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photo&lyric by 𝚜 𝚘 𝚛 𝚊 ໒꒱⋆゚ (@Skyblue_sky_)
新たな発見をしたい時は、いつもと違うものを探すよりも、いつもと変わらぬものを大切にすると、些細な変化に気づきやすくなる。喩えるなら「まちがいさがし」よりも「にたものさがし」をする方が、結果的に「ちがい=新たな発見」に繋がりやすくなる感覚。時に、目的地の逆方向を見ることも大切だね。

厚労省COVID-19専門家会議とメンタルヘルス

この記事はCOVID-19新型コロナウイルスについてのものです。心理的抵抗がある方はすぐにページを閉じることをお勧めします。また、この記事はメンタルヘルスに関するブロガーが記述したものであり、感染症専門家によるものではありません。したがって事実関係について疑義が発生した際厚生には労働省専門家会の発表を優先してください。

1.序

この新型コロナウイルスが生活に与える極度といってもいい打撃の中に私たちは置かれています。テレワークによる出勤制限、出勤制限や生産活動停止による経済活動の停滞、教育現場も休校が続いていて、いつ終わるともしれない不安の渦中にいたわけです。

2020.5.14首相は一部緊急事態宣言、39県を解除しました。この一部緊急事態宣言解除というところが全て解除ではなく、解除されていても人々に求められている「新しい生活様式」が続くことになるという点か人々の心に影響を与えることになるでしょう。

2.新規感染者数とその評価

ゴールデンウィーク中の人々の移動が感染症を爆発的に増やすのではないかと危惧していたのですが、5月16日厚生労働省発表では新規患者発生数52人(前日比-47)、現在感染者数4,674人(前日比-380人)とかなり収束してきているように見えます。

専門家会議もまた、4月1日〜7日には2,185人感染者増加、そして専門家会議が開催された5月14日直近の新規感染者数は平均87人と激減したことを示しています。

私たちはいつも2週間、潜伏期間後の感染者実数を見ることしかできません。ゴールデンウィークは人の動きが思ったほど多くなかったのかもしれません。予断は許せません。「解除」が何もかも解除になったと思って行動様式を以前と同じように戻したら再度爆発的大流行になるのではないかという危惧を私は抱いています。

3.実効再生産数

対策を行った上で、感染者1人が何人を感染させるかという実効再生産数は発症日が確定していないため正確な数値は出せないものの確実に1.0を下回り、つまり清き感染者が新しい感染者を増やすよりも、感染させない数値が高まっているということです。

4.医療体制

病床の確保は5.1現在31,077床各都道府県が確保を見込んでいて、14,781床が医療機関との個別調整を終えています。

これまで筆者は常にヒューマンリソースの不足がこの感染症を増大させることを懸念していました。

人工呼吸器装着重症患者最大限315人、5月13日213人、人工肺ECMOについては63→29人です。これら重症患者旧名のための装着操作、維持のための医療従事者は24時間対応を迫られます。重症患者を延命させ、回復させることは喫緊の医療上の課題です。

5.課題

今後もしまた再流行した際には解除された地域が再度指定されることもあり得ます。これは専門家会議が、これまで沈潜化していたクラスターが顕在化、新しいタイプのクラスター発生が危惧されています。

解除には感染者10万人当たりの累積報告数、倍加時間(感染者数が倍になるまでの時間を指数関数的に算出したもの)感染経路不明の感染者数が判断基準となりました。

さて、医療体制についてですが、5.1の専門家会議提言にあったように保健所、医療機関の負担を減らすことは大きな課題です。そこで情報把握・支援システム試行導入が提案されています。

6.人々の生活

解除=以前の生活ではありません。専門家会議提唱の「新しい生活様式」によるものです。このままでは社会経済が破綻することを危惧しての解除です。したがって大規模イベントや三密を許すような行動は許されるわけではありません。

7.心理社会的影響

厚生労働省は偏見と差別が社会経済的活動と感染拡大防止の両立を阻むものとしています。感染者の特定のためのSNSでの嫌がらせ、感染者差別です。

8.メンタルヘルスへの打撃

現在筆者が心理職として働いていて肌で感じるのは、自粛のために溜まったストレスのはけ口がないことで、人々の不満、不安、経済的恐怖は限界値に近くなってきています。大学生も学校が始まらない不安があり、活動の極度の制限は大きなネガティブな影響を及ぼしています。

この影響を受けているのは子どもたちにも深刻で、教育的な課題以外にも学校社会からの孤立感があります。

現在COVID-19治療に当たっている病院の心理職によれば、患者さんの不安は主に経済的なことで、まだ心理的課題にまで到達はしていないとのことでした。

サイコロジカルファーストエイド、災害時の支援の心理学にも示されていることですが、これら現実的不安がある程度見通しが立った際に心理的課題が大きく人々の心に影響していくでしょう。

多くの心理職が来たるべきメンタルヘルス的介入のための情報収集をして課題を分析、対応を考えています。心理職もまたこの感染症の被害者をこうむっています。

「自粛警察」と言われるような違法な行為は混乱を増加させるだけです。政府、行政は現行でできる事を現行法の枠内で行っています。

いずれ特別な法的措置が必要になるかもしれません。メンタルヘルス的な人々の不満を十分に受け止めていくことが現在の心理的課題です。