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◯ 精神疾患総論

精神医療領域に詳しい受験生の方々が多いと思い、簡単な説明にとどめます。不明瞭なところがあれば?学習することをおすすめします。

精神症状群

・抑うつ
抑うつエピソード、うつ病は反応性うつと違って抑うつ気分が長引きます。

経済的、健康問題で反応性の一時的な抑うつ状態に陥ることもありますが、そこで希死念慮から自殺に至る場合があるので注意が必要です。

制止/思考停止

・ 躁
気分高揚、観念奔逸(考えがまとまらない、気分が次々と転動)いくつもの考えが競い合っている。

精神活動亢進し、いくつもの仕事に手を出して完成しない(完成させる能力のある人もいます)、多幸感、万能感、浪費、性的逸脱、イライラ、易怒的。
行為心迫(欲動亢進で次々と何かしたがる)

不眠でも気にしない、躁が長くて続けばいいと思う、病識の欠如も多いです。

・不安
心的のみでなく、身体では頻脈、発汗、口渇、動悸などの自律神経症状。

不安そのものがあるから疾患ではなく、正常人にも不安は起こります。

現実に直面化する現実不安、予期不安があります。

・恐怖
動物恐怖、昆虫恐怖、ピエロ恐怖などの単純恐怖、高所恐怖、閉所恐怖(空間恐怖、広場恐怖)、対人恐怖(対人恐怖)、不潔、疾病、醜形恐怖。

・強迫
こだわりによる強迫観念。
強迫観念、不潔強迫から手が擦り切れるまで手を洗う、長時間行為を繰り返す緩慢、ためこみ、宗教的、性的強迫。性的な考えが頭から全く離れようとしない。優格観念は頭から離れない思考で、正常人にも生じますが、強迫は自動思考化して抑うつ的になることもあります。

かなりの苦痛を伴い自殺念慮が出ることがあります。

・せん妄

不眠、幻覚、睡眠、見当識障害。錯乱、感情障害、イライラ。

身体因が隠されていれば死に至ります。

急性の発症、日内変動(一日内で変わる)、日間変動(日により変わる)意識注意が不穏になる悪性の寝ぼけ。

入院して患者の急変にはせん妄を疑うべきと言います。

過活動、無関心、不活発低活動、混合型。

脳の脆弱性の発現なので、超高齢、認知症で身体不快不安、感覚刺激過剰過少、せん妄は何の因子がなくても出現することがあります。

ベンゾジアゼピン系不安剤や睡眠導入剤はせん妄に限らず解離などの意識記憶障害には悪化させるので使用しません。

・記憶障害

前向性健忘(新規記憶が獲得できない)、逆行性健忘(獲得されたはずの記憶が想起できない)。

記銘障害(覚えておけない)、想起障害。想起障害は再生再認可能な場合と不可能な場合があります。

顕在記憶障害/思い出そうと努力して思い出す。エピソード記憶(昨日の夕食は誰と何をどんな雰囲気でどこで食べた)

潜在記憶障害/自然に覚えていて再生可能、料理、器具の使い方など体で覚えていた体験が想起できなくなる手続き記憶障害(構成失行)。

・幻覚
五感全てのモダリティ(感覚受容器)に真の知覚体験と幻覚との区別がつかなくなります。

幻視、幻聴、幻味、幻臭、幻触

薬物、せん妄、レビー小体症候群。幻聴は不快音、不快な言葉「死ね」など。

自分の内言が考想化声で聞こえます。

対話幻聴は統合失調症、他人同士に噂されているのを感じます。

(幻覚は真実のもの、錯覚に近いものに分かれます。全く外界からの刺激のがないのにはっきりと真実の感覚として発生、例えば現実の声とまったく変わらない知覚を持つ真性幻覚、なんとなく聞こえるようだという偽幻覚です。)

・妄想(修正不可能な場合)

妄想はあらゆる精神疾患でも起こり得ますし、正常人でもストレスなどで発生することがあります。

◯ 直感的気分で確信された一次妄想はなんだかおかしな事が悪意などが満ち溢れているような感じ。
裏付けがありません。

「妄想気分」→世界観の崩壊の不安

「妄想知覚」→妄想的意味付け(テレビで芸能人が笑っている。(真実の刺激)→自分を嘲笑している)

「妄想着想」→突然思い付く、ひらめいた妄想を確信

◯ 二次妄想

主観性で事実を捻じ曲げて理解するので、絶対に了解不可能(Karl Theodor Jaspers)ではない妄想です。

躁状態で、高貴な生まれと思い込む血統妄想、神の予言を受け取っていて神のお告げを特権的に理解できる神の子である宗教妄想、世界的大発明をしたと思い込む発明妄想です。

これらは誇大妄想ですが、うつだとネガティブな妄想が頻出します。

恐ろしい罪を犯してしまった罪悪感を持つ罪業妄想

どんなに大金持ちでも破産寸前と思い込んで(一家心中する場合もあります)貧困妄想

徴候が軽い、徴候がなくても致死的疾患と思い込む、内臓全体が腐っていると不合理に思い込む心気妄想です。

これらは微小妄想、虚無妄想といって自分の価値下げをします。

聴覚障害で迫害、被害妄想が起こる場合があります。

統合失調症的な妄想としては無理やり行為をさせられるさせられ体験、勝手に思考が流入してくる考想封入、

考想奪取、考想伝播、いやらしいことを考えてしまうと通行人に悟られてしまうなどの「サトラレ」

◯ 神経心理症状

失語
Broka失語
運動失語、頭頂野の障害で、考えていても発語できません。
復唱はできます。
知的理解力も清明です。

Welnike失語
感覚性失語。流暢に話しますが、側頭葉障害で錯語多く文意不明、理解力は低下しています。

超皮質性運動失語
自発語が低下、理解、復唱可能

超皮質性感覚
錯語、語義理解障害、喚語障害(言おうとしたことが出てこない)

伝導失語
音韻性失語。記憶や聴覚の障害があり、復唱ができなくなる。理解や言語表出は可能。