8CFCAC45-9D2C-4EA2-8100-7EF7ABC13BA9

◯ 心理テストが取れないGルート現任者公認心理師

上記のような批判が現任者について多いのですが、これは適切なのか?

そしてこれについて何らかの対応を考えた方がいいのか?について考えてみます。

臨床心理士から公認心理師になった人たちからGルート他職種に対しての批判があります。

また、心理職を採用する側としてもGルート現任者採用について不安に思い、ためらわせている理由の中に「心理プロパーじゃない他職種の人たちは心理テストができないじゃない?」というものがあります。

これはさまざまな視点から賛同する意見があり、またこの見方に対する反論もあります。

確かに病院勤務の心理職にとっては心理テストができる能力は必須です。

簡単な記述式の心理テストだけでなく、複雑な手続きを経て解釈を要するものもあります。

ただ、こういった心理テスト能力を臨床心理士が学部、大学院で全て身につけられたかというと、必ずしもそういうわけではありません。

親切な大学院だと教員がボランティアで時間外に心理テスト教育をしてくれることもあります。

ただ、臨床心理士で手間のかかる複雑な心理テストを実施できる人たちは自分でお金を出してワークショップや勉強会に出てその技能を学んできた人たちが大半です。

また、心理職プロパーでなくとも心理テストを取れる人たちは従来からいました。

特別支援担当教員は昔から個別式知能検査や発達検査をやっていました。

そういった方々が年間に取るテストの数はかなり多く、心理職をはるかに超えるほどです。

そして心理テスト研修の機会がどんな職種に与えられるのかネットで確認してみましたが、臨床心理士に限っているわけではなく、公認心理師もどんどん含まれてきています。

心理テストに限らず、心理臨床学会は心理実務経験者をきちんと入会させてきていたわけですし、さまざまな学会が臨床心理士だけでなく、公認心理師有資格者を入会させる傾向にあります。

また、以前から守秘義務を持つ対人援助職なら心理テスト研修を受けられるので研修を受けられる間口は広いです。

つまり

1.臨床心理士も自前で研鑽を積まないと心理テストは取れない。

したがって臨床心理士が心理テストを取れるのは職業能力への向上心と自助努力の賜物だった。

2.心理プロパーでない近縁職も自前で学べばいくらでも心理テスト研修の機会はある。

現任者他職種Gルート公認心理師も心理テストを学んでいけばどんどん心理現場での対応能力を高めることができる。

ということです。

こころJOB さんのインタビューにもある通り、他職種で心理を学びたい人が公認心理師資格を取得することについて厚生労働省公認心理師推進室長は現在何ら否定的な見解を出していません。

臨床心理士資格者を優遇して公認心理師資格を与えるわけではない、ただし心理知識はきちんと問うわけです。

実際、公認心理師試験は何十種類もの心理テストが出題されていて、心理テストのやり方や目的がわからないと回答できない問題がほとんどです。

ただ、制度というものは生き物で、実情や現状に応じて変転していく可能性があります。

制度発足5年後の見直しの時にGルート他職種公認心理師が心理職としてでなくとも、心理の素養がある有資格者としてどの程度の力量を発揮しているのかによって今後の評価が定まっていくものと思います。

昔から精神保健福祉士を取得して臨床心理士資格と双方を生かしながらさまざまな機関で働いている心理・福祉職もいます。

心理専門プロパー、そして心理知識がある他領域専門家がこの資格を十分に活用して欲しいと思っています。