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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おつかれTwitter

ともあれ
安堵のため息で
終えられる一日ならば ꕥ⋆゚


◯ 公認心理師+臨床心理士志望・心理学部学生碧衣さん

現在大学生で公認心理師と臨床心理士2つの資格を取得したいと考えている、Twitterのフォロワー碧衣さん(碧衣@Aoi_Psy_X)に心理職を目指す動機や大学生活についてなどなど聞いてみました。

僕:将来2つの心理職の資格を目指しているとのことですが、どんなところにその仕事の魅力を感じているのですか?

碧衣:まだ具体的にコレって言えませんが、雰囲気ですかね。私自身相談員やカウンセラーの方にお世話になって来ているので、憧れもありますね。

僕:自分が相談に乗ってもらった経験から心理職になりたいという方々は多いと思います。こういった相談員の方々にどんな印象を持っていますか?

碧衣:そうですね。「受け入れてくれる人」、「信じてくれる人」ですかね。私はあまり人とコミュニケーションを取ることが得意ではないのですが、そういった表面上のことだけじゃなくて、もっと深いところで支えてもらっている気がします。

僕:メンタルが健康な人が心理職をやるべきだという一方で、僕なんかはそうやって自分で自分の危機を乗り越えて来た人には独自の強さがあり、ぜひこれから心理職を目指して欲しいと思っています。碧衣さんは今大学2年生ということですが、学部ではどんな勉強をしていますか?

碧衣:心理職に興味を持つ時点で、どこかしら健康でない部分があるのかなと思います(笑)でもだからこそ、健康でない人の気持ちに寄り添えると考えています。独自の強さ…あるかもしれません。ありがとうございます。

学部では、臨床心理学はもちろん、生理心理学などの基礎心理学も勉強しています。公認心理師の資格を取るため、たくさんの科目を履修しています。3年生になってもほとんど毎日学校に通うかもしれません…。教養科目では、福祉や人権など、将来に繋がりそうなものを選択しています。

僕:健康でない、というか自分のメンタルにしか興味がなく、本当に心理職はダメだと気づいた人は僕の同級生でも全く違う仕事に就いて、それで幸せにやっています。

碧衣さんは若くて無限の未来があるのですから様々な可能性を見ながら、他者を心理的に支援したい、そして心理職を選ぶのであればぜひ仲間になって欲しいと思います。

公認心理師課程を履修している学生さんはかなりハードな勉強をしていると思います。今学部で勉強している科目には興味を持てますか?基礎心理学や統計などは難しいという声があるのを多く聞きます。授業はどうなのでしょうか?

碧衣:うーん、心の健康ですか…私も興味は自分に向きがちです。今は今できる精一杯のことをしているつもりなので、向いてるか向いてないかはそのうちわかってくると思います。

視野を広く持った上で心理職の道を選べればいいですね。仲間に、と言っていただいてありがとうございます。

学部の勉強は、履修する科目数が多いのが大変ですね。卒業単位に含まれない単位も取る必要があり、来年就活と両立できるか不安ではあります。新型コロナの影響で全体的に授業内容が薄くなっているのもあり、個々の授業はそれほど大変ではありません。その分院試や資格試験の時に大変になると予想しています。一部の授業には興味を持てますが、正直統計には興味がありません(笑)

僕:僕は碧衣さんの発言にとても共感を覚えます。一般就職も見据えながら院試の準備をしたりするということです。
心理職公務員というのも魅力があるというのは僕の個人的意見ですが、あまり進路志望を広げ過ぎると一兎を追うどころではなくなってしまいます。実力試しに受けるならいいと思います。

ESをたくさん書いてwebテストやSPIを受けるのはそれだけでも貴重な経験になります。心理職になった場合でもその経験は生きるでしょう。

心理職は実際、社会の片鱗もわからないままの人が多く、就活に苦しんだ経験があればそれは大変貴重なものだと思います。碧衣さんは統計に興味がないと言いつつも、数的処理は得意なのだろうとちょっとだけ知っています。その能力も今は興味がなくとも将来的にはとても生きると思います。

基礎心理学、社会心理学の他にも公認心理師科目など習う事が多くて今の学部生の方は本当に大変ですね。

碧衣:一般就職の準備は、やはり何が起こるかわからないのでね…。家の事情で学費が払えなくなるかも、とか考えると。リスクマネジメントです。

心理系公務員も考えたことあります。少し興味がありますが、おっしゃる通り目指す場所がわからなくなりそうだと思います。そういったことも考え、現在は学外で就活ゼミに入っています。

統計や数学は一般常識として必要なのではないかと思います。そこで差を付けられるなら経験すべきですね。数IIまでは授業に着いていけました。ありがとうございます。

心理学はやる科目が多いというのはそうかもしれませんね。そうなんです。要求されることが多いと感じます。

僕:公認心理師課程に進むのにGPAのような学内選抜はありましたか?

碧衣:今のところありません。もしかしたら3年次にあるかもしれませんが、何も言われていないので無いと思います。特別科目を履修するための単位があれば、公認心理師受験資格に必要な科目が履修できる、という条件はあります。

僕:僕は碧衣さんはかなり勉強していて頭も相当いいという印象を受けているので選抜があっても努力すれば通ると思っています。

ところでもし公認心理師、臨床心理士になるのならば、どういった領域でどんな仕事をしたいのか、もう考えていますか?

碧衣:勉強しているとか頭がいいとか。(笑)そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございます。

心理職としてどんな領域で働きたいか、それはまだ考えていないです。そもそもどんな仕事があるのかまだ把握仕切っていないですね。「イルツラ」でデイケアの雰囲気は何となく知った気でいますが、デイケアに限らず、実際に実習等でその場に行ってから決めたいです。

※「イルツラ」
東原開人先生(トウハタ・カイト)京都大学卒業博士 、現十文字大学准教授)の著作「居るのは辛いよ」の略。京大博士課程卒業後、沖縄県の精神科デイケアに勤務、博士号を取得してバリバリとカウンセリングをやりたいと思っていたのが『居る』だけの仕事で茫然としたもののスタッフとの協力協働、患者さんとの心温まる交流を描いた作品。

僕:そうですね。学部生のころはいろんな現場を見て考えてみて、そして実習で経験をして、院生になってから決めてもいいと思います。

最後の質問になります。心理職のあり方のこれからについて求めるものは?先輩達で心理職として働いている人たちは多いですが、先輩たちに対して求めたいものがあるとすれば何ですか?矢継ぎ早ですみません。

碧衣:進路はいろいろと経験してみてから進路を考えたいと思います。心理職のあり方について、一番は心理職の社会的地位の向上。大学院を出ているわりには給料が低いと思うのでもっときちんとして欲しいです。先輩たちには資格取得後について教えて欲しいです。求人情報に経験者であることを条件に挙げているところもあるみたいなので、経験を積めるところが知りたいです。

最後に、コネで就職することが多いと聞いたので、私と仲良くしてください(笑)

※ 碧衣さんとはTwitterで絡むことも多く、とても共感を覚える、読んで面白いブログも書いています。
https://aoi-hsp.hatenablog.com/

今回いろんな話を聞かせてもらい、今の大学生が考えていること、そして置かれている状況とその気持ちをたくさん聞かせてもらいました。碧衣さんの将来はまだまだこれからですが、ぜひ明るい未来を得て欲しいと思っています。