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◯ 新型コロナCOVID-19(2020.4.1)専門家会議に対する心理学的私見

今回の話題は新型コロナに関するものです。ご自身にとって刺激が強いと思われる場合には読まずにこのページを閉じることをお勧めします。

1.概要

4.1に専門家会議が開催され、そのレポートが厚生労働省ホームページに公開されています。

厚生労働省の発表だから官製のお手盛り大本営発表だろう、と思う向きの方もいるかもしれませんが、毎回この報告書は大変密度の濃い内容で、現在の日本の危険な現状も詳細に述べられており、対策も書かれています。

アメリカでもCDCアメリカ疾病予防管理センターの情報が一番正確なので、それ以外信じるのは危険だと国際トラウマティックストレス学会ガイドラインでも示されているのです。

はっきり言って僕は日本のマスコミはN◯HKでも信じる価値は1ミリもないと思っています。

さて、専門家会議の分析ですが、実効再生産数(1人の患者がほかの患者に感染させる数と回復者数の比較)>1.0だと収束していきます。1.0< だと感染が広がるわけですが、前回3月19日には1前後だったのが、4月1日の発表では1.7になったと発表しています。

諸外国の感染がかなり危機的状況にあること、地域によっては医療体制が逼迫していることも示されているのです。「感染拡大警戒地域」、「感染確認地域」及び「感染未確認地域」の3種類に地域を分類することがまず役立つということです。

感染は拡大しています。そしてほかのニュースなどで知られているとおり、東京の感染者数が圧倒的に多いです。感染者内訳を見ると飲食店、そしてキャバレーなど、いわゆる風営法に規定されている店での感染が経路として多かったことが報告されています。

(この辺りの産業が壊滅的打撃を受けていることは知っているのですが、あくまで提言は「こう」ということです。)また、スポーツジムや卓球場での感染も認められたという注意喚起も行っています。

専門家会議ではクラスター感染源がわからない感染が多いと報告していますが、実際にはこういった禁じられている場所に行った、また各企業や官公庁では従業員の外出制限をかけている事業所も多いと思いますが、それを破ってあちこちに出かけていて感染した人は処分を恐れて行った先を言えないでいるのかもしれません。

感染源が特定できないと「どこから来たのだろう」と保健医療衛生上、対策ができなくなります。感染した方は勇気を出して感染が思い当たる場所について申告して欲しいと思います。

また、都市部を中心に感染者増加が認められるので、やはり3つの「密」に気をつけること、密閉空間、人と密に接触すること、近距離で密接に会話すること、この3つの重なりが危ないと指摘しています。

また、指摘事項としては拡大感染地域では学校閉鎖も考えるべきだという提言です。この専門家会議は、約2週間遅れの情報が主になっているということになります。つまり現状は現状でしかなく、それが拡大しようが収束しつつなっていようがそのままだということです。

今回の専門家会議での指摘事項は、人々がコロナウイルス渦に巻き込まれてだいぶ時間が経ち、自粛ムードがだんだんと崩れてきたことも指摘されています。自粛ムードに飽きたからといってコロナウイルスが大人しくなってくれるわけではないのです。

2.私見

専門家会議では施設への家族のお見舞いも制限すべきだという結論を出しています。それはあまりに酷だろうと思います。こういう時こそICTを駆使して施設入所者と家族とが連絡をオンラインで取り合えるようにしてもいいと思うのです。

爆発的感染、オーバーシュートにまでは至っていないし、多分専門家会議もこの流行をパンデミックとは違う、クラスターが限られた一部の地域のエピデミックととらえられていると思います。

この状態に対して不安を訴えている人々は患者さん、クライエントさんに限らないわけです。教育、福祉、産業現場では全ての人たちが不安を持っています。

医療者も医療者であるというだけで感染源という社会的烙印、スティグマを押されますが、医療者は誰をも平等に治療しないとなりません。

医療は確かに地域によっては際どい状態にありますが、タイベック(宇宙服みたいな防護服)を必ず漏れがないように装着、などなど多くの医療現場ではさまざまな工夫がなされています。

不安だということは国民的な事実ですが、だからこそ飽きてはならないですし、買占めは不安を底なし沼にするだけです。心理職は多くの不安を訴えている人たちと話します。

クライエントさん、患者さんはこの感染症が主訴でない人たちが大半だと思います。ただし世間の不安な雰囲気は伝染します。

怒りや悲しみを感じている人たちと接しなければならないのはクライエントさんにとっても重圧でしょう。心理職が働く職場の、クライエントさんでない人たちやその家族への接し方も考えなければならない、心理職は今正にこの状態について、心理職としての働き方を試されているのだと思います。

※ 今回の写真はあえて僕のものを使わせていただきました。soraさんの写真はまた平和な話題の時に使わせていただきたいと思います。

桜の花人狂はす。と言います。桜は好きですがこの不安定な時期を乗り切っていきたいですね。