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◯ 楽しいゴールデンウィーク

※ 本記事はCOVID-17に関するものです。心理的に抵抗がある方はこのページをすぐ閉じることをお勧めします。※

なお、筆者は感染症の専門家ではなく、あくまで厚生労働省、トラウマティックストレス学会などの文献に基づきCOVID-19がメンタルヘルスに及ぼす影響について考察文を書いているものです。

COVID-19で全国が自粛体制に移行している中、厚生労働省4月27日午前10時発表の数字では新規感染者数203人、回復者153人と一時期よりは安定した数字になっているように思えます。しかしながら感染者数の方が依然として多いことから、予断は許せない状態にあると言えるでしょう。

さて、政府の緊急事態宣言は5月6日までを期限としているわけですが、専門家会議はこのゴールデンウィーク中の人々の移動による感染拡大を危惧しています。

合計13都道府県が特定警戒都道府県とされているわけですが、ゴールデンウィーク中の人の流れはある程度活発化することが予想されます。そうすると当然ながら感染は拡大します。

感染が早期に判明すれば対策も立てやすいのですが、潜伏期間を考えるとゴールデンウィーク中は人々が移動していても感染者数増加はそれほどでもなかった、そして終わった後に爆発的に感染者が増加することも考えられます。

さて、5月6日を期限とした緊急事態宣言が部分解除になった場合、何が起こるでしょうか?僕は心理面接の仕事をしていて、その対象となっている人たちはとても真面目です。真面目だから疾患や障害を抱えるようになってしまったのかもしれません。

この人たちは外出自粛をなんとかやり過ごしている人もいれば、やりきれない思いをしている人も多いです。泣きそうな顔をしながらいつまでこの自粛状態が続くのか、聞いてくる人もいます。

5月6日に部分解除をしたら人々が「全面解除」ぐらいに受け止めてあちこちに出かけてしまうのは目に見えています。

ゴールデンウィーク中はどうでしょう?試しに東京−沖縄間で旅行プランを検索してみるとなんとハイシーズンにもかかわらず、格安で一流ホテルに泊まれるプランの数々がまだ予約可能でした。

おそるおそる某大手旅行会社受付センターに電話したら「はーい、どうぞー、たくさんありますからネット上で探してくださいねー」とかなり明るい対応をされました。(こういう情報があるからといってみなさんあちこちに旅行に申し込まないでください。)

確かに旅行会社のホームページには現在コロナの影響でキャンセルが殺到して順次行っていますのでお待ちください、と書いてありますが、内実はこのように人の移動を歓迎しています。

営利企業なので儲けたいのは当然かもしれませんが、こういった企業はこの先何十年も感染拡大を助長したとして語り継がれると思います。旅行中止して返金すればいいじゃない?と思います。

感染経路不明の患者はこういったところから出ているのでは?と思います。実際、ニュースによると6万人の旅行者が沖縄に行くと報じられており、沖縄県知事が自粛を呼びかけています。

医療体制が整っていない離島はたちまち医療崩壊するでしょう。

さて、心理職としてなんでこんなゴールデンウィークの人々の行動統制や行動変容を求める事柄を書いているかというと、COVID-19はウイルスの感染、という問題だけではなく人心とメンタルヘルスに与える影響があまりに大きいからです。

人が動けば感染は広まる、8割人との接触を減らす目標達成ができなくて感染が広まれば、その後しばらくは接触は減らしていけば今壊滅的な打撃を受けている経済も回復傾向になります。

経済が回らなければ人は簡単に死んでしまいます。職を失えば命を断つ、家族を道連れにする、学生は学業を続けるのが難しくなったこれ以上学校に通えなくなったらやはり命を断つかもしれません。

イチ心理職がこういった事を書いても特に世の中に変化がないのは重々承知していますが、日々クライエントさん、患者さんと対峙している心理職の方々には、その人たちが感染者にならないように注意喚起をしてもいいと思います。

多くの心理職の方々が現場で体感しているとおり、クライエントさん、患者さんが元々抱えている悩みに、COVID-19がさらなる重圧となって積み重なっています。

この人たちが我慢をしていても外出を自由にしている人たちがいるのはご周知のとおり、パチンコ店は他県まで出かける客がいて、東京、大阪の都市圏でも行っているところもあります。

道路は特定警戒都道府県のナンバープレートの車が多く走っています。自粛している人とそうでない人たちとの格差が大き過ぎるのです。

人の流れを遮断しなければ流行は収束しない、ところがゴールデンウィークは遮断するどころか助長している産業があり、それが人を死に追いやる。感染症による死ももちろん怖いのですが、絶望に満ちた人たちはやはり自ら死に向かっていくのだと思います。

三密や不要不急の外出を避けて連休明けには無事でいるクライエントさんの顔を見たいです。苦しいとは思いますが、その中でも何か心の中に光をもたらしてくれるような、少しでも楽しいゴールデンウィークを過ごして欲しいです。

悲観的ばかりな見方をしているかというと、そうではありません。僕のような些末な情報発信者の内容をチェックしている人がいます。また、個人個人は些末だと思えても、マスコミが第四の権力と呼ばれていますが、今やSNSの意見、特にTwitterは政治や社会を動かす影響力を持つようになってきました。このCOVID-19が収束して欲しいというあなたの願いを込めたイイね!ひとつ(別にこのツイートでなくてもいいのです。)が社会を変えていく可能性があります。

生きるのが辛いクライエントさんがいつか生きてて良かったと感じられる日がやって来ることを望んでいます。
soraさんの写真と文のようにいずれ人々の心に平穏が訪れるのを願っています。

photo&lyric by 𝚜 𝚘 𝚛 𝚊 ໒꒱⋆゚

おやすみTwitter

気づけば
蝶々結びになっている
そういうものを
縁っていうんだね

きょうもありがとう ☪︎⋆