CCCE7235-C973-4B7E-BC41-4FCFF143258A

◯ 速報・患者さん5千円主治医指示依頼書に支払い。公認心理師が自腹穴埋め

速報です。いわば。僕は怒り心頭です。

とある医療機関外勤務公認心理師が、文書で公認心理師への指示依頼書を患者さんに持たせ、患者さんが病院に提出したところ、診断書に準ずる文書ということで数千円取られたとのことです。

確かに厚生局はこの文書は保険点数外と述べています。

患者さんは呆然として病院にも公認心理師にも不信感を抱き、怒っている。

「どうしてくれるんですか?もうこんなことイヤですよ。」と患者さんが泣きながら大層ご立腹だったとのこと。

病院への不信感、そして七面倒な事態に巻き込んだ公認心理師にも激怒していて通院もカウンセリングも中断したいと言っていたということでした。

そりゃそうでしょう。

治療契約上の信頼関係は患者さんからすれば金銭的関係も含んでいます。信頼関係には公認心理師がクライエントさんに余分な金銭を不意打ちで取らないという当たり前のルールを常に伴っていることは当然です。

公認心理師が主治の指示依頼を行った。それは公認心理師の義務です。

その文書を患者さんが持っていき、医師が診断書と同じ感覚で書いて「はい5千円」というのは公認心理師法上、いかがなものか?

公認心理師は法律の要請に従って指示を受けようとしていることについて患者さんがその金員を支払うことはおかしいのではないでしょうか?

主治の医師の指示についてのこの取り決めは関係省庁と、医師団体全体で考える必要性があると思います。

仮に「本文書記載に金銭的負担が発生するようならば事前に患者様の御意向を確認してください。」

と書いたら患者さんは公認心理師から渡されたわけのわからない余計な文書を書かなくて済む。

多忙な医師も手間が省ける。

しかし公認心理師はその責務を果たしていない。

「お金さえ払えば指示したかったのにお金出さずに指示受けないで勝手な事した心理師ってどうなの?」

と医師が言えばひょっとしたら当の公認心理師のクビが飛ぶかもしれません。

「公認心理師法に基づいたものなのでご協力をお願いしますよ」とムリに無料にしてくれることをお願いしたらその医療機関と患者さんとの関係が悪化してしまうでしょう。

で、結局どうしたかというと、その公認心理師所属機関(心理師1人職場)は弱小公的機関だったのでこの年度末に不明朗予算は最初からあるわけでもないです。

心理師は他の心理師とあちこち相談して電話したあげく、公認心理師が自己負担、患者さんに領収書、依頼文書と引き換えに自腹でにっこり笑いながら
支払ったということです。

「こちらの機関の都合で作成していただいたものなので◯◯さんにご迷惑はかけられないので。ありがとうございます。お怒りもごもっとも。不安な思いをさせて大変申し訳ありませんでした。」

と受領証(様式随意で当該心理師がもっともらしく、公印なしに発行機関名なしにして作成したもの)を患者さんに渡すのと引き換えに印をもらって封書に入れたお金を払ったとのことです。

さて、制度は今手探りで全力疾走して走り出しています。

知名度は高まるばかり。と言いたいところですが精神科医師でも知らない人たくさんいるじゃん?

という状態。(特に若手)過日書いたように良心的な重鎮精神科医師もいて、きっとこういった事態には心を痛めると思います。(精神療法に造詣が深い大変立派な先生です)。

その先生はこの指示条項について精神科医師の義務といった点から、そして公認心理師制度も理解して発展して欲しいという立場からも大変苦慮して考えていました。

指示書は保険適用外なので指示ひとつにつき5千円取っていたらさて、公認心理師は医師に私費でおいくら何十万円1カ月で払わなければならないのでしょうか?

さて、ここで電凸ブロガーの僕は早速厚生労働省公認心理師制度推進室に電話してみま した。

安易に電話した、というわけではなく「これはさすがにまずいだろう」と思ったからです。

僕「かくかくしかじかで大変な事が起きていてこれからも公認心理師がこういうことになるのではないかと心配で」

担当者「それはとても大変だったし、お困りだったのでしょうねえ」(ひょっとしてこの人心理職?と思えるような受容・共感的な態度)この情報は推進室内で共有して検討します。」

とのことで、きちんと伝達はできました。

風間公認心理師室長(もちろん面識はないのですが)はこの公認心理師制度をかなり前向きにとらえている、温和な印象ですが情熱を感じさせる人です。

(と、心理臨床学会での発言とこころJOBのインタビューを見て思いました。)

この辺りの問題がクリアにならないとやがて制度が行き詰まるという危機感を抱いています。

(おまけ・職場の男性看護師Hさん)

Hさん:この前診察に来た患者さんなんやけどな
(Hさんは関西圏出身・僕は関西弁わからないので誤訳あり。)
僕:うん
Hさん:咳が止まらん止まらん苦しいいうて来る患者さんおるやろ。
僕:いますねえ。
Hさん:診察室に入ってきて咳が止まらんっていう患者さんずっと長く喋っているけどその間咳してる患者さんおらへんねん。
僕:へえ
Hさん:よう来る顔見知りの患者さんやとうちと話し込んだり冗談言うたりしてるけどその間1回も咳してたの見たことあらへんねん。
僕:ほう
Hさん:待合室でも咳1回もしとらんのや、そんな患者さんばっかやで。ひなたさん何でやと思う?あるあるやで。
僕:先生(医師)が変わってもそうなの?
Hさん:せやな
僕:わかった。患者さんHさんのファンだからいつも来るんですよ。
Hさん:さよか。ならええわ。

※ 誰からも慕われてそれを奢らないで受け止められる医療スタッフでいたいものですね。

ちなみに激怒のあまりこの記事はこのあと厚生労働省にメールで送信しておきます。