◯ お笑い公認心理師道場
1.公認心理師受験
A君「公認心理師現任者で受けたらお金かかったなあ」
B美「受講料7万、Aさん休みの都合で遠隔地で泊まりで行ったからホテル代もバカにならなかったでしょ」
A君「そうそう、せっかくだから一流ホテル取った。観光地だから、彼女も一緒に連れてって夜は食べ歩きに行ったりオサレなバー行ったり、知り合いにお土産買って宅急便で送ったり、地元にはないブランドショップ行ったり」
B美「ほとんど講習と関係ないよね」
A君「新幹線で途中駅で下車してまた食い倒れや飲み歩きとかショッピングしなくちゃいけなかったし。ほら、僕趣味で全国各地のペナントや木刀集めてるしさ。ひとつひとつは安くてもたくさん買うと結構な額になるよね、帰ってから旅先で買ったガンプラ作るのが結構時間かかってもう大変で」
B美「あんたよく受かったわね」
2.産業領域
社長「うちの会社でシンショウ心理師採用するの初めてでね」
C香「はい、頑張ります」
社長「診療心理士っていうのは国家資格なの?」
C香「いえ、この前私が取った公認心理師が国家資格です」
社長「診療後任師の国家資格なら安心だね。医務室は採血や予防接種とかすごく数多くて忙しいから。注射するの慣れてる?」
C香「えっと、それはちょっと」
社長「Cさん失敗したことでもあるの?そりゃまずいなあ」
C香「失敗したことはないっていうか、そもそも経験もないっていうか違法」
社長「何?経歴詐称してたの?」
C香「あの、すみませんもういいです。代わりの人探してください」
3.病院
事務長「Dさん今日みんな休暇でいないから受付とレセプトと院内処方1人でやっといて」
D奈「はい?」
−(開業時間)−
患者A「自立支援やっと通ったから今日はまとめて3カ月分の会計払い戻しお願いします。」
D奈「少々お待ちください」
(自動ドアが開く)
B「あの、彼氏にフラれてもうイヤになっちゃって、それでこの病院の前通りかかったから、みて欲しくて」
D奈「申し訳ございません、当院は完全予約制になっておりまして」
B「診療拒否?乗車拒否と同じね。訴えてやる!」
D奈「えと、それはですね、だから」
電話「泥沼薬品工業MR、営業の日名田です。院長先生と今日4時からのお約束でしたけれども2時間ほど早めに着いたのであと10分で行きます。」
D奈「あの、来ていただいてもかなりお待たせすることに」
日名田「じゃ、今から伺いますのでよろしくお願いします」
D奈「あ」
患者C「ちょっと、もう30分も待ってるのにまだ診察の順番来ないの?こっちは具合悪くて待ってるんだけどさ」
D奈「本日は大変予約で混み合っておりまして申し訳ございません」
(3時間後)
患者E「あの、僕午後イチで来てどんどん後から来た患者さんに順番抜かされてるんですけど。もうすぐ閉院時間ですよね?」
D奈「あ」(カルテ出し忘れてた)
−後日−
事務長「医療安全委員会を始めます。まず医療事故やインシデント(過誤)報告を」
院長「D奈さんね、患者さんのカルテ出し忘れて待ちぼうけさせたんだって?僕最後に診察したから医師会の会合、遅刻しちゃったんだよね」
D奈「どうもずびばぜんでじだ」
医師B「D奈さん、ちゃんと気をつけてくれないと困るなあ。こういうインシデントで保健所の印象が悪くなるからねえ」
D奈「はいー(@_@)」
4.教育
F郎「おい、ひなた、小遣いくれよ」
僕「いや、僕貧乏人だからっつーかそれダメだから」
F郎「ちっ、スクールカウンセラーって使えねえなあ、もっと生徒の気持ちに寄り添わなくちゃダメだろ」
僕「うーん」
F郎「どうせこういうこと、せっかく相談室に来てやったのに教頭にオレの事言いつけるんだろ?」
僕「あの、みんなF郎君のこと心配しててね」
F郎「知ってる。集団守秘義務とかチーム学校って言うんだろ?でもスクールカウンセラーみたいな専門職は外部性が大事だよね。公認心理師法第41条、秘密保持義務違反は第46条1年以下の懲役又は30万円以下の罰金だぜ」
僕「え、ま、それもそうなんだけど」
F郎「家永先生のチーム学校概念は学校そのものを組織文化として見るけど、必ずしも生徒や保護者参加型じゃないって批判があるよね?これがチーム医療だと患者の家族や患者もチームの大事な一員なんだけどさ」
僕「いやさ、ほら、子どもは国の宝って言うじゃない?」
F郎「文部科学省でも『専門能力スタッフが日常的・継続的に児童生徒と関わることができるよう、十分な体制と処遇の確保も必要である。 』って言っている以上、もっと児童生徒の心情把握に努めてもいいんじゃね?」
僕「あの、みんなでよく考えようってことで」
F郎「チーム学校は地域や保護者との連携や協働を謳ってるけど、もっとダイバーシティの考え方に基づいて俺らみたいなクラスからスピンアウトしたマイノリティの事を理解するのがスクールカウンセラーの役目だよね?」
僕「F郎君、あの、決まりは決まりだからね」
F郎「厚生労働省の定義だと優位性を振りかざして個人の指導をするのはパワハラに当たるんだろ。」
僕「F郎君ごめんね、今日の相談室開室時間終わりだから」
F郎「抑圧は最も原初的な精神力動的心理機制だからあまり効果ないと思うぜ。ひょっとしたらお前のそういう拒否的態度が幼少期の未解決な問題の投影同一視かもしれないけどな。それから秘密保持義務違反は告訴罪だから今日は勘弁しておいてやらあ、じゃ、また来週な」
僕「う、うん、またね」
5.心理臨◯学会にて
K山営業課長「お、ひなた君、久しぶり。相変わらずつまらない文章書いてろくでもない発表してるね。いつも笑い取ろうとしてスベってるのも前から変わらないねえ」
僕「いやあ、Q書房みたいな一流出版社ですごい先生たちの書籍に比べれば僕のやってることなんてチリのようなもので」
K山営業課長「じゃ、チリも積もればってことでうちの雑誌の特集記事書く?15ページ1万」
僕「いやいや僕より立派な先生方が、たくさんいらっしゃるので」
K山営業課長「10ページ」
僕「1ページ」
K山営業課長「うーん、5千円」
僕「500文字5千円」
K山営業課長「うーん。心理の研究でノーベル医学賞取ったらうちから連絡するよ。君なら間違いなく絶対大丈夫、社運を賭けて期待してるよ。あ、お客さんだ。またね」
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