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◯ 京アニ事件への公認心理師・臨床心理士のコメント

36人の犠牲者を出した京アニ放火事件についてニュースが「多くの犠牲者を出したかった」などと陳述しているとニュースで報じられています。

タレント精神科医で臨床心理士資格も所持してしているW氏が京アニ事件についてコメントをしていました。

「(前略)自分は社会の落伍者になったと決めつけたと思われます。そこから世の中に対する不満を募らせていき、今回の事件に繋がった。『生きていても、もう良いことがない』と思い込んだ人間の犯罪を止めることは難しい」とW氏はFRIDAY DIGITALで述べていました。

「妄想の着火点」という標題のこの記事中にこのような精神科医・臨床心理士が述べていれば記事を読んだ一般の人たちは「なるほどねえ、妄想かあ、精神科医がコメントしている記事だから間違いないんだなあ」と思っても全くおかしくはないでしょう。

京アニ事件についてCOMBO(地域精神福祉機構、メンタルヘルス関係者の当事者支援団体)は「私たちは、事件の背景・動機などの詳細が不明な段階で、あたかも精神疾患とこの犯罪を結び付ける可能性のある報道が今後も続くことがあるのではと、大きな危惧を抱いております。」と述べています。

僕はこのCOMBOの見解は当然のことで、まだ精神鑑定も受けていない加害者について報道が勝手に精神障害があると決めつけることはどうかと思いますし、いつも感じるのですが見てもいないのに勝手に加害者の精神状態を決めつけるのはどうよ?」と思うわけです。

デイリースポーツニュースサイトでも公認心理師N氏が「こういった加害者には動機付け面接が効果的」と頼まれてもいないのに更生プログラムを立てているのですが、これについてもどうかと思いました。

もちろん良識あるサイトもあって、itmediaねとらぼはNPO COMBOの見解を援用し、こういった決め付け報道の危険性を指摘しています。

個人サイト、SNSでも決め付けの危うい発言は見受けられましたが、ほとんどの人々は冷静に受け止め、むしろ被害者やその家族支援に目が向いています。

そんな中で精神科医や心理職が何をバカなことを言っているのか、と僕は思うわけですが、みなさんはどうでしょうか。

こういった記事やインタビューでは一回10万円ぐらいの謝礼が出るわけですが、本来精神疾患患者さんの権利を守るために活動しなければならない人々が同職種仲間の信頼や専門性を安売りしていることに危険性を感じるわけです。