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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)

言葉を紡いでいて最近感じることは、選ぶ言葉が違うだけで伝えたい想いは片手で数える程しかないなってこと。幸せをテーマとした本が世に数多あるけれど、大抵は「自分の心次第」に辿り着くように、大切なことは数えるくらいしかないんだと思う。だから私が同じようなことを言っていても呆れないでね。


◯ 臨床心理士資格認定協会と臨床心理士会、公認心理師協会との確執

※ 臨床心理士制度に関する、人によってはかなり否定的と思える見解を以下に記述してあります。心理的抵抗がある方はすぐにページを閉じることをお勧めします。

一昨日、Twitter上に資格認定協会が30万円、20万円、10万円の援助資金を出すことが話題になっていました。

この記載が開業臨床心理士事務所が対象になっていて、補助金が出るのかという誤解があり、結局、この新型コロナで困窮した人に対する金銭的支援ということが判明したので、資格認定協会の本来の意図は判明しました。

この支援そのものは素晴らしいことと感じました。

ただ、なぜこのような誤解が起きるのかという背景について、改めて考えてみました。

資格認定協会はこの32年の臨床心理士制度の中で日本臨床心理士会との果てしない確執を繰り返してきたと、とある識者の方から聞いています。

資格認定協会は官の側の意向で公認心理師制度創設に関してその資格認定にかかわって欲しいという要望があったのですが、協会は頑として断りました。

そこで試験機関、認定機関として日本心理研修センターが設立されたわけです。

各地方では東京都公認心理師協会を始めとして多くの都道府県が臨床心理士会→公認心理師協会と名前を変更しました。

本丸の日本臨床心理士会も公認心理師協会に変更しようとしたのですが規約で3分の2の賛成が得られなかったので変わりませんでした。

したがって臨床心理士の資格更新研修は日本臨床心理士会主催のものでも必須第2群で点数が取れることはありがたいのですが、協会主催の「心の健康会議」のどちらかにポイント申請のためには出席しなければなりません。

資格認定協会に確認したところ、各都道府県公認心理師協会が日本臨床心理士会と共催ならばポイントを認めるということでしたが、途中で変わって認めないということになりました。

そこでまた臨床心理士の有識者に話を聞いてみたところ「30年間いじめられっぱなし」と、両機関の連係は全くない模様、現在の院生はまだいいものの、2024受験者は臨床心理士と公認心理師双方の資格を取得しようとしたらかなりハードなプログラムの教育を受けなければなりません。

そして次々と臨床心理士養成教育課程を大学、大学院が諦めつつあります。

またまたですが臨床心理士有力者に「これからの学生が臨床心理士と公認心理師のどちらかを取るのを選ぶとすらば?」

と聞くと「公認心理師」と秒で返答がありました。

資格認定協会の危機感もわかるのですがここまで確執が誰が見てもわかるようになってしまったら、いろんな人が話しているように、ついこの前臨床心理士制度30周年記念行事を国家議員を招聘して行なったのですが、果たして40周年記念式典はあるのかとても疑問に思えるのです。

こういった不信感が次々と醸成されていったというプロセスが今回の誤解にもつながっていったのではないかと邪推すると非常に残念な気がします。

現在臨床心理士資格取得者でも臨床心理士はout of 眼中で公認心理師推進派の人は多く、資格更新をしないと言い切っている橋口氏のような自称公認ピン理師の人はこれから多く出てくるかもしれません。

多くの心理団体で「臨床心理士と公認心理師の共存共栄」を謳っているのが実に虚しく聞こえてしまうのは果たして僕だけなのでしょうか。