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◯ 公認心理師試験(延期)へのモチベーションを高める

公認心理師試験が延期になり、気が抜けてしまい、落胆してしまった方は数多くいるでしょう。自分でできる事をいろいろと考えてみました。

1.動機づけ面接を応用して考えてみる。
asking Open question
⑴ 開かれた質問をしてみる
自分にとって何がいいのか?どうすればいいのか?を考えて書き出してみましょう。結論ありきではありません。
Affirming
⑵是認
今回のような延期は大変辛いことでした。自分を励ますような事を書き出してみてもいいと思います。
Reflecting
⑶聞き返し
どうなんだろう、と自分に繰り返し問いかけてみます。複雑に問いかけてみてもいいでしょう。
Summarizing
⑷要約
以上考えてみたことを要約してみます。OARSの気持ちで臨んでみましょう。
動機づけ面接は共感を自分自身に表現、矛盾を拡大、抵抗を手玉に取る、自己効力感を高めるという試みです。自分の考え方を動機づけ面接で補強するというのもひとつかもしれません。

2.症状処方をしてみる
これは家族療法家グレゴリーベイトソンが開発し、ミラノ学派のパラッォーリによって広げられた技法です。
勉強ができない、したくない気持ちがあるならそれはそれでよし、そうなると症状処方ではなく本音のままに休むということかもしれません。漫画、DVD、アニメ、動画などいろいろなものに触れて心を癒してみるといいと思います。また、Twitterでツイ廃になるもよし、絵を描いたり写真を撮ったりしてみてもいいでしょう。

心が豊かになります。そのうちに趣味が昂じてブログを書いて才能が認められて出版社から声をかけられ書籍が100万部売れたりすることがあるかもしれません。そうしたらいつの間にか公認心理師試験のことなどどうでも良くなってしまうかもしれせん。

それもまた人生です。人生何で才能が開花するかわかりません。やるだけのことをいろいろと遊び尽して不安になり、勉強を始めたらそれは勉強をしたかったということです。

3.自分でできる心理療法を試してみる
フォーカシングを習っている人ならフォーカサーがいなくても自分の中でも感じている自然な感情、フェルト・センスに気づけます。その感じにフィットしたハンドルの言葉が見つかればフェルト・シフトとして一種の洞察を達成したことになります。

実際僕の知り合いは電車のなかでフォーカシングを1人で毎日30分ぐらいやっています。マインドフルネス療法も(いいかどうかは判断つきにくいのですが)1人でできるガイドブックもあります。あとは精神的にかなり効果があるのは瞑想です。瞑想は10分やってみるとわかると思いますが、相当に苦しいです。1分でも雑念が湧きますし、3分、5分とやってみても苦しい。クライエントさんで瞑想に興味があるという人と一緒に10分間やってみましたが、なかなか大変でした。自分を見つめ直すという意味ではぜひチャレンジしてみて、心を無にする、それから自分のことを考えてみるということでもいいのではないのでしょうか。

4.心理テスト自己体験で自分を知る
出来事インパクト尺度IES-R(実は心理職の人ならばその知識を生かしてとあるサイトからダウンロードもできます。わからなけらばメールやTwitterなどで連絡ください。)はかなり災害時のメンタルヘルス度合いの測定にエビデンスがあるとされています。

クライエントさん、患者さんにやるわけではないので厳密な手続きをするのでなければ、SCT、STAI、SDS、YG、MMPI、CES-Dやエゴグラム(新版TEG3)などをやってみて自分の性格傾向を知ってみるのもいいでしょう。VPI職業興味検査をやってみてもいいかもしれません。そうすると自分に向いているのは実は航空管制技術者や宝石デザイナーだったと知って新しい道に歩みたくなるかもしれませんがそれはそれでいいのです。

僕はとある機会にロールシャッハ実習を受けたことがあり、お互いにテストを取り合うというものだったのですが、ひたすら相手が数多い反応を述べ、また質問段階でも微に入り細に入り反応内容を述べていたので、時間切れで僕は被験者にはなりませんでした。

初学者なりに相手の方にはかなり緻密な分析結果を渡したのですが、そういうわけで僕は実はどんな心理テストでも、簡単なもの以外は自分で受けたことがありません。

ですから僕は自分の性格も知能も全くわかりません。ですのでこんな性格の歪みを正す機会がなかったのだと思います。心理1人職場だと難しいと思いますが、もし心理2人以上職場で、今回のCOVID-19がなければお互いに心理テストを取り合うのも一興でしょう。

クライエントさんをウイルスに感染させたらまずいのですが、2人以上職場だとスクイグル法ができます。1人職場でも風景構成法や描画法の数々をやってみて、心理職(を目指す人)ならではの「自分を知る」ことにトライしてもいいのではないでしょうか。

これらの自分の棚卸しや見つめ直しによってモチベーションアップするか?という試みをつらつらと書いてみました。以上、僕なりに真剣に考えてみたのですが、なんだか自分でも納得できないところがあり、感染症という巨大な力とそれが人の心に与える影響にはなかなか勝てないということがわかり内心忸怩たる思いです。

※ さっき聞いた話ですが試験延期をたまたま今知ったという人がいました。

個別への通知も必要だったのではないかなあと思いました。

photo by sorara

lyrics by 𝚜 𝚘 𝚛 𝚊 ໒꒱⋆゚

こころに風が
そよいでいれば
なんどだって羽ばたける

こころを
ないがしろにしてまで
すべきことなんて

わたしは
知らない。