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◯ DSM徹底攻略・神経発達症群・神経発達障害群およびペアレントトレーニング

・神経発達障害Neurodevelopment Disorders
参考:「時々息子を扱い切れない」
   「私の赤ちゃんは変わってると
    思う」

※ DSM-5スタディガイドから引用

DSM-Ⅳ-TRから DSM-5では診断分類が組み替えられました。

「全般性発達遅延、社会的(語用論的)コミュニケーション症のような新たな診断も含まれている」ようになりました。

(上掲書)

1.知的能力障害ID: Intellectual Disability)は

以前は「精神遅滞」と呼ばれていた診断名が知的能力障害(知的発達症)と呼ばれるようになりました。

従来は知能指数で測定していましたが、生活能力でその重症度を決めています。

2.自閉症スペクトラム障害Autism Spectrum Dlsorder

アスペルガー症候群、広汎性発達障害NOS(PDD-NOS Pervasive Developmental Disorder Not Otherwise Specified )「どこにも特定できない広汎性発達障害」という診断基準もわからない曖昧な概念やレット障害、小児崩壊性障害概念は全てASDに内包されています。

ASDは自閉症スペクトラム症、Autism Spectram Disorder概念はDSM-5で初めて取り入れられたものです。

ASDにおける基準Aは社会・情緒的相互関係ができるかどうか、例えば会話の際に常に同じ言語を繰り返していたり、非言語的コミュニケーションの理解ができない、外界の刺激に弱いなどです。

身振りによるコミュニケーションや比喩は通じにくいこと。

そして基準Aの社会的相互関係が保てないということです。

すなわち対人関係への重大な障害があるということです。

基準Aはこの3つを全て満たしていることが必要です。

基準Bは反復的発語、運動の独特の癖、
物の使用、特定の興味、儀式、日常行動における柔軟性のなさのうち2つを示しています。

触感における過敏さ、特定の光景や音への強迫症状も含まれます。

ASDは、発達早期に存在しなければならない(基準D)。

(以上基準について上掲書から引用)

また、サヴァン症候群として、数字の記憶、計算などに特異な才能を持つ人もいます。

3.注意欠陥障害、注意欠陥多動障害

Atention-deficit disorder,ADD

Atention-deficit hyperactivity disorder,ADHD

不注意優勢型、衝動型と分かれています。ASDと輻輳している場合もあります。

なお、 DSM-5から少し外れるのですが、療育・環境調整方法としては合理的配慮による環境調整、ソーシャルスキルトレーニング(幼児期に早期発見されると言語聴覚士の話し方教室に通
うことも有効です。

また、ペアレントトレーニングで、子どもにして欲しい行動を増やして強化する、して欲しくない行動についてはそのまま放置しておくという方法を親教育の中で学んでもらいます。

あまり反応が激しい時にはクールダウンさせるためにしばらく落ち着くまで1人にさせておくという方法があります。叱られると構ってもらえるという誤った学習をしている場合に有効です。

身体疾患でも、ぜん息の子どもが発作を起こしている時にだけ背中をさすったり優しく接していると子どもは無意識のうちに発作を起こす回数が多くなります。

親が吸引器を使って発作を収めさせ、そして何もないときに「◯◯君、発作も起きないし落ち着いているから◯◯君の笑顔見ると安心だわ」とほめるやり方は有効です。

ペアレントトレーニングの基本はうまくいっている時には正の強化子を与えるということです。何も制止したい行動がない時もほめます。その時間が連続していればほめます。

また、悪化してしまった時も無条件で叱るのではなく、まずはきちんと話を聞きます。

そうするともっと悪化した行動を起こそうとしてこの程度で収まっていたという場合もあるので、そこはほめてもいいところでしょう。

正の強化子として高価なおもちゃを与えなくてもよく、人間はほめるということが十分な強化子になります。

あまり高価な正の強化子を与えると問題行動を起こしてやめるとおもちゃを買ってもらえると思い、逆効果になります。

また、罰を与えても構いませんが、問題行動に見合った罰にしないといけません。

ゲームを1日1時間と決めているのに2時間やる→おやつ抜き

これは問題行動と罰が調和していません。

ゲームを2時間やった。→次の日はゲーム禁止

これならば問題行動と与える罰が調和しています。

重過ぎる罰もいけません。食事抜き、ゲーム機を叩き壊すなどの過激な罰は虐待ととらえられるでしょう。

・薬物療法
ADD、ADHDは中枢神経刺激薬でかなり楽になります。

Methylphenidate hydrochlorideメチルフェニデート(商品名コンサータ:腸内で徐々に溶ける徐放剤で、同じメチルフェニデートのRitalinリタリンよりも持続時間が長いです。)

ドーパミン、ノルアドレナリンを増加させ、注意力を高めます。

また同様の効果を持つAtomoxetine hydrochlorideアトモキセチン塩酸塩
商品名ストラテラカプセル25mg
があります。