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◯ ノー勉から始める公認心理師試験対策

公認心理師試験、今まだノー勉だと相当に危機感を抱いている方も多いのではないでしょうか。

心理大学院卒、これからも受験チャンスがある人でも何回も不合格だったらイヤになること請け合いです。Gルートは今回含めてあと3回のチャンスです。

この試験は学部大学院含めて6年間の知識を要するレベルが高い試験です。そこで「これからやれば絶対受かる」試験対策は書けません。そんな保証はできないからです。ただし、少しでも得点を上げるためにできることはあるはずです。

1点1点を積み重ねて138点になるように頑張ってみましょう。

1.法律分野

⑴ 公認心理師法

絶対に落とせないし必出です。しかも得点が稼げます。法律というものは一度覚えてしまえば絶対に忘れません。テキストはやはり「公認心理師試験 『これ1冊で!最後の肢別ドリル』」辰已法律研究所が法律分野ではいいようです。これだけで公認心理師法8〜9割取れます。

今回の注意点は、法改正で被後見人、被保佐人でも公認心理師になれて資格を維持できるということです(業務を遂行できるかどうかは別として)。

第3条第1号は

「心身の故障により公認心理師の業務を適正に行うことができない者として文部科学省令・厚生労働省令で定めるもの」と変更になりました。

⑵ 法律や専門用語をWikipediaで概観

思い返してみるとずいぶんと僕はこの勉強をしたような気がします。医療分野心理職が医療法に詳しいわけではありません。

福祉職も以前に資格を取得していればその知識は忘れていますし、法律も変わっています。精神保健福祉法、医療観察制度、医療法、医療事故、児童福祉法、健康増進法、発達障害者支援法、障害者総合支援法などは法律というものは、法律だけ読み込んでもなにがなにやらわかりません。

法律の条文の一語一句にこだわっていたら勉強は終わりません。したがって木を見るより森を見るためにはWikipediaを活用して、法律や制度の全容を俯瞰しましょう。法律だけでなく、司法面接とかストレスチェック制度などブループリントでわからない用語はとりあえずWikipediaやweblioで調べてしまいます。

3.頻出分野

過去問を見てWikipediaに載っていない、わからないところがあれば参考書、あるいはネットでも深掘りすればいいのです。試験本番までとにかく時間がありません。第1回試験ではサイコロジカルファーストエイドPFAやD-PATに関する問題が目白押しでした。まず被災者には水や食料、ライフラインが大切で、間違っても心理師が記者会見に出たりすることなく、すぐに心理検査やカウンセリングもすることなく、正確な情報を把握して共有することが正解、と覚えておくといいでしょう。

それからPTSDは必ず毎回形を変えて出ています。ちょっと前に記事をまとめてみたので再復習のために参考にしてみてください。
http://hinata.website/archives/23947898.html

頻出は他にもあります。絶対次に出るということではないのですが、エリクソンErik Homburger Eriksonの8つの発達段階、ピアジェJean Piagetの発達段階理論は覚えておきましょう。

あと、基本のキとして精神科5つの入院形態
http://hinata.website/archives/23695182.html
や少年院種別についても覚えておかないといけません。

4.DSM-5診断基準を頭に叩き込む

どの参考書でもDSM-5の診断基準そのものを掲載してある参考書は希有だと思います。なぜならばDSM-5は非常に版権が厳しく制限されていて、診断基準は図表と同じ扱いになっています。図表は著作権による保護の対象になりますので、勝手に引用すれば膨大な使用料を支払わなければならない羽目になりかねません。

ところが診断基準そのものを知らないと解答できない問題が多いです。ここは何としてもDSM-5をポケット版でもいいので買い求めてください。これも読んでみて何が何やらということもあるので、わからないところを参考書や、DSM-5について書いてある「臨床家のためのDSM-5虎の巻」日本評論社1,720円税込や「DSM-5精神疾患診断のエッセンス」医学書院3,520円で補強します。両方とも読みやすいと思います。

繰り返し繰り返しですが、

パーソナリティ障害

A群(奇妙で風変わりなタイプ)
妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
統合失調型パーソナリティ障害(会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
B群 (感情的で移り気なタイプ)
境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
C群 (不安で内向的であることが特徴)
依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)

※ 厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」のクラスター分けは覚えておきましょう。

統合失調症スペクトラムがDSM-5のディメンションシステム診断によって統合失調症>統合失調症様障害>短期精神病障害>妄想性障害>失調型障害となっていることも特徴です。

「何歳」「6カ月」という年齢や症状継続期間も出題されています。

5.心理テスト

心理テストはどんなテストをどんな目的で取るのか、ということが大切です。

WAIS-Ⅳ、WPPSI、K-ABCII、田中ビネー、PFスタディ、HDS-R、MMSE、発達検査Vineland-Ⅱ、新版S-M社会能力検査、ベンダーゲシュタルトテスト、発達障害検査としてCAARS、CARDID、AQ日本語版、性格検査としてMMPI、MAS、STAI、トラウマ検査のIES-Rは押さえておきたいものです。

6.総括

心理学大学院卒知識を問う試験なのでこれから3カ月しかない、今までノー勉だった人が過去問を解いても合格点に達しない。それでも合格したいのならば世間に出回っている模試やその他のツールを使って過去問全問正解を目指しましょう。

時間との闘いです。非常勤の人は仕事をやめてしまう、家庭人なら家事育児は全てパートナーに丸投げして家族サービスは試験後にするのが賢い選択でしょう。