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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
新しいものって胸が躍る。でも実は心のガソリンを補充しているに過ぎない。例えば新しい靴を履くといつもより素敵な今日が待っているような気になる。でも次第にその期待は日常の平凡へと変わる。儚いね。けどそれでいいんだよね。心が躍り続けていれば本当に素敵な明日に連れていってくれそうでしょ。


◯ 開業公認心理師Y先生・コロナ情勢好転への明るい見通しも

定期的に僕の職場に来てくれている開業公認心理師Y先生、僕が男性ということで女性カウンセラーを希望するクライエントさんが来談しています。そこそこの規模の僕の職場で常駐心理職1人で全て対応するのはかなり厳しいものがあります。

僕が職場の中で職務上利害関係がある人たちのカウンセリングをしてもらうこともできて、多重関係を避けることも可能になっているので大変助かっています。

掃除、DIY、リフォーム好きのY先生とまた会う機会がありました。

その後(といっても2週間ぶりなのであまり変わっていないかも)どうなんだろうなあと思いつつ彼女のカウンセリングの合間にいつもながら手ぶらで遊びに行ったわけです。

僕:先生がお話していた持続化給付金、個人事業主だと200万円の補助ってことでしたけれどももうお金入りました?(まず他人の懐事情に無粋に入る)

Y先生:まだなのよお、っていうかもう手続き大変過ぎ。電話全然つながらないし、申請書の口座名義人の半角カタカナがどうにも入力できなくて全角カタカナで入力したまま、えいやって送信して突き返されたファイルも一回送信したらなんとかなった。

(※ 見本例に記載してある半角入力例をコピペしたり、Microsoft edgeにブラウザを変えたりでうまくいくこともあるようです。ちなみに10万円の特別定額給付金電子申請は50パーセントしか有効に申請できていないとか、郵送申請の方が早く支給されるとか、誤ってチェックすると支給対象にならないとか、毎度思うのですがなんでこの国は絞り取る時には地の果てまで追いかけるのに申請の権利があることを調べてからでないと教えてくれない。そしてこんなに手続きが煩瑣で時間がかかるのか、ということです。)

Y先生も「も、支給されないかも知れないかもと思ってるー」

と、うーん、そりゃまずいのではないか、先生の部下の公認心理師も休業させていて日額8330円の雇用調整助成金で足りるのかと聞くと雇用調整助成金は1万5千円まで増額されていくと聞き「ほう」と思った次第です。従業員思いでY先生は大変従業員を大切にしているということは日ごろから聞いていたので少しよくなるといいな、と思っています。

※ なお、ニュースなどをチェックしていると本人からの申請でも可能になるかもしれません。

ま、とかくこの国はこんな感じなのであまりにもいろんな手続きが煩雑で障害者年金を申請したくても「あの先生は長い診断書は書かないの」という主治医は「もうすぐ働けるだろ」とけんもほろろに切って捨て、本当に患者が首を吊りかねない、と医療行政コラボして双方から見放された患者さんを見ていて思う次第です。(生活保護行政はもっと恐ろしいです。)

さて、かなり迂回しましたが本題に帰るとY先生のような個人事業主の場合、仕事が入って来ないと売り上げにはならないわけで「どうですか?」と聞くと6月、7月にはだんだん講演やメンタルヘルス教育の依頼も入りつつあるとのこと。

「よかったですねえ」と僕が言い、次に「こんな情勢だからこそ企業リーダーは自信を持って起死回生策を社員に示し業績アップを」「今売れるものはお客様への信頼感、長期的視点勝ち取る売上げ〜営業マン向け」とかどうですか?

と勇み足で言うと「いや、うちは経営コンサルタントではないので」と本来のメンタルヘルス事業の事を話してくれました。

オンライン個別カウンセリングはまあなんとか使いこなせればそこそこ。(クライエントさんはとにかく困っている時には媒体かかわらずカウンセラーに泣き付きたくなる、というのはよわかります)

ただし、メンタルヘルス研修はZoomだとかなり難しい。ロールプレイングをさせると各会議室を回らなければならないけれどもうまくいっていないチームへの介入がどうしても遅れてしまうからということでした。

(※ 100人単位のグループワークを担当したことがある方ならわかりやすい感覚かもしれません)

Y先生が拠って立っている理論は動機づけ面接法MIと解決思考アプローチSFAです。

なかなかやる気が出ない、というかそもそもやる気がない悪習慣に染まっている人をその気にさせる動機づけ面接法は難しいのですが、「あ、じゃ、買う気がまだ起きてない顧客へとMIエッセンスを援用して売るテクニックを営業マンに教える研修は?」
Y先生は笑っていました。

解決思考アプローチは僕もかなりやり込んで勉強したことがあります。MIやSFAは侵襲性がないと言われていますが、動機づけをどこかで無理やり作って「ほら、あなたが言っていること違うでしょ?」とか、解決思考アプローチでよく使われる「で?」「それで?」「次は?」と矢継ぎ早にやられたら参ります。と、ケース検討でSFAの人と一緒だったことから思い出されます。

Y先生の場合には接近困難なクライエントさんや、解決しなければならない問題に対して前向きに取り組むという姿勢を動機づけ面接法や解決思考アプローチで示しています。人柄も円満な方なので侵襲性はないでしょう。

心理職がどの学派を選んで学ぶのかはその人の性格と大きく関係しているような気がします。Y先生はいつも前向きでにこにこしている人です。(多分)でなくても、かなり開業領域はダメージを受けているはずですが、Y先生はいつも楽観的に見えます。こういう人に動機づけ面接や解決思考アプローチ的な面接を受けたら役立つだろうなあと思います。

さて、最近COVLD-19のことばかり考えているのですが、経済という国の根幹と各企業、従業員のメンタルヘルスのことなどを産業-医療領域にいる僕いつも深刻に受け止めてしまいます。

たまに拙文を投稿させてきただいている「近代中小企業」は心理職の人も多く寄稿しています。もともとこの近代中小企業というメディアが経営者のモチベーションや従業員のメンタルヘルスに力点を置いていて心理職の視点を買ってくれていて、企業経営者につなぐことが大切だと思っているからだと思います。新型コロナも企業にとって大きな問題です。経済的に立ち行かなくなりCOVLD-19で息も絶え絶えのクライエントさんは多くいます。「明るい見通しを持つ」という点ではY先生も近代中小企業も相通ずるものがあります。心理職の方々もぜひこの媒体に目を通してみてはいかがでしょうか。

参考:「近代中小企業」
発行:中小企業経営研究会
https://www.kinchu.jp/