◯ 人間科学区分国家総合職(公安調査庁心理職とは?)
公安調査庁はⅠ種試験と呼ばれているころから毎年心理職1名程度を採用していました。
伝統的に公安調査庁では心理職採用をしているわけです。
国家Ⅰ種のころは農林水産省でも心理職を採用していて、こちらは農業をする人たちの社会調査をやっていて、なるほどなあという感じだったのですが、公安調査庁だけは心理職が何をしているのかわかりません。
https://www.jinji.go.jp/saiyo/syokai/ningenkagaku.pdf
「心理、教育、福祉、社会学を専攻する皆様へ」というパンフレットが人事院から出ていて、伝統的に法務省の採用は10人台、厚生労働省は数人、文部科学省は採用したり採用しなかったりです。
ちなみに人間科学区分では法務省、厚生労働省、文部科学省、警察庁、会計検査院、内閣府、総務省、人事院、金融庁、外務省、財務省、経済産業省、国土交通省が採用対象です。
会計検査院でも過去1名採用されています。(小さな疑問でもそのままにせず追求していくことができるような)、人を募集しているそうです。
会計検査でウソをついた受検者を見抜くため?
と思ってしまうのですが、
公安調査庁が抜きん出て異色です。
公安調査庁では,国家公務員採用総合職試験のうち,「行政」,「人間科学」,「工学」及び「数理科学・物理・地球科学」(院卒者試験)並びに「政治・国際」,「法律」,「経済」,「人間科学」,「工学」,「数理科学・物理・地球科学」及び「教養」(大卒程度試験)の各試験区分合格者の中から,合わせて4名程度の採用を予定しています。
以上
http://www.moj.go.jp/psia/sougou.html
公安調査庁の第一次合格者対象業務説明会がHPに掲載されています。
http://www.moj.go.jp/content/001295018.pdf
「公安調査庁の情報貢献」
という一般的な講義に加えて
講演(オ◯ム真理◯)と実在の団体を採用説明会に出して説明しています。
「国際テロリズム」演題もそうですが、一体これは心理職として何の関係があるのだろうか?と思ってしまいます。
ちなみに官庁訪問をした知り合いによると結構ウェルカムで親しみやすい雰囲気だったそうです。
公安調査庁のホームページを見ると、国内外のテロリズムの調査・分析を行う機関という事が書いてあります。
キャリア組、「総合職職員は,配属後の1年間は本庁に勤務し(法務本省等における初任者研修を含む),2年目からは原則,公安調査局又は公安調査事務所で現場の実務を経験します。その後は,現場での調査実務,本庁調査部,総務部における調査・分析・管理等の職務に従事することになるほか,人事交流による他府省勤務など様々な経験を通じて視野を広げた上で,将来,本庁,局・事務所,他府省において管理職として勤務することになります。これら異動のサイクルはおおむね2~3年です。」(引用)
http://www.moj.go.jp/psia/kouan_saiyo_shogu.html
採用のQ&Aを見るとどの採用区分で入職しても区別なく公安事務(公安調査官)に携われると書いてありますが、「果たしてこれは心理職の仕事なのか?」という初歩的な疑問が浮かびます。
公安調査庁はどのページでも「人間科学区分」をトップに書いてあるので、大歓迎されているような気がします。
確かに心理学の面接テクニックを精神療法とはまるっきり逆方向に使うと捜査・尋問テクニックにも相通じます。
心理を学んだ人ならば可能なことでしょうけれどもそれはもう「支援行為」とは異なるものです。
将来的に公認心理師が公安調査庁で働く可能性はあります。
もっと言うなら公認心理師を取得した後、金融だろうがメーカーだろうがどこで働いてもいいわけです。
さて、以下「都市伝説」です。
「◯◯君、公安調査庁に就職したっていうけど毎日どんな仕事してるの?」
「靴作ってる」
「え?」
「靴作りの内職って、お金になるんだよね、だからマンションの一室借りて5、6人で靴作ってるわけ」
「・・・」
「でもさ、マンションに数人以上で住むと目立つじゃん、だから夫婦役のキャストがいてね、夫は毎日スーツ着て『仕事?』に行って奥さん役は表に買い物に行ったり」
「そこまでやるの?」
「誰もいないはずの時間にトイレ流すと音がして聞こえるからそれはまとめて流すのね、◯◯派の実態つかむために潜入調査してるんだよ」
※ 奥さん役買い物に行くとしても数人分以上の食料買い物に行ったら目立つだろうなあとか突っ込みどころは満載なのですが、機密にかかわるだけに公表されているようなそうでないような「心理職?」です。
誰か詳しい話を聞けたら教えて欲しいなあと思う反面もうそこは心理とは遠ざかっている世界のような気がします。
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