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◯ 支援計画が立てられない公認心理師への危惧

看護師、福祉専門職は看護計画を立てたり当事者に対する支援計画を立てるのが仕事の一部になっていて、だから患者さんや当事者に対する上手なかかわり方を未来への時間軸で見ていきます。

看護計画、支援計画はとても大切なもので、看護計画がきちんと立てられない実習生が厳しく病棟看護師から何度も作り直しをさせられて夜勤の間缶詰になるという話を聞きます。

さて、心理職についてはどうか、というと、ケースにかかわっているとクライエントさんは時事刻々変化します。

症状が変化、昨日までは調子が良かったけど今日はきつくなり、どんよりしてしまい、さて入院かなあということもあります。

以前も書きましたが、クライエントさんの気分変動は特に理由もなく突然気分が変化することが多いのです。

だから患者さんのカウンセリングのための支援計画を立ててもムダ、だから最初から作らない、もしくは作ることすら頭の中にない心理職は多いです。

精神科医はその点臨機応変に投薬を変える、入退院、家族との連携など使えるカードがたくさんありそうです。

臨床心理士はインテークの初回面接受命、心理テスト実習、治療契約を結んでさあとりあえず開始するというだけでは公認心理師時代のカウンセリングは済まなくなって来る可能性があります。

ケース運営やケースマネジメントに困っているという後輩に「今の見立ては?短期的に1週間後の見通しは?1年後クライエントさんはどうなってるの?心理は何をやればいいの?」と聞くと答えに詰まる場合が多かったです。

僕の矢継ぎ早の質問は意地悪だと感じる心理職の人もいるかもしれませんが、医療、福祉に比べて心理職が時系列で持っている支援計画はあまりに弱いと感じたことは多々あります。

もちろん僕も絶対の計画の正解を持っているわけではなく、クライエントさんはどんどん変化していきます。

そして僕の関与が「関与しながらの観察」としてクライエントさんを支援計画とは違った方向に変化させてしまうこともあるわけです。

さて、クライエントさんは公認心理師という新制度ができればきちんと調べてからやってきます。

生物-社会-心理モデルから見てクライエントさんは自分はどう心理職から見えるのか、多職種連携の中で公認心理師としての心理職の見立てを聞かれることもあるかもしれません。

教育、看護、福祉職を元々している公認心理師の方がうまく支援計画を立てられる場合も多々あると思います。

元々の心理プロパーが公認心理師となった時、世間や患者さん、その家族から試されようとしている時期かもしれないと思うのです。