AF70BDBC-1805-4325-800A-825355856DF3

photo&lyric by sora (@Skylit_Blue) おはようTwitter

きょうも
自分の翼であの空へ ໒꒱⋆゚


◯ 文科省・日本臨床心理士会の新型コロナCOVLD-19へのかかわりの提言は適切か?

2020.5.20日本臨床心理士会HPに「SC・SSWによる支援の促進等について」
https://www.jsccp.jp/
が掲載されています。  

※ SC=スクールカウンセラー
 SSW=スクールソーシャルワーカー

文部科学省からの2020.5.14付の事務連絡なのですが、 COVLD-19に関する心理士会や各メンタルヘルス文献を読むにつけ思うことがあります。PFAサイコロジカルファーストエイド現場を体験したり、研修を受けて肌で感じたのは「衣食住やライフラインが確保されていないとサイコロジカルな手当ては逆効果になる」というものです。

休校して閉鎖されている空間で虐待を受けている、学校給食だけが栄養を取ることができる唯一の手段だった子どもたち、本文書でも文部科学省も虐待による子どもたちへの影響は気にしていて、ヤングケアラー(子どもが介護や育児をさせられること)を懸念していました。

フードバンク(食品ロスを防いで必要としている人たちのために食料を提供する食料銀行としての企業活動)はこうした困窮家庭・児童にとっては大きな力となっていました。ところが今回の COVLD-19にとってはある意味逆風になってしまいました。

フードバンク活動は日本コカコーラ等の大企業の支援を受けて行っていたのですが、要請があまりにも多過ぎるこことと、支援する団体への寄付金が減っていることでその活動は危機に瀕しています。その結果としてフードバンク活動が限定的になり期限、量などに限界が出てきていると聞きます。

最近はあまり話題に上りませんが、大家族モノ、「貧しさを乗り越えてやって行こう!」的な、小学校高学年〜中学生の長女が赤ちゃんの育児をしてしかも給食という生命線を絶たれた「美しく助け合う大家族という恐ろしい虐待」の中に置かれた子どもたちはどうなっているのでしょうか。

また、 COVLD-19患者さんのカウンセリングをしていた心理職が話していたように、患者さんはメンタルよりも経済的な懸念をしています。「従業員がPCR+なら、いつ、どこで、誰と、何をしていたのか徹底的に追及する」というような、感染経路不明クラスターを増やすだけの方針のパワハラ事業所もある中で、両親は経済的に立ち行かなくなり、自宅待機、給料カット、果ては失業していてもこの情勢で再就職活動もままならないという状態に置かれています。

両親が不安定なら子どもが不安定になるなも当たり前で、子どものメンタル面だけではなく経済、食の問題と多角的な対応を教育は迫られています。

メンタルヘルスを扱う心理職としては上記の点が一番気になるところです。

さて、児童生徒の状態については、要保護児童や虐待が疑われる児童生徒については週一度以上電話等で安否確認をすることとなっていますが、この施策を読んで「十分な対応をしている」と思う人は誰もいないでしょう。

SCの機能、権能ではなく、教員やSSWの役割なのですが、SCはこのような児童生徒には積極的に数多くアウトリーチ(介入)をして虐待が疑われるようならば積極的に学校へ通報してもいいと思うのです(賛否両論はあると思います。)。

また、ICT(タブレット等を使用した情報通信技術)Information and Communication Technology
でのオンラインカウンセリングは休校になっていれば確かに有効なカウンセリングの手段で、ひごろは相談室にやって来られなかった子どもたちがICT利用でカウンセリングが身近になるというメリットがあります。

反面でICTばかりに頼る危険性もあるわけで、ICTカウンセリングをしていると画面から見えない場所で親きょうだいが見張っている、または盗み聞きしているかもしれないわけです。

ICTカウンセリングを行うSCは学校からの事前情報をきちんと得ておき、その子の家が子どものプライバシーが守られる構造にあるかどうかはきちんと確認しておくべきです。

話は戻りますが、要保護や被虐待の場合にも電話やICTの確認では虐待の有無はわからないだろうという前提が必要になります。

ここに来て問題になるのは、特定警戒都道府県はかなり減ったとはいえ、まだまだ注意を要するので、教員も隔日出勤など手薄になってしまっているということです。

児相も学校も無限のマンパワーはありません。しかもまた特定警戒地域では家庭訪問自体が危険性を孕みます。

したがって文科省も週一度、電話ででもというガイドラインを苦肉の策で出さざるを得なかったのかと思います。

教育行政本体もチーム学校のシステムの中に組み込まれたSC、SSWも資源、リソースがないない尽くしの中で手探りで子どもや保護者の支援をしようとしています。

要保護家庭では給食費は無償でしたが、今この状況下で給食という生命線を絶たれて飢えている子どもがいないかと思うと心配でなりません。

※ 冷静につらつらと書いているかのようですが、被虐待児童という、扱いにくくて反抗ばかりしていて、それでいてべったりとくっついてくる、あるいは無表情の愛すべき子たちの事を書いているといつも心穏やかではいられません。