
◯ 公認心理師試験Gルート受験者合格のための3つの法則
公認心理師試験Gルート、特に臨床心理士を取得していなかった方々には強味と弱み、両方があります。
それらを理解して約5カ月の間、効率よく勉強していけば合格を入手できる可能性が高まります。
1.基礎心理学・社会心理学・臨床心理学暗記科目はみっちりとやること
Gルート受験者の方は臨床心理士非保持者他職種(教員、看護師、言語聴覚士、作業療法士、精神保健福祉士、社会福祉士etc)からの参入+臨床心理士か読み替え不可能な大学・大学院卒の方々で構成されています。
他職種の方々は面食らうような問題ばかりで特に第2回試験過去問を見て困難だと感じたでしょう。
この試験は他職種の方々は他資格を取った時のことをよーく思い出して欲しいのですが、試験に通れば一人前で一人立ちしてやっていける実力を身につけるための試験ではありません。
むしろ試験点数を1点1点積み重ねて取るための試験なので、1点問題の知識問題は118問、事例問題38問×3=114点、「じゃ、事例問題を長年のプロのセンスで解き切ればいいじゃない?」と思いがちですが、それは間違っています。
とある予備校の統計によれば第2回試験は知識問題よりも事例問題が足を引っ張って受験者の点数を引き下げていた、事例問題の正答率は知識問題よりも低かったと言われていますが、これには僕も納得です。
ですから他職種からの受験者、そして臨床心理士でも科目読み替え不能だった人や現任者ともならない、臨床経験値長い人は正答率が低く出る事例問題よりも知識問題の1点の積み重ねを重視しするべきだと思います。
センスがよくて114点事例問題満点、知識問題118点は偶然四択で正解できれば30点、144点、合格かな?ということは絶対あり得ません。
何しろ事例問題が難しいですし、事例問題や地雷問題には知識なしで国語力オンリーで絶対の解を求めるのは難しいです。事例問題も高度な知識を要しています。心理学基礎知識を身につけましょう。
ここでGルート受験者の強味は、「ほぼ初学者なので」「知識が古いか何らかの理由で欠けているところがある」のでイチから初心で勉強できることです。
ヴントから始まる心理学史、ガレノスやクレッチマーの類型論、性格心理学のビッグ5。
記憶、認知、学習、社会心理学、統計という臨床能力とは関係なさそうな学習領域は踏み絵です。
どれだけ心理学徒として大学院レベルの基礎心理を身につけているかを問うているので、知識問題で6割以上は取れないと総合合格点には届かないことがあり得るのです。
第2回試験では事例問題の中に知識問題を混ぜ込んで「事例問題は国語力を問うものと思ってたのに知らない単語ばかり。ナニソレ?」状態だった人が多かったと聞きます。
そう考えたら小手先だけのテクニックで事例問題を解き切ることを考えるのではなく、心理学1年生として基礎心理学を徹底的に学ぶという白紙の状態(タブラ・ラサ)で知識は網羅して学ぶことが有効です。
2.Gルートの弱味とは?経験が邪魔をする。
他職種の方々も経験が長い臨床心理士Gルートの方々も共通して言えることですが、採用面接ならば経験値が高いことはウェルカムです。
ところがこの試験は、特に経験値が高いことが得点を下げる可能性が高いです。
他領域職種の方々も心理職も例えば少しストレッチをしたりウォーキングをするのがメンタル面にもいい影響を与えることを知っています。
また、現実的なケースワークが必要なことも事実です。
これまで試験には出ていない事態を想定します。例えば虚偽性障害(詐病)の場合は心配して慌てている学校や企業の上司に対してすぐ連絡しないとならないのですが、この試験はあくまでも面接室の中で完結するやり方が正解になることが多いので時間をかけて共感するのが正解では?と思うのです。
しかもこれはケースバイケースで、児童虐待やスクールカウンセラーの場合には一刻も早く通報したり、情報共有を組織内で行わなければならないという気まぐれな出題で過去問をやってみて理解に苦しんだ人も多いのではないでしょうか?
チーム学校、チーム医療、守秘義務と安全配慮義務の拮抗をどう解釈するかはセンスの問題というよりも知識問題の可能性が高いです。
各種通達、法律はよく目を通しておきましょう。
自分が置かれてきた現場ルールには縛られず、この試験だけ通用する正答を選んでください。
僕も試験を解いていて「自分だったら必ずこうする」と思ってもそれはひっかけ問題なのでその選択肢は選びません。
マークシート相手にプライドと自己の仕事の姿勢に対する矜恃があるからと自説を主張しても合格が遠のくばかりです。
そして自分の専門分野と思われる部分についてこそ、イチから勉強し直すことが大切です。
持っている知識はもう古くなっていて、あるいはその領域でプロとして活躍しているからこそ感覚と経験で仕事をしている自負があります。
それらを全てさらっと忘れて特に専門分野については初心に帰って勉強し直しましょう。
制度も法律も時間が経てば変わっています。現場感覚で行っていることは公認心理師試験では誤答とされる事が多いアンサーです。
いろいろな事に精通して詳しいのだと思っている人ほど基礎の基礎から学び直すべきではないでしょうか?
3.Gルートの強味
Gルートの強味は心理学の専門家でない方も多い、あるいはブランクがあったり経験が長い方も多いので、知らない事が多い、あるい昔過ぎて忘れている知識が多い。
ということです。
したがって割り切ってしまえば「知らない事だらけだから初心に立ち戻ってやってみよう」
という謙虚になれる人たちが多く、講義を受けに行ったりネットでの情報をうまく活用して知らないことをどんどん勉強して吸収していきます。
確かにそういう人たちが「試験は試験」として多く合格しています。
Gルートの中で合格を勝ちうる人たちを見ていると専門家として過剰に自信を持って臨むのではなく、無知の知として心理学最新分野、基礎心理の基礎、各法律制度や通達はわからないことだらけという自覚を持てる能力がある人たちです。
なんでも目を通して試験のために自分のものとして知識を身につけることが必要かと思えるのです。
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