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◯ 公認心理師取得はしなくても…by 第3回受験生soraraさんの本音

公認心理師第2回、惜しくも5点不足で第3回の受験も申し込んでいるsoraraさんから彼女の本音を聞く機会がありました。

彼女はPSWとSW(精神保健福祉士&社会で以前訪問看護の仕事をしていて経験年数5年以上、立派なGルート資格者、現在は産業領域で働いていますが、なかなか産業領域の仕事もハードそうです。

僕も「患者の自殺・変死」には何回か直面しましたが、相当にキツかったのを覚えていて、soraraさんも同じ体験をしていました。

なおかつsoraraさんは訪問看護時代は閉鎖病棟にも度々行く機会もありました。今は改善されている病院もありますが、やはり暗い雰囲気は拭えない場所、という僕の印象。

soraraさんは

「私の(行っていた)閉鎖病棟も窓はなく、トイレのふたも段ボール、ベッドはなく、コンクリートにねる、すごい環境でした。でもわたしはそれこそ精神科の原点だと考えていてその病院しか考えてませんでした。」と閉鎖病棟についての感想ですが、彼女はそこが彼女の仕事の原点で、癒しとも考えています。

また、soraraさんが思うのは、なりたくてなる病気じゃない。思春期に発症して家族から見放されてもいる。入院して、人生意味があったのか?幸せなのか?楽しいのか?夢は?

彼女の患者さんへの気持ちは痛切で暖かさにあふれています。soraraさんは痛切に患者さんの行く末を心配している人で上記のような疑問を抱きながら仕事をしていたということです。

現職場では臨床心理士と仕事をすることも多く、心理の仕事の専門性はすごいなあと認めつつ、福祉職としての自分のアイデンティティからも、また、心理への専門性を認めていることから「違うな」と思ってあまり乗り気になれず4月下旬まで次回受験延期の予定を知らなかったそうです。

受験の主な動機は「職場からのそれとなくの圧力」、確かに「うちはこれこれの資格を持っている人員がこれだけ揃っているんですよ。」とアピールするのが好きな職場もあるでしょう。

だからsoraraさんは「受けるだけ受けて落ちたら職場は納得するだろうなあ」と思っているとのこと。「落ちたらいいなあ」と。実はこういった話は僕は仕事上付き合いがある福祉職の方々から何人か聞いているのです。

僕が「うーん」と思ったところは彼女が語る内容はかなりレベルが高く、知的にも優れた才媛、心理近縁2資格の所持者、産業、福祉の専門家なので「まあ本気で勉強すればすぐ受かっちゃうだろうなあ」と思ったことです。

それにもかかわらず「専門性」を重視してあまり乗り気でないのは、心理職への一線引いたその職種への専門家としての認知、そして自分の福祉職としての矜恃です。

職場では彼女もカウンセラーとして扱われつつ、実際には縦横無尽に訪問看護を行っていた。そして患者さんから頼りにされていたわけです。

彼女が語る言葉には福祉職としての患者さんへの愛が感じられます。

「私は、彼らが大好きなんです、妄想で話が通じなくとも、通じることもたくさんあって、怒鳴られることも多いですが、みんな頑張ってる、私が励まされる」

僕はこういう人が自分の領域を守って福祉職をやりたいという気持ちは尊敬に値するものだと思います。

soraraさんが行っていた訪問看護領域は当局が公認心理師に求めているスキルです。ただ、それが望ましいことなのか?については十分議論がなされないまま公認心理師試験ではその知識も求められています。

僕は今回soraraさんの話を聞いていて「自分の領域を大切にして守る」という姿勢に感心しました。

公認心理師Gルートについてはさまざまな見解があるのは承知の上ですが「受験資格があって合格できる実力があっても資格をとらない」という事も一つの選択なのではないかと思ったのです。

※ 今回はsoraraさんに写真を
soraさんに文をお願いしました。

photo by sorara(@sorara320)

&lyric by sora(@Skyblue_sky_)

わたしは生きる
わたしが放つ
光の世界を