◯ 記憶の種類
1. 感覚記憶(sensory memory)
ほんの一瞬、1秒(視覚)4秒(聴覚)で、生活していると膨大な療法の情報が入ってきます。
注意していると短期記憶に移行します。
1. 短期記憶
(short-term memory, STM)
成人だと7±2がマジカルナンバーとして短期記憶ができます。
短期記憶は維持リハーサルを何度かすることで長期記憶に移行します。
2. ワーキングメモリ
(Working Memory)
作業記憶、作動記憶とも呼ばれます。
チャンクとよばれるマジカルナンバーもこの中に入りますが、ワーキングメモリーの研究はADHDの研究にも有益だと示唆しされています。
ワーキングメモリは短期記憶を発展するさせた概念で、短期情報保存だけでなく、認知的情報処理を含めた概念です。
3.長期記憶
(long-term memory, LTM) はSquire,L.R.によって宣言的記憶と非宣言的記憶に分類されています。
4. 宣言的記憶
(Declarative memory)
教科書を使った学習、知識の習得などで獲得され、自ら語ることができるので、陳述記憶とも言われます。
議論する際には宣言的記憶が情報処理されています。
5.エピソード記憶
(episodic memory)
宣言的記憶の下位分類で、宣言的記憶はエピソード記憶と意味記憶に分かれます。
エピソード記憶は、具体的な時間、場所、エピソード、出来事に関する記憶で、その時に起こった感情も含まれています。個人的な記憶です。
6.意味記憶(semantic memory)
「地球は丸い」「落下する時には加速度がつく」などの事実にはかかわりますが、個人的な体験は含まれません。
7.非宣言的記憶
(non-declarative memory)
言語では説明できない記憶です。
手続き的記憶、プライミング、知覚学習、古典的条件付け、非連合学習から成ります。
8.手続き的記憶
自転車に乗れるように、何年かぶりに行ってもできる、という例のように体で覚えている記憶です。
9.プライミング記憶
(priming memory)
勘違い記憶、入れ知恵記憶とも呼ばれます。
キャベツ、にんじん、かぼちゃ、ほれうんそう
と書かれると、「ほうれんそう」が「ほれうんそう」と誤記になっているにもかかわらず先行刺激が皇族刺激に無意識に促進効果があることを示します。
「赤い」と教示したあとに「果物と言えば連想するものは?」と聞くといちご、りんごと答えるのはプライミング記憶の効果です。
10.直接プライミング
(direct priming)
プライマー(先行的初期刺激)で「しんりがく」と提示しておくと「し××がく」の中に文字を入れて意味のある単語にするという問題で、ターゲットの正答率が有意に上昇します。
11.知覚的プライミング
(perceptual priming)
「++ご」の食べ物を「りんご」が先行刺激としてあると思い浮かべやすいです。
12.概念的プライミング
(conceptual priming)
連想ゲームの例、「台所」を提示されると料理→台所になりやすいです。
13.間接プライミング
(indirect priming effect)
さきほどの果物の例と同じですが、クルマの話をたくさんしておいた後にプライミングでは赤いスポーツカーや消防車を思い浮かべやすくなります。
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