの考えとは異なる思考過程と結論となるのですが、ウサねずみさんも上位資格構想についての懸念を示していました。

僕も上記のような意見を持っていたのですが、医師団体はとかくフッ軽で人海戦術が上手く、きっと心理団体が上位資格を創設する前に医師団体が先んじるだろうと思った予想は事実になるかもしれません。

病院に勤めるには日本精神科病院の資格がないとダメということになってしまうのではないか?

上位資格を認めていない公認心理師制度推進室にメールでこの点について問い合わせをしてみるつもりです。

以下質問文


公認心理師制度推進室 御中
拝啓
時下ますますご清栄のことと存じ上げます。
さて、従前電話で問い合わせをさせていただいた際、公認心理師に特に上級、上位資格はないとの回答を受けましたが、日本精神科病院協会に電話問い合わせを行ったところ、公認心理師の上位資格、「日精協認定公認心理師」「日本精神科医学会認定公認心理師」商標登録済のところ、今後研修や試験を行い、この資格が成立していくそうです。

公認心理師は発足まもない制度と思われます。日本公認心理師協会、公認心理師の会も上位資格構想を持っているところ、このような動きについて公認心理師制度推進室ではどのようにお考えか、ご見解をお聞きしたいと思います。


                 敬具
            心理学ブロガー
             ひなたあきら
        「公認心理師でポン!」
         http://hinata.website/