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◯ 公認心理師や臨床心理士だけがカウンセラーじゃないよ

民間資格や無資格カウンセラーのことについて何度か触れて来ました。

求人では「臨床心理士または公認心理師」など見受けられますが、僕の知ってるとある小さなクリニックはカウンセラーなしでカウンセリングに匹敵するする相談効果を上げているので紹介します。

まず院長先生、溌剌とした印象があるエネルギッシュな30代後半の男性、これからますます働き盛りという印象を与えます。

薬ABCを出して副作用が出たから薬Dを出す、今度はまた薬Dの副作用が出たから薬Eを出すというむかーしの投薬センスを嫌います。

単剤処方、漢方併用、栄養指導もします。

医師というのは何科の先生でも栄養指導はなかなかしないもので「痩せたら?」の一言で済ませるのですが、このクリニックの院長は「◯◯さん、今いい本があるんですよ」とニコニコしながら食と健康に関する本を彼の書棚から出して勧めます。(別に出版社からマージンを取っているわけではナイ。)

このクリニックは開業当初臨床心理士を雇おうとしたのですが主にコストの理由で雇えなかった、その代わりに面白い人材を雇っています。

栄養、食やダイエットに関する民間資格、カラーセラピー、ヨガやフィットネス、ダンスなどなど民間資格だけですが患者さんが興味を引きそうな資格をたくさん持っている方がアルバイトで来ています。

院長先生が「うーん、●●さんにも話聞いてもらってよ」と言うと、このカウンセラーさんは食べ物や運動の事など、患者さんに足りなさそうな事を丁寧親切に伝えます。

クリニック公認でこの方が経営しているヨガ教室に患者さんを誘う事もあり、結構喜んで通っているとの事です。

このカウンセラーさんは自分で「心理カウンセラー」とか「セラピスト」と名乗る事は決してありません。

自分で心理の専門家ではないと自覚しているからです。

ところが「食」「運動」の指導をメインにしているこのクリニックにはこのカウンセラーの方がぴったりとフィットするわけです。

心療内科としても敷居が低く、地元の人は漢方中心で落ち着く、薬も出るけどそれだけじゃないと通いやすいわけです。

ここの患者さんにはかなり重度の人も来ていてそれなりの強い薬もバシッと出る事が多いのですが、信頼している医師から出る薬の効き目は良好です。

カウンセラーといっても心理カウンセラーばかりじゃない、患者さんが気に入って通っていればそれが最高のカウンセリングという営みかもしれません。