C577C2BE-D029-4BF1-84C7-DE6E9F7FC740

(ちみちゃんと摘んできた彼岸花)

◯ 心理臨床学会に入会できない公認心理師の存在

心理臨床学会は会員数3万人近くを誇る心理学関係では最も大規模な学会です。

心理学大学院在学者や新卒者も学会入会資格がありますが、ほぼほぼ現役の心理職、臨床心理士や公務員心理職で構成されています。

心理臨床学会員=心理職+心理学専攻新院卒or在学者

これは間違いのない図式です。

しかし公認心理師は異なります。

公認心理師の全てが無条件で心理臨床学会に入会できるかというとそうではありません。

公認心理師試験は統計、実験法等多くの研究法が出題されます。

公認心理師の責務として研究は法には定められていないのですが、事実上は奨励されていると解せます。

また、心理臨床学会も日本公認心理師協会に2000万円、公認心理師養成機関連盟に2,200万円の寄付をしているので、学会を挙げて公認心理師制度を支援する姿勢なのは間違いありません。

ところが非臨床心理士を中心としたGルート現任合格者新公認心理師の入会資格はどうかというと、この学会の入会資格を定めた会則ではかなり厳しいものになっています。

心理系、または隣接諸科学大学院在学または卒業者、心理系か隣接諸科学大学学部卒後2年の心理臨床経験者でないと入会資格が得られないのです。

Gルート現任公認心理師合格者の中には例えば数学や物理を学んだ教員や現任で福祉職をしている人たちがいます。

人間科学や特殊教育学、児童学についても個別に審査します。

そして短大卒業や専門学校は学歴要件どしては認められません。

ただし、8年以上の心理臨床経験(かつ心理臨床学的業績の顕著なものと認められたもの。)であれば入会資格がありますが、Gルート現任者の定義は週一回以上、5年以上の臨床心理実務経験者です。

「顕著な業績ってナニ?」と思いますが、どうやら実務経験者に広く門戸を開いているわけではなさそうです。

経験年数についても非常勤週2日だと経験値6割に切り下げられますので、公認心理師よりも厳しいです。

そして心理臨床学会が実務経験として認めている施設は6種類+その他相当と認める施設、公認心理師法施行令の26施設よりもぐんとその数は少ないです。

僕は改めて心理臨床学会会則を読んで知ったのですが実務経験を積める病院等は「精神科、神経科、小児科、心療内科」老人福祉施設や国立療養所身障児病棟に限られています。

今や心理職は産婦人科、精神腫瘍科、整形外科、血液内科、耳鼻科、眼科などなどあらゆる科で働いています。

地域連携室で福祉職として患者さんや家族の相談に乗ってきた福祉職の人たちも多いでしょう。

精神科以外にでも患者さんのメンタルケアに当たっていた看護師さんは?

とも思うわけです。

保健所にも精神保健福祉相談員をしている保健師さんもいれば、地域包括支援センターで相談に乗っている行政職員もいます。

この学会に入るには正会員2名の推薦が必要というハードルもあります。

この学会の中核を占める臨床心理士や公務員心理職の推薦人を探さないといけません。

さて、僕の私見ですが、新公認心理師が様々な職種からの心理業務をどのように行っているか、心理学プロパーの臨床心理士とは違った視点からのクライエントさんへのアプローチの仕方など学びたいところは多々あります。

心理臨床学会が心理職のための自己研鑽の場ならば、もっと間口を広げて新公認心理師に参加して欲しいですし、そうやって入会できた新公認心理師に研究発表もぜひ行って欲しいと思っています。